稲盛和夫の実学―経営と会計

著者 :
  • 日本経済新聞出版
3.87
  • (303)
  • (406)
  • (372)
  • (32)
  • (4)
本棚登録 : 4216
感想 : 381
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532190064

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 単にルールに則るというだけではない、企業を力強く成長させるための会計についてまとめられています。
    実例が豊富で会計初心者の私でのおもしろく読めました。
    例えば今まで何となくやっていた棚卸作業1つとっても資産の価値を考えながらやるとまた違った見方ができそうです。
    「一対一対応の原則」や「筋肉質経営の原則」等、共感できるものの実施するとなると大変な労力がありそうに感じました。
    これを実現するために不可欠な要素が、本書に度々登場する経営者の信念なのかと思います。

  • 今まで会計書の???を気持ちがいいくらいわかりやすく、シンプルに表現してくれた。
    きっと硬い頭のわたしが稲盛さんの側近だったら、なんでそんなことを言うんだろうと快く思わなかったかもしれない。
    とても真実をついている考え方。

  • めっちゃいい!土壌の真ん中で相撲を取る。利益を最大に、支出はできる限り抑える。高くてもまとめて買わず、1つずつ大切に使う。会計は1対1を原則とする。アメーバ経営。経営者しか社員に熱を持たせられない。

  • 10年以上前に一度読んだ本。内容を忘れたので再読。

    会計学を通してや会社経営のあり方、経営の基本的な考え方が述べられている。

    京セラというとアメーバ経営が注目されがちだが、根本にある経営と会計の哲学を理解せずにアメーバの手法だけを真似してもうまくいかないと思われる。

  • 稲盛和夫の経営に対する哲学が、会計に焦点を当てて語られている。ただ、半分以上は精神論に徹していて、どこでも通用する理論とは思えなかった。
    第6章の「採算の向上を支える」での独自の時間当たり採算制度は特徴的で面白かった。
    精神論で片付けず、透明性のあるコーポレートガバナンスを行うには、仕組みづくりが必要だと思う。
    アメーバ経営は日本式チャンドラーのM-formというところか?と、思った。お互いが密接に関係しあった、multi-divisional formだと思う。
    現在では目新しくないし、精神論にやや傾倒しているが、昔に書かれた本として考えれば、よい本だと思った。

  • 会計とかそのあたりの細かい知識はありませんが、それでも充分共感・納得できます。タイトル的に縁がない人は多いのかもしれないけど、例え興味がなくても非常に分かりやすく読みやすいと思う。
    経営・会計という観点だけでなく著者の考え・姿勢がすごくよく伝わってきますし、一対一対応の原則等の創造・実践にはホント感心しました。楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。名言多し。何となくわかっちゃいても、なかなかこうは言えないな~。
    (過去の読書記録登録のため評価なし)

  • Vol.78
    経営のための会計学。7つの原則とは?
    http://www.shirayu.com/letter/2010/000151.html

  • ベストセラーになる本であると納得した。当たり前のことを当たり前にすれば経営も上手くいくが、それが出来ないのが世の常か。経営のためには数字が読めなければならないのは当然であり、基本である。その上で実践編として、キャッシュベース経営の原則、一対一対応(モノ金の動きと伝票の対応)の原則、筋肉質経営(ムダを省く)の原則、完璧主義の原則、ダブルチェックの原則、採算向上の原則(アメーバ経営とは部門別損益計算に似ている)、ガラス張り経営の原則。どの業界でも当てはまる原則であるが、その後、AUや日航の経営に物づくりの京セラの経営をどのように応用したか知りたいところである。

  • 経験を元に、会計を理解し社内で形成してきたのは興味深い。会社で活かせるかと言えば、心積もりとしては持つべきだが、仕組みを作るのは経営者なのだろう、と思う。

  • <購入>
    「会計が苦手、よくわからない」という言葉を今後使うことが恥ずかしくなる。「会計」は「経営」そのものであり、その仕組を知らなければ「なんとなく給料をもらっている」だけ。

    ・損益計算書や貸借対照表の数字は飛行機のコクピットのメーター数値に匹敵するもの
    ・値決めは経営
    ・何かを成そうとするときは、まず心の底からそうしたいと思い込まなければならない。
    ・勘定合って銭足らず=黒字倒産
    ・自分で額に汗して稼いだものしか利益ではない
    →投機はゼロサムゲームなので世の中に新しい価値を生み出したことにならない。
    ・部下のやっているミクロの仕事も十分わかっていなければ完璧な仕事はできない
    ・出来心が起こったとしてもそれができないような仕組み=人を守る仕組み
    ・ダブルチェック=一人ですべてができない仕組み
    ・アメーバ経営→アメーバ間の取引が市場ルールでなされることにより「生きた市場」の緊張感、ダイナミズムを持ちこむ。
    ・会社の使命は、そこに働く従業員ひとりひとりに物心両面の幸福をもたらすと同時に、人類、社会の発展に貢献することである。

全381件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1932年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長に就任。84年、第二電電(現KDDI)を設立し、会長に就任。2001年より最高顧問、2010年には日本航空会長に就任する。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問となる。84年、稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。2022年8月逝去。その他著書に、『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』『稲盛和夫のガキの自叙伝』『高収益企業のつくり方』『人を生かす』『従業員をやる気にさせる7つのカギ』『成功への情熱』『生き方』等がある。

稲盛和夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
稲盛和夫
トニー・ブザン
ロバート キヨサ...
松下 幸之助
大前 研一
エリヤフ・ゴール...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×