夜行観覧車

著者 : 湊かなえ

• 双葉社 (2010年6月2日発売)

感想・レビュー・書評

[asami-toさんの感想 · 2022年1月13日]

うーん
おもしろいっちゃ、おもしろいんだけど、
まあ、湊かなえだからなあ、
伏線をきっちり巻き取ってはいかない。
問題は問題のまま残るし・・・
高橋家の長男良幸がいい。
本の中なのに、正しいことではなく、これからを生きていくために最善を尽くそうという、面白い解決法だと思う。

[かいさんの感想 · 2021年10月31日]

一気に読んでしまいました…。
ハッピーエンドではなかったですが、納得のいく終わり方ではあったと思います。小島さんが、曲者だったけども、一番まっとうなことを言ってる気もしました。結局、良い悪いの境界は曖昧なのでしょう。

[1553121番目の読書家さんの感想 · 2021年6月24日]

あまり良い終わり方ではなかった。でも人間の本質良いところと悪いところ皆どちらも持ち合わせているということが嫌というほどわかった

[Nさんの感想 · 2021年3月15日]

家族とはいえども、人間は所詮他人であり、お互いがお互いに「どうして私のことを分かってくれないの」という気持ちでいる。そのことが3家族から、それぞれ親・子供の立場から語られていた。自分の考えは口に出して言わないと伝わらないんだろうなぁ、と改めて自分の意見を相手にわかるように伝えることの大事さを知った一冊。

[有馬 優友さんの感想 · 2021年3月15日]

外からは完璧に見えてもそうじゃない。
みんな苦労を抱えている。
最後子供たちが、母親を守るために嘘の供述をしたのが衝撃的だった。

[こと葉さんの感想 · 2021年1月10日]

湊かなえの物語に出てくる人たちって、どうしてこうも痛々しいんだろ
人物描写で精神が抉られる

自分の都合のいいことしか覚えていない、自分に都合よく記憶が改竄されている人間たち。

人のふり見て我がふり直せ、だね、ほんと。

人間の根幹は簡単には変わらないけれど、人間関係は簡単に変わる。良くも悪くも。

[ドクブクロさんの感想 · 2020年12月18日]

登場人物たちの醜い部分が強調されている。
殺人事件を取り扱っているが、刑事が出てこずに2つの家族と歪んだ近隣住人のみで完結していくのも面白い。

[ハーモニカさんの感想 · 2020年11月30日]

人間の負の感情が詰まっている。
家庭内殺人も、普段の口論から、なにか溜まってたものが破裂した時起こるんだな、そこまで遠い事柄でないんだなと感じた。仲良く居ようと思う。
遠藤家の問題、事件の真相、小島さと子の存在など、謎だらけで、読んでいて気になるというのがずっとあった。全部解決ということは無かったが。

[尚美学園大学メディアセンター（図書館）さんの感想 · 2020年10月3日]

https://library.shobi-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=00063710

[奏さんの感想 · 2020年9月27日]

sg

著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』（『望郷』に収録）で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。