人たらしの流儀

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569792231

感想・レビュー・書評

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  • 何時もながら、佐藤氏の博覧強記ぶりには感服します。この本でも二万人分の名刺は覚えているのは当然などのくだりがあります。確かに記憶力はいい。それ以上に感嘆するのは、たとえばニュートン力学や熱力学のエントロピーの法則を他の分野のことの説明で利用したり、その発想の柔軟性と応用力やアナロジー力は学ぶところがおおいです。彼の考えの影響を受け、文学や歴史、哲学、小説などを多読するようになりました。確かに此方の方が身になります。

  • メモ

    情報提供者との関係はいつでも貸しがある状態にしておく。
    メニューは上から2番目を頼む。
    相手のいうことをよく聞く。
    身銭を切る
    収入の20%を他者のために使う

    事実のみを伝えて、真実を相手に誤解させる

    有望な諜報員は聞き上手

    あえて領収書をきる

    動物と子供が嫌いな人は利己的

    相手に弱みをみせない

    オウム返しの法則

    年賀状に一筆入れる

    相手の立場になって考える

  • 対話形式でまとめられているので分かりやすい。外交官として、国際社会を舞台に活躍していた著者の経験がベースにあるので、現状の自分にとっては、ちょっとレベルが高い人間関係の話もあるが、頭に入れておいて損はないと思った。
    著者が、中村うさぎやだめんず・うぉーかーを読んでいるというのを知って、ちょっとイメージが変わった。ただ、よくよく文章を読んでいると、著者の膨大な知識に圧倒される反面、適度なユーモアも交えられており、納得も出来る。

  • この本を読みながら、社会人5年目位から10年目の頃に関わっていた仕事の世界を思い出しました。利得絡みの情報を得るための交渉力は、ここでも書かれているように、現場で人のやり方を見たり聞いたりしながら、実際に体験・体感するのが一番でしょうね。でも、こんなことばかり考えてる人たちも(こういうことが生来好きな組織人は意外と多いと実感)、こういうことに関わってる時間も個人的には好みません。この本はあまり実際にはこういう交渉ごとに縁のない一般人向けに書かれたものでしょう。本当の外交・政治交渉を担う立場の人たちには、このレベルより相当ハードルの高い交渉技術・レベルが切迫して求められているのは解ります。稚拙なコミュニケーションはもう見たくないですから。

  • 「人たらし」というと、なんだか策を弄して、物事をわざと複雑にして人を煙に巻くようなイメージをもっていたが(著者にも勝手にそういうイメージを持っていた)、最初に「うそをつかない」と述べられているように、いつもシンプルで、真摯であることが極意なのかな、と思った。

    これまでは、自分のことばかりに汲々としてきた気がするけれど、、「天に宝を積む」というコトバに出会って、自分としての一つの光、支えを見つけたような気がする。

  • 人たらし・・・聞き慣れない言葉であるが、
    女たらしの人間全般版だと考えれば良さそうである。

    本書は人脈の必要性・そして、その作り方・維持のさせ方を、
    元外交官である佐藤優氏へのインタビュー形式で書かれている。

    外交官として第一線で活躍し、
    多くの人脈形成をしてきた佐藤氏の経験談は大変貴重で、
    人脈形成の必要性はもちろん、作り方も非常にわかりやすい。

    個人的には人脈形成に活用するための本の読み方は参考にしたいところ。
    小説を多く読んでいる人の方が、いざという時生き残れるという話も、
    比較的多読している自分の励みにもなった。

  • 村上由佳 おいしいコーヒーのいれ方
    天に宝を積む 稼いだお金の2割を還元する
    白水社の語学書 ニューエクスプレス
    朝日、産経、ヘラルドトリビューン
    辺境の地の新聞をよめ 北海道新聞、琉球新報
    楕円の軌跡を描くような変な質問 焦点が二つあるような質問
    寺西千代 国際ビジネスのプロトコル
    動物と人間 林寿郎 読売新聞社 象使いはよく像に踏みつぶされる
    倉田真由美 だめんずうぉーか 酷い男のやり方をまねれば、確実に女は逃げ去る
    希望は与えられるものでなく、自分たち自身で常に見出していくものなんです。だから、いまここに希望なんて存在しません。自分自身で希望を見つけていくのです。

  • 佐藤優さん好きだけどPHPっぽさが私には好みでない。

  • まあまあでした。交渉学としては、まあ普通くらいかと。

  • 以前から気になってた佐藤優氏の本。簡単で読みやすそうだったので、ふと購入。
    ・胆力は人間関係でしか鍛えられない。
    ・インテリジェンスの世界では、正直であることが大事なこと。
    ・超速読、速読、精読。本は精読しなければ意味がない。超速読して、精読する本か速読する本かを決める。そして、自分の精読力を知っておく必要あり。精読して発酵させる。
    といったところが特に気になった。
    うーん。ちょっと久々にハマるかも。。。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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