さあ、才能に目覚めよう: あなたの5つの強みを見出し、活かす

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532149475

感想・レビュー・書評

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  • 成功している企業・個人に共通しているのは、強みを自覚し、生かしていくことである。
    しかし、世の中では、弱点の克服に重きが置かれすぎているのが現状である。

    本書は、このような状況を打破し、人それぞれの強みを知ること、
    そしてそれを活かしていくという「強み革命」を起こすことを目的に書かれている。

    さらにこの本では、自分では見つけることが困難な強みの源泉(才能)を見つける
    「ストレングス・ファインダー」という強力なツールを提供する。

    【強みを生かせていない企業】
    強みを生かす機会に恵まれていると答えた従業員が多い企業では、
    生産性や顧客ロイヤリティーにも明確な差が見られる。
    一方で、企業人の中で「強みを生かす機会に恵まれている」と
    感じているのは、20%しかいない。

    多くの企業のマネジャーは、弱点こそが最も成長の余地があると考えおり、
    それを元にした教育・評価が行われているが、それは間違っている。
    一人ひとりが強みとして持っている分野こそが、最も成長する可能性を秘めているのだ。

    【強みとは何か】
    強みは、先天的な「才能」と、後天的に身に着けることが
    可能な「知識」・「技術」から構成される。

    「才能」は幼い頃までに決定づけられる強固なシナプス結合によって生み出される
    行動・思考パターンのことである。これは、大人になるとほぼ変わらないものとなる。

    「知識」・「技術」が「才能」という土台の上に築かれたとき、それが強みとなる。
    逆に「才能」がないところに強みを築こうとしても、「才能」があるものには勝てず、
    自信・意欲の減退を招き、エネルギーを消耗し、燃え尽きてしまう危険がある。

    このことから、弱点の克服ばかりに重点を置いている企業は、
    企業も従業員も不幸にしている可能性があることを知るべきである。

    個人レベルでは、自分の「才能」を自覚し、
    それに基づいて戦略的に強みを築くことが大切である。

    【強みを知る方法】
    強みを知る一般的な手がかりは4つある。

    「無意識の反応」:自分が無意識に行ってる反応
    「切望」:自然と湧き出てきて、夢中になるような願望
    「修得の速さ」:新たな技術の習得の速さ
    「満足感」:自分が満足を覚える状況

    しかし、多くの人は十分な時間や自分自身に対する客観性を持つことが難しく、
    自分で強みの手がかりを掴むのは困難である。
    そこで作成されたのが本書で提供する「ストレングス・ファインダー」である。

    【ストレングス・ファインダー】
    このツールは、200万人以上の自由回答形式インタビューを元に作成されており、
    強みになりうる最も優れた潜在能力の源泉(才能)を浮き彫りにするように設計されている。

    ストレングス・ファインダーでは、34項目に分類される強みのうち、
    あなたの強みの源泉を持つ項目として5つが浮き彫りとなる。

    【34の強みと特徴・活かし方】
    続いて本書では、個人・企業での強みの活かし方のヒントとして以下①~③の内容を紹介するが、
    本の要旨とは関係なく、個別具体的な内容や方法論の解説になるため割愛する。

    ①34項目の強みを持った人の特徴、インタビューでの声
    ②マネジャー視点での従業員の強みを活かす方法
    ③強みに基づく採用システム、パフォーマンス管理システム、キャリア開発システム

  • 弱みに目を向けるのではなく、自分が生まれ持った資質≒強みを自覚して、資質をよりよく生かしていこう。それこそが、才能に目覚めることであり、人生をよりよく生きるコツ!ってな内容。

    本にはIDがついてて、WEB上で自分の資質の上位5がわかるテストを受けることが出来ます(資質は全部で
    34種類)。このテストこそが、この本の売りだと思います。

    尚、1つのIDで1回しかテスト受けられませんので、中古本を買わないように気をつけましょう!自分は先に中古を買ってしまって、テストを受けたいがために、新品を買いなおしてしまいました(笑)

    ちなみに、自分の上位資質は下記の通り。自分では「おー、あたってるなー」と思いましたが、どうでしょう?


    ①調和性
    調和性という資質を持つ人は、意見の一致を求めます。意見の衝突を嫌い、異なる意見でも一致する点を探ります。

    ②収集心
    収集心という資質を持つ人は、より多くの知識を求める知りたがり屋です。ものを集めたり、あらゆる種類の情報を蓄積したりするのが好きな人が、このタイプに多くみられます

    ③成長促進
    成長促進という資質を持つ人は、他人の持つ可能性を認識し、それを伸ばし、目覚めさせます。他人の小さな進歩の兆候を見逃さず、このような進歩を実現することから充足感を得ます

    ④達成欲
    達成欲という資質を持つ人は、並外れたスタミナがあり、旺盛に仕事に取り組みます。自分が多忙で生産的であることに、大きな満足感を得ます。

    ⑤抱合
    包含という資質を持つ人は、他人を受け入れることができます。人の輪から外れている人に注意を払い、そのような人を輪に入れようと努力します


    以下、参考になった点、引用、自己解釈含む

    ・無意識に繰り返される「思考・行動・感情パターン」こそが、各自を特徴づける「強み」であり「才能」である。

    ・脳科学的に、どんな人でも、思考がスッっと通りやすい神経回路がある。物事を判断する時には、このストレスの少ない神経回路に情報を流すようで、結果として、ストレスの少ない神経回路がどんどん発達し、これが無意識に繰り返される「思考、行動、感情」のパターンになる。

    ・それ以外の回路は、普段から使われていないので、徐々に廃れていく。多くの人が試みる「弱みの克服」とは、この廃れた回路に無理にスポットを当てているようなもの。廃れた神経回路を無理に使おうとすると、強いストレスがかかるし、不快感もある

    ・どの回路で判断を繰り返すかは、無意識レベルで起こっているものであり、これをコントロールするのは非常に難しい。

    ・だからこそ、発達した神経回路≒強み・才能、をより発達させることが、人生をよりよく生き得るコツ。

  • 買わないと強みがわからない

  • ある人に勧められて読んでみた。
    私が疑り深い気質だからだろうが、若干占いに近いものを感じた。
    もちろん自分の長所を生かそうという考え方には賛成だし、その長所がなんであるかを知るためにいろんな研究がなされたことも否定はしないのだが、「で?」という思いが頭から抜けない読後感だった。
    まあ心理テストには違いないのでやってみるだけやってみたら、面白いっていえば面白いんだけど。

  • 俗にいう企業における底上げ教育がどれほど非効率なのかを説明している。自分のことをよく知り、一人一人独自の持つ才能を発揮すること、させることが企業にとって良い結果を生むことになる。本書ではストレングス・ファインダーと呼ばれる34の資質で才能を見極める。

  • 自分の仕事に対する、向き合い方がかわりそうな予感がします。5つの強みを知る事(統計上の話ですが)は、今後の自分が仕事緑をのばす事、わくわくしながらできる事につながり、人生もハッピーになりそうです。

  • 何となく願望に寄せられた感のある強みが出たが、これを活かしていきたい。

    ・才能は持ち主にそれを「活かしたい」と感じさせ、「活かす」ことで「愉しい」という感情を抱かせる

    ・「才能の中に必ず存在する強みの種を見つけ、それを育て、実現させるというのは、何より責任の重い、何よりやり甲斐のある、さらに自分自身に忠実であるという意味において、最も尊敬に値する行為ではないだろうか。」

  • 実はウェブサイトで自分の「強み」を診断してみた。「強面」よりも「柔和」が僕の強みと出た。厳しさよりも寛容を出して、僕の場合はそれで人が寄ってくる、という実感があったので、膝を叩いた。読むだけじゃなくて、使って真価を発揮する一冊、だと思う。

  • 弱点補強に力を注いでもそれは発展には繋がらない。労力の割りに成果は上がらない。ならばいっそ弱点を気にするのは止めて自分の強みを把握し、磨く。そのほうが生産性も良く、その人自身幸せになる。考えたら当たり前の事だけど実践できている人は少ない事。本書では様々なデータを元に強みを活かす事の合理性が説かれている。

    一番の特徴は「ストレングス・ファインダー」。このテストで自分の中で優位を占める五つの資質を知ることができる。カバーの裏にIDナンバーが記されていて、購入しないとテストできない仕組み。商売上手です。

    資質についての詳しい説明も書かれており、今自分は適職に就けていないと感じる人や客観的に自分を知りたい人にはヒントになるかも。

  • タイトル通り「才能」について書かれた本でした。が、いわゆる自己啓発本と異なっているのは、この本が200万人を対象にインタビューを行い、得た膨大なデータを基に書かれているということです。
    この本では「才能」を、「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」と定義して、人の優れた行動パターンをインタビューによって導きだされた「34の資質」に分類して紹介しています。
    しかもそれだけで終わらず、180の質問に答えて自分の資質を判断する「ストレングス・ファインダー」という診断テストも行え、自分の生まれ持ったであろう資質を判断することもできます。
    あと、その資質毎の活かし方も。
    ストレングスファインダーで提示された資質を信じるか信じないか、合ってるのか合っていないのかということは結局自分次第だとは思います。
    しかしながら、間違っているという余程の確信がない限り信じてみる価値はある、と思わせるのに十分なくらいの説得力がこの本にはあります。

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著者プロフィール

人々の強みを解き放ち、パフォーマンスを高め、未来の仕事のあり方を示すことに全力を尽くす、「最も影響力のある経営思想家」に選出された世界的研究者、思想リーダー。ADPリサーチ・インスティテュートで「ピープル&パフォーマンス」に関わるすべての調査を指揮する。
著書に『さあ、才能に目覚めよう』(ドナルド・O・クリフトンとの共著、田口俊樹訳、2001年、日本経済新聞出版社)、『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』(加賀山卓朗訳、2006年、日本経済新聞出版社)など、ベストセラー多数。

「2020年 『NINE LIES ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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