ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

著者 :
  • 原書房
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本棚登録 : 319
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562041633

感想・レビュー・書評

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  • ケータイ小説とその周囲で流行った物事を恣意的に曲解して結びつけた本。頭文字Dの下りは失笑を禁じ得ない。それじゃ湾岸ミッドナイトは?ナニワトモアレは?あの当時FCやFDの中古がBMWよりも高値で取引されていたことを筆者はしらないのだろうか、男のくせに。ステロタイプと勘違いでぐいぐい読ませるのは文体が軽いから。浜崎あゆみのファンもこの本を読んで腹を抱えて大笑いだろう。
    ケータイ小説は発表時はともかくとして、書籍出版時には編集者より固有名詞の削除を求められる。ケータイ小説黎明期にゴーストをやった経験より。故意に固有名詞を登場させてないのではなく、編集部の意向により固有名詞を削除しただけ。そのデットコピーである携帯小説には固有名詞が登場しない。それだけ。

  • いまさらだけど、アマゾンマーケットプレイスにて180円でゲット。
    これは確かに面白い。装幀はアレだが。
    新たなヤンキー像の定義について、大変しっくりきた。
    「地元つながり」「『東京に行かない』感覚」「『電車に乗らない』感覚」
    旧ヤンキーは外部=社会に敵を想定
    新ヤンキーは自分の内側の敵=トラウマとの闘争

  • この本の中に出てくる考察は興味をひかれました。
    特に若者の中にある「リアル系」の追求という点は、なるほど新しい発見でした。

  • ケータイがどう使われているのか。今どうなっているのか。ティーンズロードが典型的なCGM。とは知らなかった。でもそういうなら、たまひよも典型的なCGMだ。そういえば「コウモリ城へようこそ」というのもそうだ。

  • 小生は「ケータイ小説」なるものは読んだことはないので何とも言いかねるが、ケータイ小説に地名等の固有名詞が殆ど出てこない理由などは興味深く読ませてもらった。

  • ケータイ小説(恋空や赤い糸)のストーリー説明に驚き。
    え、そこ省いちゃう?!みたいなとこも。
    やっぱり実際に好きで読む世代と、研究で読む方ではとらえ方が違うんだなぁと。

    あゆの歌詞が、そんなにマイナーで鬱なものという意識はなかったからそれも驚き。
    ケータイ小説は地方のほうが売れてるなど、いろいろな角度から分析してあって参考になった。

  • ケータイ小説の中で作者が無意識に共依存の関係性を描いている点、デートDVへの言及はなかなかであった。

  • ケータイ小説を社会学的に解説した本。例の挙げ方が恣意的で説得力に欠ける。

  • 最近「ヤンキー」が注目されているね。浜崎あゆみとNANAから読み解く若者の心理も興味深かった。

  • 本読んでいていいバイトなのでセレクトしました。
    ケータイ小説よりも『ヤンキー』に焦点を当てていました。
    昨今の若者の傾向(ケータイの普及や浜崎あゆみの存在、回想的モノローグ、トラウマ語り、デートDV…)が分かった気がします。
    最近の若者の恋愛感として、好意を持つというよりもケータイでのメール同様誰かと「繋がっていたい」という想いから付き合うのだという考えが印象的でした。
    とりあえず、バイト中に読むには重い内容だったげっそり

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著者プロフィール

速水健朗 Kenro Hayamizu1973年生まれ。食や政治から都市にジャニーズなど手広く論じる物書き。たまにラジオやテレビにも出演。「団地団」「福島第一原発観光化計画」などでも活動中。著書に『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)、『1995年』(ちくま新書)、『都市と消費とディズニーの夢』(角川Oneテーマ21)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)などがある。

「2014年 『すべてのニュースは賞味期限切れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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