哄う合戦屋

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 595
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236644

感想・レビュー・書評

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  • 上手い
    軽めの部類に入るかもしれないがデビュー作とは正直驚き
    このままの勢いで作品を書いていただけると嬉しい

    石堂一徹
    天才とは常人には理解できず
    孤独となる
    若菜に出会えた事は彼にとって幸せだった

    最近こういうラストが多いのが残念

  • 終盤に向けていい感じに盛り上がっていっていたので、ラストのあっけなさには拍子抜け。それまで石堂さんが超人的な存在として書かれていただけ余計にそう思いましたね。しかしながら、読了直後は物足りなく感じていた最期ですが、時間が経つにつれて徐々に納得。孤高を貫いていた石堂が自分の命を懸けてまで若菜を救おうとする様に、初めて人間らしさを感じました(正直なところ、長年抱き続けていた大志を捨てるほど若菜に惚れていたとは思えないのですが…)。まぁ、中身云々は置いといて、一番残念だったのは和田竜の【のぼうの城】をパロったような表紙です(しかも志村貴子さんで、ここで用いるのは凄く勿体ない気がする!)。

  • 天文十八年(一五四九年)。武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいた―。「もはや拙者には、富貴も要らぬ、栄華も要らぬ。願うはただ、殿を天下人にすることのみでごさる」(「BOOK」データベースより)

    孤高の軍師・石堂一徹、かっちょええな!
    志村貴子さんのイラスト見てのジャケ借りなんだけど、デビュー作としては及第点なのではないでしょうか。
    特に仕える主の娘・若菜とのやりとりは、〈つながってる感〉があってよかったな。
    成したい事、成すべき事をしっかりと理解しつつ突き進む人生は孤独を伴うものだったけれど、彼女とのひと時は、少しは彼の癒しになったかも。
    やや淡々とした展開やラストに物足りなさを感じないと言ったらウソになるけれど、効果的なエピソードを取り混ぜて、登場人物たちを魅力的に描いているところは好印象。
    (特に私はジジコンなので、一徹の侍従・六蔵さんが好みでした~)
    次回作にも期待したいです。

  • 戦国ものだけど、難しくなく軽く読める。面白かった。

  • 一気に読んだ。内容的には少々軽いがとても読みやすく結構痛快。

  • 出たのは和田竜『のぼうの城』より後で、これもイラスト表紙だったからだいぶ比較されたと思いますが、私の軍配はこちらにあげさせていただきます。
    根っからの軍師・一徹、聡明な姫君・若菜、踊らされることに恐怖を感じる君主・遠藤吉弘。
    くっきりとキャラが立ってます。

    イラスト / 志村 貴子

  • なんだか、惜しい。
    現代的な価値観を持った主人公に感情移入させたいんだろうけど、この手法は、あまり好きじゃないかも。

    もっと面白くなるのになー

  • ☆ 3.5

  • 孤高の天才軍略家の男と無邪気を装う深慮の姫君。
    群雄割拠の信濃が舞台。
    姫君の父は仕える男の才能で領土を広げるうち、男の思想に耐え切れず疎むように。
    彼岸の二人と此岸の父とが分かり合える筈も無く、また彼岸の二人も想い会うようで微妙に違い…と戦話と男女の心情とが動と静で進み、最後は男の信念、野望の変節で終わる。
    凡人の自分には二人に共感は持てないが中々格好の良い話だと思う。

    ただ、「冥土へは一人で行く」とか亡くなった妻女を思い「生涯他の女は近付けぬ所存」とか言う男が最後で姫君に心を奪われて野望を捨てるのは話的には感動するところだけれど…どうもすっきりしない。

    紅葉狩りの場面で一本の杉を男に例えるのは上手いな、と思った。

  • 何とも憎らしい終わり方!
    戦国の世ならでは、の腹の探り合い。
    この後、どうなったのか気になる所・・・

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著者プロフィール

東京都生まれ。東京大学工学部卒業。会社員生活を経て、2009年に『哄う合戦屋』でデビュー。その後刊行された『奔る合戦屋』『翔る合戦屋』と合わせて、〈合戦屋シリーズ〉は50万部超のベストセラーになる。

「2019年 『天下奪回  黒田長政と結城秀康の策謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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