- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569802824
感想・レビュー・書評
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読んでよかったと思いました。
選択肢が広がった気がします。
アメリカのようにディベートの授業って
必要だと感じました。
というかやりたかった… -
評価の四つ星は、この著者を知らない人たちに是非読んでもらいたいから。そして、なぜ五つ星にしなかったのかといえば、著者の憤りからくる熱過ぎる文章が少々押し付けがましかったから。
それでも、年輩の方で新聞信奉者の御仁には取り合えず読んでみていただきたい。日本の言論統制は脈々と続いていることを知るはずだ。
メディアを信じることなかれ。メディアが正義なのでは断じてない。肝心なのは、恒常的に自身で裏を取ることだろう。
現在では、さほど難しいことではないのだから。 -
日本のマスメディアは「報道」ではなく、「広報」である。しかも、広く報じられるのは、記者クラブに代表される既得権益を土台として生まれてくる。そういったことをかなり具体的な事例をもって暴いています。特に、鉢呂大臣の一件と、原発事故の際に三つの国際機関からの要請を拒否したことで世界から不信の目で見られているという事実は驚きでした。これを情報操作以外の何というのか。ここまで成り下がった日本メディアを、統制が厳しい中でも真実を伝える姿勢を示し始めた中国メディアと対比して一蹴していますが、その通りだと思いました。
本書を読んで、名前を聞いただけで拒否反応を示してしまう政治家の方々のイメージが、メディアによって作られたものだとしたら?と考えてしまった。皮肉なことだが、本書も含めて情報を額面通りに捉えることの恐ろしさを学びました。 -
上杉隆さんは、よくコラムを読ませてもらっていて、いつも読むのが楽しみなジャーナリストの方なのですが、やはり今回も楽しませてもらいました。
この本を読んで思ったのは、大事なのは読んでどうするかということなんでしょうね。
この本に書いてあることはかなり真実が書かれているのだと思います。
現在は情報がかなり公開されていて、秘密にすることも難しくて、だけど情報が多い分、自分で選択をしなければならない。
自分が何を選ぶのか。
どこから感じるのか。
そんな大切さを教えてくれた本でした。
それにしても記者クラブは本当にひどいなーと思ってしまいますよね。 -
癒着メモ
官報複合体の癒着
記者クラブの閉鎖性と幼児性
自由報道協会 -
選挙前に読むのにちょうどいい。真剣に政治を考えるなら、これを読んで、新聞もテレビも上杉隆も疑って、最終的に一番しっくり来るものを選べればいい。
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メディア各社の記事ソースが同じ、等々
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一読の価値あり
テレビやマスコミの情報の真意を、読み取る能力が必要 -
中学生や高校生に公民、あるいは現在社会などの授業をする際、その情報に対しリテラシー能力が必要になるだろうなと思い、購入。
筆者に対しては、『記者クラブ崩壊』などの書籍を通じて存じていた。
タイトルは、まぁ注目されるように工夫したのだろうな、という感じ。
なぜ「ウソ」をつくのか、というよりも、そのようになる構図、土壌がどのようになっているのかを説明している。
著者の主張はこれまで出版されている著作と同じ。
記者クラブの存在が新聞・テレビでの報道の情報源を均一化させている原因であり、これはもう解体すべきである、ということ。
また、あらたなツール(ツイッターやフェイスブックなど)により、だれもが「キュレーター」(情報を収集し、選別し、意味づけを与えて、それを皆を共有する人)になりうるという。また、大切なのは情報の「正しさ」よりも「信頼性の度合い」であると説く。
歴史学においても、持論を展開するに当たって史料を引用するが、この史料の意味や価値等を理解していないと(つまり史料批判できていないと)、論旨が崩れることもある。「信頼性の度合い」とはつまりそういうことなのかなと思う次第。
また、著者によれば、海外では初等教育の段階でディベート教育が行われており、これにより客観的洞察力が自然と身につくのだそうだ。近年、公民科の授業にも取り入られているディベート。ディベートというと、論をたたかわせるというイメージが先行してしまうが、実際そうではなく、自分も自身の主張とは異なる立場に立って意見を述べることにより、客観的思考を養おうというもの。日本人の社会的土壌にはなかなかそぐわないと思われがちだが、これから社会を担う若者には情報リテラシーとともに有効な教案になるのではないかと愚考する。