- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569553405
感想・レビュー・書評
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なかなかどうして痛かった本。
無夜はとても身勝手な教え方をしていたなあと思う。特に某人に。
知性とは何か。わかっていることを口語調でつづられている。
無夜は短気だからいい教師ではない。そういうこともわかる。
よかれと思ってしたことだったけれど、却ってその人のやる気を食いつぶしてしまった。
そういうことに気がつけた。
そういう点では非常に良い本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんでも一つの事を突き詰めることは、そのさきに見えるものがある。
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本当の知性とは主体的に外の世界と関わっていけること、そしてそのための正しい方法を身につけていること、と説き、学問、読書、遊びという三つの側面から著者の考えを述べた本。
印象に残ったのは以下の二点。
*大学の先生は親切に教える先生はダメで、弟子が方向を誤らないように見ていればいい。良い研究者はそのまま良い教育者である。職人の世界で弟子には一切教えないというのも同じことで、教えるとそこで範囲を形成してしまってそこから伸びない。教えられないとどこまででも行くことができる。
*余暇には遊ばなければいけない、という強迫観念で行動しない。
現象的に遊びに見えても必ずしも遊びになっていないことがある。逆に仕事に見えても実は遊びだったりする。それは個人としての独立した心の持ちようである。 -
知性とは。
学問と読書と遊びによって磨かれる?
本人がやりたい事をやりたいようにやればいいんじゃない?
結構軽い本。
読後当時のブログに掲載したコメント。 -
林望さんの本は『芸術力の磨き方』に続いて二冊目です。
〈奔放な読書のすすめ〉というのが興味深かった。大人が若者に本を押し付けるから読まない。自分の好きなように本を読んで楽しめば良い。
勉強だと思わずに何もかも楽しむべきである。 -
読書について構えているような人にはいいかと思う。
余裕派的な気どりがちょっと鼻につくけどw -
読みやすい。なるほどと、自分が感じていることとの合致多い。新味は少ない。
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以下に知性を磨くかという議題に対してのハウツー本ではない。あくまで、著者(林望)が「知性とは・読書とは・遊びとは」に対して著者なりの考えを語り口調で述べていく感じ。いろいろと参考になる考え方がのっている。
何気なく手に取ったこの本で初めて著者(林望)を知ったが、地に足の着いた考え方ができている人だなぁという印象を持った。すこしへそ曲がりなところが個人的には好きである。
この本をよんで参考になった(なるほどなぁと思った)考え方をひとつ。
->学問を学ぶ最大の理由は結果としての知識を得ることではなく、過程としての方法論を自分の体に染み付けることである。
このことの具体例が本書に載っている。 -
果たして僕はいい指導者にめぐりあってきたのか。めぐりあっていたのに、それを活かせなかったように思う。しっかり考えて行動するということが足りなかった。大学教授というのはわかりやすい授業をするのが良い教育者というわけではないということ、これは昔からよく思っていたことで共感できた。それにしても、知性とは学問の方法を知っていることで、方法を知っていれば分野が違っても知識はつけられる、そのとおりだと思う。自分は基本的なものの考え方など方法が身についていない。努力が足りない・・・。