- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532190064
感想・レビュー・書評
-
自身の経営哲学と会計のつながりを解説した本
会計を理解し、しっかりと管理運用することが経営をしていく上で大切な要素の一つだと感じた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法律で決まっているからこう計上すべき、なんてのは本質じゃない。経営を良くするために会計を使うべし。
-
p.2008/7/11
-
シンプルに良い
たまに読み返す -
芯を持った行動せんとな
-
会計を通して著者の仕事に対する想いを知ることが出来る。
一対一の対応という考え方にはとても参考になるものがある。
経営には会計に対する考え方が大事。
基本の基本だ。 -
経理資料を見るとき、作るときに理解しておくべき、経営目線の会計。財務会計、税務会計、管理会計のつながり、利益とキャッシュのつながりが、分かりやすい例で立体的に説明してある。
-
会社の方に借りたので、稲盛さんの本を初めて読みました。
京セラではどのように会計をしてきたかという、管理会計の本です。
会計というのはやらされてやるものではなく、経営方針のようなものが現れるとても重要なものだと思います。
担当部署に任せて報告だけしてもらうというのではなく、経営者自らが会計としっかり向き合うことで方向性などをしっかり示す必要があるとわかりました。
会計がテーマですが、会計を通して経営者がどのように会社を導くのかというような姿勢の部分が語られていて、とてもいい本だと思いました。
うちの経営者にも読んでほしい・・・ -
シンプルで倫理観・道徳心ある稲盛さんの経営。Google も倫理観や道徳心を大事にして経営しているらしいが、ガラス張りの経営や仕事への実直さは勉強になります。
商売というのは、値段を安くすれば誰でも売れる。それでは経営はできない。お客様が納得し、喜んで買ってくれる最大限の値段。それよりも低かったらいくらでも注文は取れるが、それ以上高ければ注文が逃げるという、ギリギリの一点で注文を取るようにしなければならない。
経理が準備する決算書を見て、たとえば伸び悩む収益のうめき声や、やせた自己資本が泣いている声を聞き取れる経営者にならなければならない
経営者が会計を十分理解し、日頃こら経理を指導するくらい努力して初めて経営者は真の経営を行うことができる
本質的に強い企業にしようと言うのであれば経営者が自分や企業実力以上に見せようと言う誘惑に打ち勝つ強い意志を持たなければならない。
設備投資を行えば生産性それ自体が向上するであろうし、最先端の技術を使っていると言う満足が得られるかもしれない。しかし実際はそれがそのまま経営効率の向上につながるとは限らないのである。
メーカーの場合では特に受注生産している場合中でもOEM (相手先ブランドによる委託生産)で生産している場合に1番この問題が起こりやすい。例えば工作機械3台の注文をもらうとすると部品は念のため4台分発注し、トラブルに備えるとする。しかし運良く3台とも問題なく良品ができたところがあと1台分の部品が残っているそのような場合いつまでも部品を抱えておくのではなくできるだけ在庫評価をせずに朝から落とすべきなのである。すなわち既に価値のないものが財産として置いてあり資産となっているのである。こうして結果としては利益が見かけ上増えて不必要な税金を払っていると言う場合が出てくるのである。その意味で棚卸しは人任せにせず、本来経営者が自分の目で見て自分の手で触れて行うべきである。
必要な分だけ買う。不必要な分もまとめて買っても結局は食べきれず、腐ったりする。企業経営も同じ不用意な設備投資は在庫リスクを抱えることになり、余分なコストが発生する。
-
稲盛和夫の経営哲学をもとにした会計について簡潔に述べている。
実態に則した会計とは?
キャッシュベースでの経営
1:1の対応を貫く
ダブルチェックで管理をシステム化する
時間あたりの採算制度
アメーバ経営で各組織が利益を求める仕組みに
様々なヒントがある。
すぐに生産性の高い機械に飛びつくのではなく、現状との利益率との差分を正確に測るべきである。
経営者は人の心の火を灯すものである。
目標数値は「どうありたいか?」「社員の心」を読み解き、いざという商機を見つけたら大胆な設定をするのもまた良い。