- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560081518
感想・レビュー・書評
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未知、異次元、不思議すぎる
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う~ん、よくわからん。(声:大滝秀治)
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組むのタイヘンだっただろうな…と、さおれが真っ先の感想。
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メキシコ人作家と言うこともあって、どこか異国的な移民的な雰囲気が漂う。
あまり期待したほどのメタフィクションには仕上がっていなかったが、描かれる登場人物は紙の中で生き生きと動いている。
ブックデザインのチャレンジは面白い。楽しみながら読める。
次回作に期待。 -
この作品をどう評価したらよいのでしょう? ただ、終わりの方になって、自分がおもちゃの街、鉄道のジオラマとかシルバニアファミリーの家などを上から眺めているような錯覚を覚えました。そして、眼下に見える人形たちがにぎやかに生活していて、その中の何人かが上から眺めているあたしに気づいて慌てて仲間と相談している、そんな情景です。
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娘を連れメキシコからロス郊外の町エルモンテに移住してきたフェデリコ・デラ・フェは、全てを見通し自由に操る「作者=《土星》」の存在に気付くのだが……。
凝りまくりの字組みや装丁に目を取られがちだが、奇想溢れる物語も素晴らしい。折り紙外科医や、彼に創られた”紙の民”の女性、元聖人のルチャドールといった妙なキャラクターたちに混じって、タイガーマスクことサトル・サヤマまでが登場し、物語内に犇めき合う彼らの声に圧倒される。通低音として流れる悲しいラブストーリーも素敵。
個性的な字組みも奇を衒っただけでなく、必然的なものだったんだね。 -
ズバリ、比較的に意味が分からないでしょう。と言わざるを得ないのではないか。
いやしかしここまで意味不明だと頑張って読もうと思うのが読書に身を捧げた男の末路ではないか。
そんなわけだから意味が分からないなりにも読み進んでいって分かったのは大体において意味不明な文学を著す男とは結局女の子のことばっか考えててしょうもないけど3次元は大変だから二次元ていうか紙ていうかエロ本とか読んで痛い目にあっているよということではないか。だって紙でできた女の子って言われたら。ねぇ。
そしてオッサンは夜尿に悩むという。切ねぇ。 -
悲しくて胸がぎゅっと詰まるような物語でした。
愛する人を失って葛藤し、忘れるために痛みを伴う方法を選ぶ人達は見ていて正直辛かった……。
けれど、巧みな心理描写や、詩的なレトリック、奇抜なレイアウトにより、著者の独特な世界観に没入させられました。
また物語の結末も色々考察ができて面白かったです。
半年前に読んだけど、何年経っても記憶に残る本だと思います。
この本が好きな人は、紙葉の家もオススメします。