哄う合戦屋

著者 :
  • 双葉社
3.68
  • (39)
  • (145)
  • (97)
  • (17)
  • (1)
本棚登録 : 596
感想 : 144
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236644

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦国時代、領主を天下人にすることだけを望む孤高の合戦屋の話。
    治世に優れた領主を戦で支え、領地を広げていくが・・
    なかなかよくできていて、面白かった!

  • 「奔る・・・」を読み終わったので再読。15年後。
    にしてもやはり主君に恵まれない一徹。もう少しだけ遅く生まれればよかったのかもしれないけれど。
    実写化するなら一徹は阿部寛だろうか。

  • 2011/7/27 2度目読了。こんな暗い悲しい男だったっけと思うくらい。ただこちらのが、「奔る〜」よりも生き様の描き方は印象的。

  • 淡々と時代が進むお話。

  • 石堂一徹は世にも名高い合戦屋であったが、主を持たず漂泊の日々を送っていた。だが中信濃の内政に優れた領主・遠藤吉弘に仕えることを決意する。無禄で通そうとする一徹の意図とは、また長年主を持たなかった意図とは?おもしろかったです!一徹がよかった!途中からは歯噛みするやるせない展開。最後に感動しました。読む時間ないから未読のまま図書館に返そうとしていた自分に後悔するほどすばらしかったです。

  • 心に残った合戦屋「石堂一徹」の言葉です。

    「姫の筆使いは、本職の絵師にも勝っておりましょう。
    しかし姫の絵には、その技巧が表に出てしまっております。
    どうだ、うまいだろうという気持ちが先に立ってしまっては
    見る者を心底感服させることはできませぬ」

  • 孤高の天才「石堂一鉄」人望はあるが凡人の領主「遠藤吉弘」領全体の求心力となっている娘「若葉」。一徹は「自分がどう生きるべきかというはっきりとした物差しを持っており、その物差しと現実とが合わなくなると、ためらいもなく現実の方捨ててしまう」。有り余る才能が故に孤立してゆく「石堂一徹」。自らの功名に全く関心がなく戦に勝つことのみに専念するが、それが理解できない周囲の鬱屈へと繋がっていく。戦う集団は何のために戦うのか。集団の最大効率と自らのキャリアとは短期的な意味で完全一致はしない。個人の利益を優先して戦う集団は今も昔も弱い。東大工学部卒でサラリーマン生活を経て60代後半で小説デビュー。とても処女作とは思えないが、長い経験があるからこそ書けたものかもしれない。

  • 武田と上杉に挟まれた中信濃での話。もちろん、神様目線(全部がわかる小説家目線)で、あの人の頭の中、この人の心の中を行ったり来たりしつつ(あ、小説読むってこういうことか)。あたりまえなんだけど、そんなことを確認しつつ、単純に、難しいことを何も考えず、楽しめた。ま、いっかぁ、こんな読書も。

  • 武田と上杉に挟まれた中信濃での話。もちろん、神様目線(全部がわかる小説家目線)で、あの人の頭の中、この人の心の中を行ったり来たりしつつ(あ、小説読むってこういうことか)。あたりまえなんだけど、そんなことを確認しつつ、単純に、難しいことを何も考えず、楽しめた。ま、いっかぁ、こんな読書も。

  • 仕事先の人に借りた戦国小説4冊目。
    前に借りた3冊はすでにblogに感想を記入ずみなはず・・・???
    この間ほどの衝撃はなかったものの、しっとりと話は進み、何とも人間らしい切なさや苦悩がキュンとしてしまう作品。
    時代小説だけど、スラスラ読めて普段時代小説を読まない方でも、意識せずに楽しめると思いますう。
    ただ、ガツガツ戦闘系が好きな方には、あまりオススメできないかな・・。
    あくまで話の中心は「戦」でなく「人間」な作品でした。

全144件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。東京大学工学部卒業。会社員生活を経て、2009年に『哄う合戦屋』でデビュー。その後刊行された『奔る合戦屋』『翔る合戦屋』と合わせて、〈合戦屋シリーズ〉は50万部超のベストセラーになる。

「2019年 『天下奪回  黒田長政と結城秀康の策謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北沢秋の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×