仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492555552

感想・レビュー・書評

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  • 課題に対していきなり分析をするのではなく、仮説と全体のストーリーを組み立ててから分析する重要性が書かれている。
    仮説が間違っていたり、分析に十分なデータがない場合もあるが、前者は間違いが分かった時点での軌道修正、後者はデータがないところとあるところの把握と適切な収集をしていくことでストーリーの穴埋めができ、最終的な解決策につながる。
    仮説の掘り下げ (計測可能な定義づけ) とアクションに結びつくことが良い仮説の条件として挙げられており、仮説を立てただけで満足して終わらないような説明がされていた。

  • 仕事をする上で大切なことは、仮説を立て検証することを繰り返すことだと述べている。それはその通りだと思うが、なかなかそれができない。普段からそういったことを考える癖をつけるところから始めてみるべきだと思う。

  • 当たり前のようでなかなかできない仮説思考。
    仕事で行き詰まった時に読み直したくなる本でした。

  • 自分にとっては既知の事項が大半であったが、おさらいさせていただきました。
    人生において、仮説思考はとっても役に立つと思います❗️

  • 20191128/20200331
    仮説検証思考を用いることで、課題解決へ素早く辿り着けると説いた著作。
    フレームワークを提示するというよりかは、心構えや事例を分かりやすく提示している。
    やはり、仮説検証していく考え方を持つことで、全てを1から検証していくよりも素早く確からしき答えに辿り着き、多くのアウトプットを生み出すことができる。

    //MEMO//
    不明推測法: 結果があるときに、どのようなルールを仮定し、分析結果としてケースを見出すかという事において、仮定の置き方を早く・妥当に・複数持つことによって、ルール化とケース検証を素早くできるという著作なのだろうか?

    課題・イシュー特定においては、そもそも結果しか分かっていない場合が多いので、BCG流の結果分析法、ルール仮定法を学びたい。

    リーダー
    ①先見性
    ②決断力
    ③実行力

    仮説を立てるコツ
    ①反対側から見る
    ②両極端に振って考える
    ③ゼロベースで考える

    仮説検証
    ①実験
    ②ディスカッション
    ③分析

    定量分析
    ①比較・差異
    ②時系列
    ③分布
    ④因数分解

  • 仕事を円滑にかつ正確に進めたい人におすすめ。

    【概要】
    ●仮説思考のメリット
    ●仮説の構築法、検証・進化法
    ●仮説思考力を高めるため日常に実践すること

    【感想】
    ●先見性と決断力には仮説思考が必要であり、仮説思考が仕事の速さと質の向上をもたらすことを理解した。
    ●網羅思考につい走りがちであるが、効率性を考えると仮説思考の方が良い。
    ●仮説を否定せずに進化を目指すことが重要だと思った。
    ●仮説思考を日常から取り入れて仮説思考力を高めたい。

  • 問題解決において非常に参考になる仮説思考という考え方が分かる本。
    ビジネスパーソンにおいて時間は限られたものである。その中で成果を出すとき、多くの情報を集める網羅思考では時間切れになる。だから、仮説を立てるところから始めるのである。

    自分はまだ実際に仕事をしたことがないが、きっと役立つことは間違いないなと思った。
    ヨットの上達、ヨット部の運営にも活かせると思う。

  • 58 問題発見の仮説と、問題解決の仮説
    94 名刺の裏一枚に書ききれないアイデアは大したアイデアではない
    153 イシューツリーは書いたら、消しこんでいく。そのようにして問題を見つける

  • どれだけ多くの情報を集めたとしても、ビジネスにおいて100%の正解など存在しない。なぜなら、あらゆるビジネスは未来に対してなされることであり、未来のことなど誰も100%予測することは不可能だからだ。

    「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、問題解決を図る上で自分なりの「仮の答え」を持つという考え方だ。

    「仮の答え」が持てれば「仮の答えが正しいか否か」にスコープを絞って情報収集や分析を行えるようになる。その結果、問題解決の生産性が高まり、意思決定のスピードも格段に早まる。

    あらゆる物事は、結局は「やってみなければわからない」以上、成功の確率を上げていくためには、素早く仮説の検証と意思決定を行い、実行フェーズで愚直に改善していくほうが現実的だ。

    しかしだからと言って、当初の仮説が甘ければ成果はおぼつかない。

    本書は「仮説思考の重要性」について解説している書籍だ。

    しかし、肝心の「優れた仮説の作り方」は解説がやや薄いため★3つとした。

  • 物事を考える際、情報を集めて具に分析していくよりも、はじめに限られた情報からいくつかの仮説を立ててそれを基に考えていったほうがいいという話。
    ビジネスパーソンにとって必要なのは①先見性②決断力③行動力であり、仮説思考力はこれらの精度と速度を上げるのに役に立つ。
    仮説を閃くためには①反対側から見る②両極端に振って考える③ゼロベースで考えるの方法が効果的。
    また、良い仮説というのはwhy?やso what?を数回繰り返し掘り下げられたものであり、そうすることでアクションにも結びつきやすくなる。
    少ない情報で結論まで仮説を立てるのは初めは気持ち悪く感じるが、繰り返していくうちに筋のいい仮説を立てられるようになる。
    仮説思考力を鍛えるには新聞の記事やニュース番組、日常の会話の中からネタを探して知人や家族と話していくことで鍛えられる。

    随所に実際のコンサルティングの現場での事例などを交えて具体的に書かれておりわかりやすかった。
    一方仮説を最初に立てて進めていくと、確証バイアスがかからないように注意すべきだと感じた。

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著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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