知性の磨きかた (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569553405

感想・レビュー・書評

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  • なかなかどうして痛かった本。
     無夜はとても身勝手な教え方をしていたなあと思う。特に某人に。
     知性とは何か。わかっていることを口語調でつづられている。
     無夜は短気だからいい教師ではない。そういうこともわかる。
     よかれと思ってしたことだったけれど、却ってその人のやる気を食いつぶしてしまった。
    そういうことに気がつけた。
     そういう点では非常に良い本だった。

  • なんでも一つの事を突き詰めることは、そのさきに見えるものがある。

  • [ 内容 ]
    自分の足で歩き、自分の目で見、自分の頭を使って、主体的に外の世界と関わっていけること。
    そしてそのための正しい方法=ものの見方を身につけていること。
    そんな「本当の知性」を磨くには一体どうすればよいのか?
    多芸多才で知られるリンボウ先生こと林望氏が、学問の愉しみ・読書の幸福・創造的遊びの三つの側面から、その知的生活の全ノウハウを語り尽くす。
    楽しく読めて、役に立つ、三日間集中講義。

    [ 目次 ]
    第1日 学問の愉しみ(知性とはそも何であるか 学問において最も大切なこと 財産としての時間をどう使うか ほか)
    第2日 読書の幸福(「良い読書」という幻想 「奔放な読書」のすすめ 本は買って読む、寝ころんで読む ほか)
    第3日 遊びは創造(何もしないことの楽しさ 渾然一体となるオンとオフ 面白い仕事、つまらない仕事 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 本当の知性とは主体的に外の世界と関わっていけること、そしてそのための正しい方法を身につけていること、と説き、学問、読書、遊びという三つの側面から著者の考えを述べた本。
    印象に残ったのは以下の二点。

    *大学の先生は親切に教える先生はダメで、弟子が方向を誤らないように見ていればいい。良い研究者はそのまま良い教育者である。職人の世界で弟子には一切教えないというのも同じことで、教えるとそこで範囲を形成してしまってそこから伸びない。教えられないとどこまででも行くことができる。

    *余暇には遊ばなければいけない、という強迫観念で行動しない。
    現象的に遊びに見えても必ずしも遊びになっていないことがある。逆に仕事に見えても実は遊びだったりする。それは個人としての独立した心の持ちようである。

  • 知性とは。
    学問と読書と遊びによって磨かれる?

    本人がやりたい事をやりたいようにやればいいんじゃない?
    結構軽い本。


    読後当時のブログに掲載したコメント。

  • 林望さんの本は『芸術力の磨き方』に続いて二冊目です。

    〈奔放な読書のすすめ〉というのが興味深かった。大人が若者に本を押し付けるから読まない。自分の好きなように本を読んで楽しめば良い。

    勉強だと思わずに何もかも楽しむべきである。

  • 読書について構えているような人にはいいかと思う。
    余裕派的な気どりがちょっと鼻につくけどw

  • 読みやすい。なるほどと、自分が感じていることとの合致多い。新味は少ない。

  • 以下に知性を磨くかという議題に対してのハウツー本ではない。あくまで、著者(林望)が「知性とは・読書とは・遊びとは」に対して著者なりの考えを語り口調で述べていく感じ。いろいろと参考になる考え方がのっている。
    何気なく手に取ったこの本で初めて著者(林望)を知ったが、地に足の着いた考え方ができている人だなぁという印象を持った。すこしへそ曲がりなところが個人的には好きである。

    この本をよんで参考になった(なるほどなぁと思った)考え方をひとつ。
    ->学問を学ぶ最大の理由は結果としての知識を得ることではなく、過程としての方法論を自分の体に染み付けることである。

    このことの具体例が本書に載っている。

  • 果たして僕はいい指導者にめぐりあってきたのか。めぐりあっていたのに、それを活かせなかったように思う。しっかり考えて行動するということが足りなかった。大学教授というのはわかりやすい授業をするのが良い教育者というわけではないということ、これは昔からよく思っていたことで共感できた。それにしても、知性とは学問の方法を知っていることで、方法を知っていれば分野が違っても知識はつけられる、そのとおりだと思う。自分は基本的なものの考え方など方法が身についていない。努力が足りない・・・。

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著者プロフィール

1949年東京生。作家・国文学者。

慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学(国文学専攻)。東横学園短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社・文春文庫)で91年日本エッセイスト・クラブ賞。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(Pコーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で、国際交流奨励賞。学術論文、エッセイ、小説の他、歌曲の詩作、能作・能評論等著書多数。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年毎日出版文化賞特別賞受賞。2019年『(改訂新修)謹訳源氏物語』(祥伝社文庫)全十巻。ほかに、『往生の物語』(集英社新書)『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)等古典の評解書を多く執筆。『旬菜膳語』(岩波書店・文春文庫)『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『謹訳平家物語』全四巻(祥伝社)『謹訳世阿弥能楽集』(檜書店)『謹訳徒然草』(祥伝社)等著書多数。

「2021年 『古典の効能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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