陽だまりの偽り

著者 :
  • 双葉社
3.14
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本棚登録 : 88
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235302

感想・レビュー・書評

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  • 傍聞きと比べると確かに狙い過ぎのきらいもあり、完成度はやや落ちる。だが、あの胃のあたりがキュッとするような、ひやりとした感触の描き方は生々しくて実にいい。

  • 素晴らしく心あたたまる短編が心地よい。

  • 老人の物忘れの話がやけにリアル。2作目は嫌い。全体に読みやすくてそれなりに面白くて1時間くらいで読めた。

  • 見、問題が解決したようになっていますが根本的には解決していない。でも、このピンチを自分が決断したことによって何かが変わる、心が変わる、そんな気がします。 ナイス!

  • <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/457523530X/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YQJM94E9L._SL160_.jpg" alt="陽だまりの偽り" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/457523530X/yorimichikan-22" target="_blank">陽だまりの偽り</a><br />(2005/07)<br />長岡 弘樹<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/457523530X/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>最近、物忘れがはげしいことを気にしている郁造。息子の嫁から預かった現金を落としてしまったが、どこで落としたのかも覚えていない。ボケ老人のレッテルを貼られることを恐れ、郁造はある行為に踏み切る。果たして、その先に待ち受けていたものは…(表題作「陽だまりの偽り」)。5つの心模様を端正に描いたミステリー短編集。小説推理新人賞作家、注目のデビュー作。</strong></p></blockquote>
    表題作のほか、「淡い青のなかに」 「プレイヤー」 「写心」 「重い扉が」

    どの物語も、ラストにどんでん返しが待っている。現実の、というよりも胸のなかで起こるどんでん返しが多く、それで一気にそれまでのことが腑に落ちたりもする。切なくもあり、あたたかくもあり、登場人物本人には不本意であったとしても、読者としては悪い気分ではない。さりげなく上手いと思う。

  • 短編集です。人間の保身ゆえの犯罪だったりがテーマの短編集です。さくっと読めます。短編なので多少強引だったり予定調和だったりします。この方には保身以外の動機を描いてもらいたいですね。障害をトリックに使っているものが多いのが安易かな。それならば、道尾さんの『流れ星の作り方』くらいの捻りが必要かと。『淡い青のなかに』がミステリとしては一番完成度が高いですね。驚きがあった。この方の長編が読んでみたいなぁ。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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