- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569699936
感想・レビュー・書評
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テレビの話は前半。
もともとテレビは持っていないし、自分にとって目新しい情報はなかったけれどテレビにハマっている人は読んだほうがいいでしょう。
少々自慢話?と感じる箇所と、宗教には詳しいのにスピリチュアルについてはあまり勉強していないのかな…?という印象を受けました。
逆に苫米地氏に洗脳されそうになる危険性も。
後半はいつもの苫米地氏の脳の話で、復習になったので良かったです。
★は3.5かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メディアが仕掛ける洗脳について解説した本です。あまり専門的ではなく、とても読みやすくなっています。
著者は認知心理学者、計算言語学者、脳機能学者など多数の肩書を持つ「洗脳」の専門家で、オウム信者の脱洗脳を手掛けた人物としても有名。最近はオセロ中島の依頼を受けたとの噂もあるが真偽のほどは明らかではない。
著書は多数で、そのいくつかには一貫したメッセージが込められている。例えば・・・
「空気を読むことを強要する風潮は一種の差別である」
「常識や社会性などという概念も、幼少期に親や教師によって都合よく押し付けられた偏見だ」
「他人と違った行動に対して攻撃してくるドリーム・キラーが世の中にあふれているが、相手にしてはいけない」
「基本的に人間は、なりたいと思った大抵のものになれる。だからやりたいことを自由にやっていいのだ」
・・・などである。非常に勇気づけられるとともに、洗脳とは特別なモノではなく、大小にかかわらず日常的に受けているモノだと教えてくれる。だが、この著書では、もう一歩踏み込んだ、というか足を滑らせたというか、次のような一文も見られる。
「人間は、人殺し以外なら何をやってもよいのだ」
そうかなぁ!? もっと、しちゃいけないこと、いっぱいあると思うよ、苫米地先生。 -
タイトルは「テレビは見てはいけない」だけれど、メインのテーマは、正しい生き方、そしてこれからの日本のあり方、だと思った。
筆者の苫米地氏、有名な人なのですね。知らなかったです。
最近、フジテレビを筆頭に、偏重放送が問題になっています。K-POPを流行らせようとしたり、ある一方向からの情報を使って特定人物を糾弾したり、色々な“洗脳”が問題になっています。
私はテレビの“洗脳”で思い出すのが、故人ですが中川昭一氏。
大事な国際会議の際、呂律が回っていなくて酩酊していた、とメディアが一斉に攻撃し、世論を操作しました。
どのテレビ局も、呂律が回っていないその一場面だけを繰り返し流し、あたかもそれが酔っていたため、と視聴者に印象付けました。
実際、ネット上で検索すれば、その前後で全く酔っていない中川氏の姿が動画で見られるんですけどね。
私は日本のメディア、特にテレビなんて嘘で固められてると思っている人間なのですが、未だにテレビで流されていることを全て真実だと思っている人はいますよね。
筆者はアメリカの行き過ぎた資本主義も批判していましたが、私も行き過ぎた資本主義は間違っていると思います。
「『NO』と言える日本」でも同じことを言っていて、やはり“お金”という実体がないものを、しかも何百億円というお金を簡単に操作できる社会は、いつか潰れてしまうと思います。
日本がそうならないためにも、日本人が、メディアに流されず、自分たちが一番やりたいことを、本当に欲しいものを追求していけば、未来は今よりも良くなると思いました。 -
目次
第1章 テレビは見てはいけない
第2章 脱・奴隷の生き方
第3章 日本人はなぜお金にだまされやすいのか -
「機能脳科学者」というちょっと怪しい肩書きの苫米地氏が、テレビを「メディアによる洗脳装置」と言い放ち、百害あって一利ないとするその弊害について語る。画面一杯に魅力的に映し出されるクルマや高級時計・スリムな女性が笑顔ですすめる美容食品のCM・映像の一部だけを切り取って捏造したニュースを伝える放送局など、テレビにはあらゆる罠が仕掛けられており、その裏では僅か20~30人ほどの「構成作家」という人々が作った「シナリオ」がドラマ・ニュース・バラエティなどを通して日本の世論を動かしているというもの。2009年に書かれた本だが、その後の10年間におけるマスコミの凋落やネットで暴露される捏造などを見ていると現実味を帯びており、今の日本の状況を予知していたとも言える。テレビ離れは既に始まっており、今後はさらに生き残りをかけた業界編成が起こるとしている。
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オーディオブック
https://audiobook.jp/product/238708 -
コンフォートゾーンやスコトーマにホメオスタシス…といつもの苫米地節が炸裂しています。
快適に生活できる状態をコンフォートゾーンと呼ぶらしいです。
そこから外れた際に元に戻そうとする機能がホメオスタシス。ホメオスタシスは恒常性として高校の理科あたりでも出てきますよね。著者はこれを情報空間にまで拡大できると考えてるみたいです。
コンフォートゾーンにとどまっていると認識が狭くなり、スコトーマ(心理的盲点)が生まれてしまいます。視点を変えると見えるものがありますよね、あれだと思います。カラーバス効果とかRASとかで調べた方が分かりやすいかも。
このコンフォートゾーンが誰かの価値観で作られてしまい、スコトーマで見えてないものがあるかもしれない。自分オリジナルのゴールを見つけてコンフォートゾーンを上にずらし、他者からの洗脳を抜け出そう。その洗脳をする者にとって都合の良いツールがテレビだ。というのが大枠ですかね。
まず、テレビがいかに洗脳ツールとして優れてるかが解説されます。
正直、著者が手掛けている「キーホールTV」と「サイゾー」の説明(宣伝?)が殆どで苦笑しました。面白くもあるので是非ご一読ください。
映像メディアとしての問題とメディアの腐敗などを同列に語ってるのが気になりましたが、分かりやすい説明で読みやすかったです。
メディアの力を示す例として、著者がハイジニーナの商標登録を行ったり、カリスマ美容師ブームを仕掛けた話が載っています。真偽は不明ですが凄いですね。
>ユーチューブの弱点はデータ形式がMPEG方式のため、リアルタイム生放送ができないところにあります。放送するためには、グーグルが所有するサーバーにデータを落とさなければならないので、時間の上限も十分と決まっています。
こんな時代を感じる部分もありました。時代を鑑みないと著者を叩く人が出てきそうですね。本書は2009年のものです。無理もないことです。
>いまでも新聞記者や民放キー局の報道記者たちは、大臣の首を獲るのが勲章だと思っているフシがありまあす。国民に不利益をもたらしているシステムの欠陥や問題点を知らしめるのがジャーナリストの役割だと私は思うのですが、なぜか記者たちは、問題の原因をシステムのせいではなく、個人の問題に還元しようとしがちです。
ここが一番共感出来ました。どうでもいいようなことを突いてるのを垂れ流すテレビにはうんざりです。
次に、そんな洗脳から脱するテクニックが解説されます。前述したコンフォートゾーンを上にずらして…の部分ですね。
私が著者の主張で一番好きな「時間は未来から過去に流れている」説明も行われます。時間が未来から過去に流れるんですよ、凄くないですか?
説明しておくと、将来なりたい自分をリアルにイメージ出来ると「そのためには今何をしているべきか」が見えてきますし、自然とその行動をとるようになります。結果が今の行動を作るのです。
目標の立て方や考え方として知っておいて損はしないと思います。もし他人に薦めるなら他を読まなくていいから、ここだけでも読んでほしいですね。
>マナーは、だれから強制されるものでもない自主規制です。
本筋からは外れますが、マナーについての箇所は共感しました。SNS等で見る映画館のマナーの話とか地獄ですね。
最後は、お金に騙される理由についての話。
ここは人によって意見が割れそうですね。私は「うーん…」と思いました。 -
「テレビは見ない方が良い」というのは、個人的にも前から感じていたことだったが、その根拠をはっきりと言語化することができなかったので、タイトルを見て手に取った本。
第1章は「メディアによって洗脳されている」という主題で書かれていた。著者の自慢話や宣伝が鼻についたが、おおよそ同意できる内容であった。
第2章では、「脱洗脳」について書かれていたが、この本こそが洗脳のように感じてきた。 -