- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569678405
感想・レビュー・書評
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(220P)
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「勇気の正しい使い方」。夕方四時にやってきてボタンエビ一尾だけ食って二分で帰るすっぴん独身中年女性、となれる勇気があるか。顔をあげる。若者二人が探るような目つきで私を見ている(ような気がする。)会社員風の男性がこれ見よがしに皿を重ねる(ような気がする。)店員さんが生ウニいかがですかと恫喝している(ような気がする。)私は腰をうかせつつも「生ウニ2つ、ビール一本」。決然と言い放つ著者の姿が秋の空に晴れ渡るような清々しさで目に飛び込んでくる。今作も存分に笑わせてもらった。
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笑う。何も残らさない。
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電車の中で読むとつい笑ってしまって変な目で見られそうなエッセイ集。
タイトルを見て暗い気持ちになる本だったらどうしようと思っていましたが、昼間から(ときには朝から)お酒を飲み、いい感じにダメな著者がなぜか好きになりました。
元気を出したいときやなんにもやる気がしないときにおすすめです。 -
世に疲れる女性に勧めたい。このダルダル感。どうやって、日々の糧を得ているのだろうと謎なのだが、つねにグータラに生きてる北大路さん。昼酒を美味しそうに呑んでます。そして、二日酔い。そして、妄想。
最近ハマってしまったが、こんな生き方に憧れるほどに疲れてるんだろうな、私。 -
諦めてるのか吹っ切ってるのか、きままな生活をしている日々を綴ったエッセイ。
常に明るい目線なので楽しく読めました。 -
古本屋の100円コーナーを漁っていると、全く聞き覚えのない著者の本が目に入ることがある。パラパラとページを繰ってみると、ちょっと興味が出てくる。買って家の積読棚でしばらく寝かせる。精神状態をみながら読むべきタイミングで開いてみる。ものすごくおもしろかったりする。 北大路公子さんという名前はまったく知らなかった。落ち込んでいるとき、本書によって「希望」というほどのものではないが「まいっか」程度の「了承」といったようなものを得られた。これは地味に効く。家族との交流、とくに妹との掛け合いは笑える。「いろんな人のいろんな話を聞きたい」そう思わせてくれる、どちらかというとドタバタ系のエッセイ。
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これは人前で読むのは注意だな。いっそ、ごろ寝でもしながら読む方が心置きなく笑えて良いかも。
なんかいつもお酒飲んでる日常エッセイだけど、文章がこう上手いとすごく面白くなるんだな~特に皺だらけの神様で文章が上手いと感じた。ほろり…としかけた所で何でやねん! -
文庫にて再読。