犯人に告ぐ

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575234992

感想・レビュー・書評

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  • 103:大興奮のまま一気読みでした。「虫」のあぶり出しのシーンといい、ローラー作戦といい、確かに映像化したら映えそうですね!(映画は見てないのですが)余計なことを言わず、含みを持たせながらもすっきりと終わるラストシーンもですが、「犯人に告ぐ」というタイトルが素晴らしい……!

  • 誘拐事件を警視の巻島が担当したが、取り逃がしてししまう。解決せず過去の苦い経験が消えていない6年後、5歳ごろの子供4人が殺害される事件が発生する。テレビ報道を利用した情報戦や被害者家族との関係など、必ずしも綺麗な事だけではない背景も描かれている。

  • *闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞、「普段ミステリーや警察小説を読まない人をも虜にする」と絶賛された、世紀の快作*

    この数年で何度読み返したことか…。読むたびに様々な感情が押し寄せ、心を揺さぶられ、しばし物語の中に佇む。ストーリー構成、展開、臨場感、スピード感、心理描写、全てが揃っての世界観は圧巻。何よりも登場人物の描写が、敵味方関係なく、端役に至るまで素晴らしい。間違いなく、警察小説の白眉たる作品。

  • 2018.5.23再読了。
    最初に読んだのはいつだったんだろう?
    すごい作品に出会った!って、激しく興奮したのを覚えてる。
    お腹の底が震えるような、なんとも言えない感覚。

    2004年の初版から14年。
    続編の存在を知り、そちらに手を伸ばす前に...と思い探しました。

    「今夜は震えて眠れ」を思い出した時、自分の心も震えました。


    巻島さんは、もう自分の中で豊川悦司さんでしかなく、今は朝ドラの影響もあり、イメージを切り替えるのが若干大変ではあったけれど。
    ラスト100ページくらいは一気読みしてしまいました。

    さぁ、続編はどうなのかな...?

  • 続編を読むにあたり、何度目かの再読。面白い作品は何度読んでも面白いですね。

  • 刑事ものの小説。
    心理描写が秀逸だった。
    特に凄いと思ったのが、巻島がマスコミの前で暴言を吐きまくるところ。
    現実的な問題として、不祥事を起こしてテレビで不誠実な発言をしている人が多い気がするけど、背景にある心理状態はこうなってるのかと妙に納得させられた。
    加害者の心理状態に注目している点も面白かった。
    ・[ワシ]事件の犯人→逮捕されなかったものの、後悔の念からか、自殺。
    ・巻島を刺した[ワシ]事件の被害者家族→自首
    ・元極悪人のトミさん→人格崩壊
    結局犯罪ってのは、被害者にとってはもちろんのこと、加害者にとってもろくな事にならないんだなぁ思い、考え込んでしまった。

  • 再読。
    内容はある程度覚えていたんだけど「犯人よ、今夜は震えて眠れ」というセリフは何度読んでも痺れた。
    犯人逮捕後の記者会見を気にしたり、ストーカー気質を拗らせたりと巻島は上司に恵まれていないなと。
    ただその分、理解し支えてくれる部下には恵まれているなという印象でした。
    津田長の最後の方の言葉
    「人を叩きすぎちゃあ、いかんのです・・・」
    「痛そうじゃないから痛くないんだろうと思ったら大間違いだ・・・それは単にその人が我慢してるだけですからな」
    というのにはこの人の人柄が凝縮されていると感じられました。

    驚愕することに丁度続編が出たようなので、買って読もうと思います!

  • あー面白かった^_^!!

  • バットマン。

  • 2007.10

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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