知性の磨きかた (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569553405

感想・レビュー・書評

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  • 正しい学び方、本との付き合い方、余暇の使い方を語っています。
    頷けることも多いのですが時々口調が激しくなるので読んでいて疲れました…。

    取り上げられている『読者の権利十カ条』は同意します。

  • なんかなーの本。

  • 学問の愉しみ
    読書の幸福
    遊びは創造

    著者:林望、1949-

  • 学問の愉しみ、読書の幸福、創造的遊びの3つの視点から知的生活を送るコツを語った本。

  • 時間があれば

  • この本は、口調が大変きついので
    人によってはスローイングブックに
    なりえる本だと思います。
    何だこいつ、と思う箇所もちらほら。

    特に学問のところは
    ある種の場所をかなり強烈に
    ディスっています。
    まあ、うちはそういう系の方は
    関係ないので問題ないですが。

    どちらかといえば若者向けの本です。
    シニアの人は読んだ時点で切れる人続出です。

  • 知性とは知識があることではなく、物事を理解する方法が分かっていることだという主張に強く共感しました。本の読み方や余暇の過ごし方、個人主義的な生き方にまで言及しており、自分が言いたかったことを全て代弁してくれたような思いです。人生の糧となる一冊でした。

  • 日本エッセイスト・クラブ賞と講談社エッセイ賞を受賞しているエッセイストにして、絵画、音楽、文学、書誌学も手掛けるリンボウ先生が、「知的生活」のノウハウを語ったものである。
    リンボウ先生はまず、「知性」とは、外の世界と「主体的に」かつ「客観的認識をもって」交わっていくための「方法」のことであり、「知性」のある人とは、そうした「方法」を身につけていることであるという。換言すれば、たくさんのことを知識として知っているということではなく、学問の方法を身につけているということである。
    そして、その「知性」を磨くための方法を、学問、読書、遊びの3つの側面から、ハウツー本的なトーンではなく、エッセイ風に綴っている。
    以下は、本書の主題に限らず、私が強く共感した部分である。
    ◆福沢諭吉の『学問のすゝめ』は、学問について考えるときに「これを読まずして、学問を語るなかれ」と言える名著であり、そこで説かれている通り、社会のあり方の根本は、一人ひとりがどれだけ自分自身の志として勉強をするか、すなわち「私の独立」を為しているかにかかっている。
    ◆読書というのは、ある一時に、その人にとって意味を持つ、即ち、その人に対して、生きていく力とか慰めとか、何らかの力を与えるものである。
    ◆本は自分で買って読むべきであり、背表紙のタイトルの存在は、その本を読んだ記憶を常にリマインドしてくれる効果があるし、自分が読んだ本が書棚にたまっていくということは、その人の人生の軌跡なのである。(この点は斎藤孝氏も強調している)
    ◆人との付き合いで大事なことは、仕事でも遊びでも、全幅の信頼関係に基づいて、「個人」として話ができることである。
    リンボウ先生は最後に、「私は、決して一つのところに立ち止まらない。いつも何か新しいこと、自分にとっての未知の大陸へと、志向するんです。・・・そして、その忙しい生活に疲れたら、そっと休もうじゃないか。人里離れた山林に隠れて、あるいは古い友人とくだらぬ話にでも打ち興じて・・・」と語っている。
    いまだに取り組むテーマを広げ続けるリンボウ先生の、思考と行動のベースがわかる一冊である。
    (2005年9月了)

  • リンボウ先生が、「知性の磨きかた」というテーマについて語った3日間の集中講義というスタイルの本。

    まず、学問の「方法」ないし「筋道」を、しっかりと身に着けることの大切さが語られます。これなしに知識をつけても、単なる物知りに終わってしまうということです。福沢諭吉の『学問のすすめ』や本居宣長の『うひ山ぶみ』を手がかりに、学問の正道とは何かが考察されています。

    そして、そうした学問のスタイルをきちんと身に着けた上で、あとはとことん自由に楽しもうというのが、本書の主張になっています。

    著者のリンボウ先生だけでなく、内田樹氏、鹿島茂氏、養老孟司氏といったエッセイの名手たちの著作を思い起こすと、一見軽く書かれているような文章の奥に、学問的な筋道という確かな基礎がかいま見えるような気がします。

  • 作者の考えに共感できたら面白い本。できない場合、たぶん大切な内容は三行くらいにまとめられる。

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著者プロフィール

1949年東京生。作家・国文学者。

慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学(国文学専攻)。東横学園短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社・文春文庫)で91年日本エッセイスト・クラブ賞。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(Pコーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で、国際交流奨励賞。学術論文、エッセイ、小説の他、歌曲の詩作、能作・能評論等著書多数。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年毎日出版文化賞特別賞受賞。2019年『(改訂新修)謹訳源氏物語』(祥伝社文庫)全十巻。ほかに、『往生の物語』(集英社新書)『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)等古典の評解書を多く執筆。『旬菜膳語』(岩波書店・文春文庫)『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『謹訳平家物語』全四巻(祥伝社)『謹訳世阿弥能楽集』(檜書店)『謹訳徒然草』(祥伝社)等著書多数。

「2021年 『古典の効能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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