夜行観覧車

著者 :
  • 双葉社
3.27
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本棚登録 : 7781
感想 : 1169
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236941

感想・レビュー・書評

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  • 殺人事件を巡るいろいろな立場の意見を考えさせられた。ある意見が、受け手によって傷ついたり、同意されたりするのが読み応えがあった。

  • 『防犯ブザーは、犯人の意識を引き戻すためにあるんです。』

    深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ...みたいな破壊力だった。

  • 読み始めて、これ読んだことあると思ったけど内容を思い出せないので結局最後まで読んでしまった。湊かなえあるあるなのでは?

    好感が持てる好きな登場人物が一人もいない小説もなかなか珍しい。関係者の語ったことが真相になり、野次馬は自分の信じたい虚構を信じる。死人に口無し、生きていく家族には未来があるというところか。

    借りた本は覚えてないと重複するからこうして記録を付け始めて、丁度一年後にその通りの重複が起こるという出来すぎたオチで今年もそろそろ終わりかな。

  • 913-M
    人気作家コーナー

  • 二度目

  • 中学生の時ってこういう感情あったよなーと実感。
    多感な時期って誰にでもあった。
    何が嫌なのか親(大人)には伝わらないんだよなー。

    途中観覧車の言葉が出てくるも、なかなか繋がらず。最後にタイトルとの関係性がわかり更に作品の良さを感じました。

    これから湊かなえの他作品も読んでみようと思いました。

  • 高級住宅地に住むエリート一家で起こったセンセーショナルな事件。家族の絆を感じられる本でした!ページをめくる手が最後まで止まらない。流石、湊かなえさん。真相は意外とあっさりしていてイヤミスではない気がしますが、これはこれでいいと思いました。事件の真相に至るまでのイジメや人間の負の部分を表したブログなどが生々しく表現されていて感情移入ができます。夜行観覧車という題名で観覧車が何かしら関わってくると思っていましたが観覧車は重要なものではなかったため再度読み込んでみて夜行観覧車の関わりについて考えたいと思いました。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 高級住宅地で起きた殺人事件。
    数日おきに癇癪を起こす中学生の女の子とその母親の家での事件、と思いきや事件が起きたのはその家の向かいにある、何もかもが理想的な素晴らしい家。

    物語は章ごとに各家族の視点から進んでいき、徐々に事件の真相が紐解かれていく。

    何か特別大きなきっかけがあって起きた事件というわけではなく、今まで積み重なっていたもの、母親、娘、近所のおせっかいなおばさん、登場人物全ての気持ちが生々しく描かれている。

    それぞれの家庭にはそれぞれの事情がある、ということをわかりやすく表現した作品だった。

    加害者の家族である子供たちが作ったと言える終わり方もなるほどなと思った。

    ドラマも見てみたい。

  • 生々しい人間のやり取り。そういう終わらせ方もあるんだ、とモヤモヤは残りつつも意外とこういうことあるのかもなとリアルさもあった。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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