- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569699936
感想・レビュー・書評
-
テレビという「洗脳装置」、CMを早送りで飛ばすので「プロダクト・プレイスメント」による番組内でさりげなくスポンサーの商品を映し出すアピール、政治家はテレビに出るな、安直なお笑い番組、英語力がなく日本のテレビは日本人に向けたコンテンツしか放映していない。・・・全て想定内の
内容だった。2章からは違う視点で今ひとつでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TVの話は少しだけだったが、後半部分も含めて面白かった。
私はここ数年TVはほとんど観なくなったが、たまに昼間など暇に任せて情報番組などつけてみる事があるが、本当につまらない…と一主婦が呆れるほどのレベルの低さ。
個人的には、つまらなければ観なけれはいいで済むものの、視聴率などを考えると、このような駄番組でも観てる人は何百万人と居るんだ。
他のメディアに比べて影響力は甚大だという事に改めて気付いた。
教育熱心なママの話、こんなメディアに踊らされて子供に英才教育させてる人って、限られた人だけなんじゃないないの⁉って思ってたけど、意外とそうじゃない事も最近わかって来たし。
洗脳されてる人って、多いのね。 -
メディア論については最初だけ
後半からはいつものドクター苫米地節です。 -
自分の価値判断の基準が何処にあるのかを改めて考える良い機会になった。
-
テレビがもたらす様々な弊害。
意識すること無く自分で考えることを止める怖さ。
いろいろ考えさせられます。 -
メディア論としては比較的言い古されたことが多く並んでいるが、現代的なケースが多く出ているので面白く読み進めることができた。
メディアは洗脳という論法は古くからあるが、日本人の価値観形成にもなるほどと頷ける説明がいくつかある。
空気を読めなくてはいけないのか、スケジュールが埋まっているのはいいことなのか、友達がたくさんいるのはいいことなのか、誰かが麻薬をやれば一斉に叩く、確かにこれらの価値観はメディアによってもたらされている。
しかし以前よりは多様化したのではないかとも考えている。一昔前であれば車を持たない男は男じゃない、家はいつかは必ず買うものだ、子供は必ずつくるもの、という価値観は現代では崩れている。しかしこの本の指摘するように時代の風がなびく方向はあり、メディアがそれを決めているように思える。筆者はそこにテレビを挙げたが、テレビの形成した価値観は一昔前のもので、今ではどれほどの影響力を持っているのだろう?「日本は」とひとくくりに書かれているところを少し時間軸でも掘り下げてみて欲しいと感じた。
まあ、研究本では無いのでさらっと読むには十分な内容だと思う。 -
現代の番組制作の悪循環や、次世代映像媒体(KeyHoleTV)の宣伝。
後半はお得意のコンフォートゾーンのお話でした。
そういえば、最近ダイエットCD聴くの忘れてるー。 -
メディアの裏のことや、人の深層心理を描いていてあっという間に読み終わる。
-
苫米地英人『テレビは見てはいけない』(PHP新書)
■ 洗脳とは「内部表現」の書き換え
□ ホメオスタシス:湿度や温度が変わっても、生命を同一の状態に維持するために自動的に体が反応すること。
□ 人間は、物理的空間の変化だけでなく、自分の心の中の変化においてもホメオスタシスが働く。
□ 洗脳=人間の内部表現を書き換えることによって、「ホメオスタシスの状態を変える」こと
□ ほとんどの人は「死ぬのは嫌」というホメオスタシスを持っているが、自爆テロの実行犯は、洗脳によって「死後の世界は素晴らしい」というように内部表現が書き換えられてしまっているので、死を恐れることなくテロに向かう。
■ ルー・タイスの教育プログラム
□ 彼のプログラムは一言で言えば「いかに高い自己イメージを維持するか」という思考の技術。
□ 徹底して自己のイメージを高く保ち、その自分にそぐわない行動を取ることを不快に感じる自己を構築する。
□ 全ての行動を「have to」から「want to」に変える。
■ 犯罪者は子どもの頃から自己評価が低い
□ 犯罪者の多くに共通するのが「自己評価の低さ」である。
□ 自己評価の低さは、子どものときに、親や周りの大人に植え付けられたまま歳を重ねてきたもの。
■ コンフォートゾーンを見つけるプロセス
□ コンフォートゾーン=人間が快適に生活できる外部環境の幅。
① 暫定的なゴールを一つ設定する。
② そのゴールを満たした未来があることをリアルに思い浮かべる。
③ その場合、自分は現在どうあるべきかを徹底的に吟味する。
■ 現状に満足している人は洗脳されている
□ 自分が現状に満足していると思ったら、危ない。満足していれば入るほど危険。
□ 自分の会社や現状に満足している人は、上司や先輩から植え付けられた考え方を、あたかも自分が考えたかのように受け入れてしまっている場合がほとんど。それは自分の考えたことではない。人から言われたこと。受け売りに過ぎない。
□ 誰に言われたことか、どこで聞いたか、一つ一つ書き出していく。その根拠は何か、そしてそれは本当に自分の欲していることなのか。
■ スコトーマ
□ スコトーマ=心理的盲点
□ コンフォートゾーンをずらすことで、今まで見えなかったスコトーマを見ることが可能になる。
■ 奴隷の思想
□ 上を目指すこと自体は良いことである。問題は、子どもの頃から自分の行動を、何らかの価値に合わせて徹底的に束縛することがよいことである、そうでないと不安になるような教育を受け続けていること。それは「奴隷の思想」である。
□ 何かしら他人に「こうした方が良い」と言われたら、それが本当に自分のしたいことかどうかを考えてみるべき。
□ 盲目的に受け入れていると、知らず知らずのうちに奴隷状態に置かれることになる。
□ 更に問題なのは、奴隷状態が楽になってしまうこと。本当は辛い毎日なのに、それがコンフォートゾーンとして定着して抜け出せなくなっている人がたくさんいる。
□ 大前提として、コンフォートゾーンは他人に選ばせるのではなく、自分で選ぶこと。常にそのことを念頭に置いておく。
■ 空気を読め
□ 画一的な価値=空気を読むことが正しい人間のあり方であり、「人間社会には共通の空気、望ましい空気があるべきだ」という論理に何の疑念も抱かない人間が多くなっている。
□ しまいには、空気の読めない人間を「KY」と排除する「差別のシステム」を受け入れて、喜んでいる。
□「一つの集団には、それに相応しい空気がある」と思うこと自体が洗脳の結果である。
□ この世に、読まなければならない空気など、本来ない。 -
情報が追及すべきは悪人ではなく、システムの悪。