佐藤可士和の超整理術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532165949

作品紹介・あらすじ

仕事も頭もスカッと爽快。空間・情報・思考のもやもやを一刀両断!気鋭のアートディレクター、秘技初公開。

感想・レビュー・書評

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  • 問題の本質を掴むのが大切

  • 片付けの意味づけには、同感

  • デザインするという行為自体が高度な整理術なのだ、ということ。
    そして、それは普段の日常生活においても十分に応用可能であるということ。

    3つの整理に分けて紹介
    「空間の整理」ではプライオリティをつける。
    「情報の整理」では、視点の導入が不可欠。
    「思考の整理」では、思考の情報化を。

    それぞれのコツとしては、
    「空間の整理」では、定期的なアップデート、モノの定位置を決め使用後はすぐに戻す、フレームを決めてフォーマットを統一する。
    「情報の整理」では、視点を引いて客観視してみる、自分の思い込みをまず捨てる、視点を転換し、多面的に見てみる。
    「思考の整理」では、自分や相手の考えを言語化してみる、仮説を立てて、恐れず相手にぶつけてみる、他人事を自分事にして考える。
    この本でも言語化、声に出してみることの有用性が語られていて面白い。

    最後に可士和さんの熱いメッセージ
    問題解決のための手掛かりは、必ず対象のなかにある。
    優れた視点で対象を整理すれば、解決に向けての方向が明確になる。
    答えは、目の前にあるのです。

    一度、名探偵になったつもりでやってみよう。

  • 読めば仕事がしたくなる本。超整理術と言いながら、実はプランディング、マーケティングの本。隠居の私にはもうそれを活かす活躍の場は少なく、すこし淋しい限り。


    具体的な整理術として三つ、1・空間の整理、2・情報の整理、3・思考の整理があります。まあ、このブログを書き続けて5563日、なんと15年もコツコツと書き続けてきました。それをするのに、この三つの整理術は上手に使っているような気がします。


    この整理術、もう少し詳しく書いておきます。


    1・空間の整理術
    ・定期的にアップデートする→モノを増やさないため
    ・モノの定位置を決め、使用後はすぐに戻す→作業環境をすっきりさせるため
    ・フレームを決めてフォーマットを統一する→わかりやすく分類するため


    2・情報の整理術
    ・視点を引いて客観視してみる
    ・自分の思い込みをまず捨てる
    ・視点を転換し、多面的に見てみる


    3・思考の整理術
    ・自分や相手の考えを言語化してみる
    ・仮説を立てて、恐れず相手にぶっつけてみる
    ・他人事を自分事にして考える


    何ごとにおいて、整理整頓は大事ですな。

  • 整理が苦手なので、読んでみた。
    空間、情報、思考と3段階で整理術が説明されていて、具体的な事例も紹介されているため、非常に理解しやすかった。

    ↓↓以下は自分の仕事でも活きると思う
    リアリティがなければ、問題意識は生まれない
    他人事を自分事にできると、リアリティが生まれる

    仕事を進める上で、自身や相手の思考を言語化することが求められる。視点とプライオリティを大切にして言語化をできるようにしたい。
    そのためにも、まずは空間の整理からだが、、、

    空間の整理:整理するには、プライオリティをつけることが大切
    情報の整理:プライオリティをつけるためには、視点の導入が不可欠
    思考の整理:視点を導入するためには、まず思考の情報化を

  • デザイナーの概念を覆された。なにが消費者に刺さるか、クライアントとともに整理して示すからこそ実績があるのだと思う。

  • 有名な方の本なので気になって手に取った。
    伝えたいことはシンプルで、空間、情報、思考の順で整理しましょう、というのを形を変えながら繰り返し説明した本。
    デザインの実績を用いた例の説明が少し強引な気もするが、あまりない視点のため参考になった。

  • 方法
    1.状況把握 対象を問診して情報取得
    2.視点導入 情報にある視点を入れて並べ替え問題の本質を突き止める 
    情報二プライオリティをつけ、因果関係を明確にし本質をみつける。
    3.課題設定 問題解決のために課題を設定

    ブランディングとは
    相手の心の中にブランドイメージを建設すること

  • 良書 何かに引っかかっていて前に進めない方、是非ご一読をお勧めします。
    非常にロジカルでわかりやすい内容です。

    整理術とは、仕事を取り巻く環境を快適にして、仕事の整理を劇的にアップしていく方法であることが冒頭に示されます。

    結論は、「問題解決のための手がかりは必ず、対象のなかにある。優れた視点で対象を整理すれば、解決に向けての方向が明確になる。答えは目の前にある」です。

    また、広告の本質とは、商品の本質をきっちり捉えて効果的に表現してこそ、心に残る。大切なのは自己表現ではなく、どう人々に伝えるかといっています。

    ■仕事の整理の方法
    ① 状況把握 対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る
    ② 視点導入 情報にある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める
    ③ 課題設定 問題解決のために、クリアすべき課題を設定する

    ■ 問題の本質は2つ
    ① 取り除くべきネガティブな点であるため、課題をクリアすることで問題解決される
    ② 誇るべき点があるのに埋もれている場合は、誇るべき点を磨いてアピールする

    ■ 具体的な整理術は3段階
    ① 空間の整理術 プライオリティをつける
    ② 情報の整理術 視点の導入が不可欠
    ③ 思考の整理術 視点を導入するためには、まず思考の情報化を

    ■ 空間の整理術
    ① カバン
    ② デスク
    ③ 名刺
    ④ ファイル
    ⑤ メール

    ■ 情報の整理術
    ① 視点を導入して問題の本質に迫る
    ② ビジョン、あるべき姿が見えてくる
    ③ 引いてみてみる、いろいろな角度から見てみる、思い込みを捨てる
    ④ 見方をかえれば、マイナスもプラスに

    ■ 思考の整理術
    ① 思考は頭の中にしかない抽象概念であるため、思考の整理は情報の整理より難易度が高い
    ② 考えを言語化して表現することから
    ③ 無意識の意識化、フロイトの「自由連想法」、機能を突き詰めてみる

    本の構成は次のとおりです。

    まえがき

    1章 問題解決のための”超”整理術
    2章 すべては整理から始まる
    3章 レベル1「空間」の整理術 
    4章 レベル2「情報」の整理術
    5章 レベル3「思考」の整理術
    6章 整理術は、新しいアイデアの扉を開く

    あとがき

  • 本書を読んで驚いたのは、空間の整理法と情報・思考の整理法が同一線上にあるということだ。普段から身の回りの空間をきちんと整理し、それを身体で覚えることが、情報・思考の整理にもつながるということ。これは非常に大きな示唆だ。

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著者プロフィール

■佐藤 可士和(サトウ カシワ)
クリエイティブディレクター。博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西新工場など大規模な空間デザインプロジェクトにも多く従事。
文化庁文化交流使(2016年度)、慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020年)毎日デザイン賞ほか多数受賞。
2021 年春に国立新美術館で「佐藤可士和展」を開催予定。

「2021年 『佐藤可士和の対話ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤可士和の作品

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