テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569699936

感想・レビュー・書評

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  •  人間にとって、視覚情報は重要である。
     その視覚情報に訴えかけ、ホメオスタシス(内部の臨場感)を書き換える。これは洗脳の原理と同じである。
     そのため、米国の大統領選ではテレビ戦略が重要である。
     日本のテレビ局の洗脳から守るためには、英語力をつけ情報力をあげることも重要である。


     著者は「サイゾー」を所有しているが、内容には口出しをしていない。
     雑誌の売り上げは軒並み落ちているが、サイゾーはウェブとの合わせ技で収入を伸ばしている。

     キーホールTVを運営している。これは誰でも受信発信できる個人用テレビ局です。これにより、フーコーの提唱したパノブティコン(相互監視装置)が構築される。
     
     報道は悪「人」を追求すべきではなく、「システム」の悪である。

     「マニア」の趣味が大衆化すると、「ブーム」になる。
     マニアはコンフォートゾーンが他人とずれているので、SNSなどで仲間が見つかった時に、爆発的なカルチャーを生み出す。

     タイガー・ウッズは決勝の時に、相手のパットが入ることを念じた。
     彼の高い自己評価の中に「強いライバルを倒してこ、自分は超一流」と真に強い敵を求めることが、彼のコンフォートゾーンのなかにある。
     彼の父親はグリーンベレーである。グリーンベレーは素晴らしい教育プログラムを持つことで有名である。息子が超一流のゴルファーになるよう「教育(洗脳)」した。

     逆に犯罪者は自己評価が低い。
     現状を変えるためには「コンフォートゾーン」をずらすことが必要である。
     そのためには
    1暫定的なゴールを立て、
    2未来をリアルに思い浮かべ
    3そうなるためには、と現実とイメージのギャップを脳に埋めさせるようにする。

     差別というのは他人を自分と違う存在として排斥すること。それは人間ではなく、動物の本性。仲間同士で身を寄せ合い、集団で戦った方が生き残る確率が高いから。こうした進化は、動物が周りの環境に合わせることで身に着けていった「最適化」、人間が臨場感空間を利用して、「空気を読む」のは当然のこと。
     しかし人間を人間たらしめているのは、物理的な臨場感空間に縛られずに精神世界で自由を享受し、またそこでの臨場感空間を共有できることである。物理的な空間を超越した抽象空間で何らかの価値を感じ取り、自分以外の利益に対しても意義を感じることができるのが、人間の人間たるゆえん。
     ところがこのような考えは支配する側が最も嫌うものである。

  • 書名からはメディア論のような印象を受けるが、実際は自分の頭で考えることの尊さを説いた自己啓発書だ。

    いや、その言い方は適当ではないかもしれない。
    自分の頭で考えても、何者かの価値観に従っているだけなのであればそれは"奴隷"だ。
    "奴隷根性"から脱し、"have to"ではなく"want to"の行動をすべきだと著者は説く。
    但し書きとして"自己責任"という言葉がついてくることも忘れてはならない。

    自己啓発書ではあるが、P2Pネットワークに特化した自社サービスの宣伝も中心にはあるので、著者自身の自己宣伝書でもある。

  • 全ての行動を「have to」から「want to」に変えること.
    コンフォートゾーンを上にずらす.

  • 時間があれば


  • サブタイトルの脱奴隷の生き方の方がこの本にふさわしいと思う。洗脳を軸にした内容でコンフォートゾーンについてはとても興味深いが、全体的に広くあっさりとした内容の本。

  • テレビを見てはいけない、という題名から、テレビを見てはいけない理由について書かれているだけかといえば、そんなことはなく、その大半は苫米地先生が得意とする洗脳に関する記述が大半を占める。確かにテレビがどれほど庶民に害悪を与えるかも知ることが出来るが、テレビ以外の他人からだって我々は洗脳されている。「空気」を読むことで我々は夢を失ってしまうのだ。洗脳とは何か、洗脳から抜け出すためにはどうすればいいか。テレビを代表的な例に出してお答えしているのがこの本だ。
    ちなみに僕は印象的だと思ったのはブームはマニアから生まれるという章だ。
    あらゆるカルチャーは、最初はごく少数のマニアックな人たちが始めて、それが口コミによって広がり、やがてメディアに載ることで多くの一般大衆の受け入れられ、、社会に定着する。
    オタク文化がいい例であり、いまやアニメはオタクだけではなくみんなが見るようになっている。
    これもまた洗脳なのである。

  • TVの悪役度は理解できる。自分もいつも見ないようにしようと思うが・・・タイトルに引かれて時間のムダをしてしまう。これが洗脳の恐ろしさか!!

  • 洗脳されず したいことをやる、前向きになれる
    いい文もあったが、
    お金のケタが日本はひくすぎる話や、宣伝のようにおもえる
    話に突然飛ぶことに違和感。

  • 第1章は面白かった。筆者の言いたいこともとてもよく分かる。2章以降は脳機能学者としてメディアと脳の関わり、原理やプロセスなどを補足的に述べたものだろうけど、2章途中で挫折。

  • テーマが定まっていない本。自分の思ったことを次々思い付くままに書いた感じ。一部納得できる部分もあるが、極端な主張も多い。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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