- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488473044
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
私が今1番好きなシリーズの新刊です
今回も期待以上の仕上がりで嬉しい限りです
学園探偵物ですが、凄惨な事件は起こらず
ほのぼのとした日常が斜め上に進んでいく展開は、
素晴らしいの一言に尽きます
今回は短編集ということで
・開かずの間に電車の模型が出現したり
・シチュー皿が平行宇宙に繋がったり
・頭上から惨劇が降り掛かってきたり
・玩具の値段を探ってみたり
・葉山くんに彼女ができてみたり
と日常的な事件が盛り沢山!
実は密室やアリバイと言った本格的なトリックが
作品の骨子になっているので、ミステリィが好きな人も
十分に楽しめます
なにより、葉山くんが可愛いなぁと思うわけです -
今日も今日とて「事件男」葉山は事件を引き寄せる?
…のほほんというか、とにかくのんび〜りとした
雰囲気の連作学園ミステリ。
キャラ立ちが絶妙で、短い話の中で新キャラや
旧キャラ(?)が毎回多数入り乱れるんだけど、
人物を認識しやすいので読むのはしんどくない。
今作の最後の話は、ちょっと切ない展開だったけど
これがいつの日か主人公にとって、ほろ苦くも温かい
思い出になれば良いなぁ。
この話ではある人物についての評価を変更せざるを
得なくなったのが、特に残念だった。
ちなみに作中でちょっとしたキーになる映画が
好きな作品だったので嬉しかった(笑) -
これまでの話の間を埋めるような短編集。描かれている時期も様々ですが、伊神さんの状態でおおよその時期が判断できるのがおもしろい。次の長編への肩慣らしといったところでしょうか。
-
伊神さん、ハッスルしてますねぇ……。柳瀬さんも。
相変わらず、大げさでないミステリィがいい感じです。日常的なんだけど非日常というか、若干無理のありそうな場面もありましたが、全体的には上々だと思います。途中に入る注釈も、面倒なんだけど、無いと寂しいというか、あれはあれでアリかな、なんて。
ただ、前回卒業のお話をして、また今回も始終伊神さん頼りでは少々拍子抜けです。そろそろ葉山君にも頑張ってもらわないと。 -
日常の謎をメインですが、しかし解けたあとに見えてくる光景は少し苦かったりして、人という見苦しさ痛さがありなかなかですね。
-
日常系ミステリ短編集。シリーズ4作目です。
葉山くんも振り回されるばかりでなく、直面した問題に対し自ら考え行動する立派な男に…もう一歩というところでしょうか。
「今日から彼氏」では突如急接近してきた入谷さんという問題(?)に四苦八苦する葉山くんを見てると、微笑ましくもむず痒くなります。なんやかんやとありながらも、葉山くんは一回り大きな男になれたのではないでしょうか。そのうち擦り切れてしまわないか心配にならなくもないですが、頼れる先輩がいるので大丈夫でしょう。
次巻も刊行が決定しているようなので期待して待ちます。 -
シリーズ第4弾。
相変わらず、「一体誰が主役なの」と思うほど、
ストーリーテラー故に、主役と想像する葉山くんは、今回もがっつり草食系&裏方チックなオーラが満載。
かっこいいトコロはぜ~んぶ伊神先輩に持ってかれちゃうのよね。
が、不思議と、葉山くん・伊神先輩どちらも好感の持てるキャラクターなのだ。
本作最後の短編『今日から彼氏』に至り、
葉山くんが変貌の兆しを遂げる。
前々からうっすら感じてはいたが、著者の作風、ことに、
本作に於いては特に、米澤氏の《古典部シリーズ》《小市民シリーズ》に似ている。
学園モノで、日常の謎モノだとこんな感じになっちゃうのか?
すでに本シリーズに魅了されてはいるのだが、
そろそろ著者のノンシリーズ物も読んでみたいなぁ・・・
【芸術棟が封鎖され、困ったクラブや同好会が新たな棲処を探し始めた。美術部の僕は美術室に移動して、無事作品に取り掛かれるかと思いきや、美術部の領地と思しき開かずの間をめぐる鉄研と映研の争いに、否応なく巻き込まれてしまう。しかし翌日、その開かずの間に突如異様な鉄道模型が出現!?表題作を含む五編収録の、山あり谷ありで事件に満ちたコミカルな学園ミステリ短編集。】 -
「今日から彼氏」の恋愛が始まる時の手探り感、流されることへの戸惑い、そんなとこが妙にリアルで、懐かしくなった。
同年代の空気が何か落ち着く。 -
シリーズ4作目
日常の謎タイプの 学園ミステリ
短編集とのことで 時期的には 今までの3冊の間のいろんな時点の話
それにしても主人公は 恋愛関係では 不幸なんだか幸せなんだか…(笑)
それともう一つ 伊神(探偵役)の陰に隠れてますが 三野(通常ならただのサブキャラ)もすごすぎ(笑)