- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575240078
感想・レビュー・書評
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高校生の母親として、非常に息苦しい気持ちになりました。本を読む手が止められず、一気読みでした。
事態の終息を願わずにはいられませんでした。
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懐かしくて吐きそうになった。本当クソな世の中。
「大人になれば、少しは自由になる」って何だよ。
そう思ってないとやってられない。本当クソみたいな思い出。
すごく面白かった。 -
夜になると化け物になってしまう僕こと、あっちーと学校で虐められている少女、矢野との夜休み。なぜ夜休みがあるのか、なぜ僕は化け物になってしまうのか、その答えが最後の文で分かる気がした。
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いじめなどのことを書いてある作品です。主人公の昼と夜の対比などが表れていました。いま日本ではいじめが増えていいるのでこのほんを手にとっていただきたいと思います。
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よるのばけもの...。
???
これが私が1番最初にこの本を手に取って表紙を見た時の感想です。w
パッと見、怖い話かな。ホラーだったら苦手やな。。
と思いながらも気になって読んでいた私ですが、読んでいるうちにページをめくる手が止まらなくなりましたw
ネタバレはしたくないので詳しくは書きませんが。。w
住野よるさんらしい最後に全部の謎がとけていくタイプ。
この構成大好きです。w
この物語を通して感じた事は優しさ。
とにかく優しくなれる作品です。
けして、ホラーではありません!
本物のバケモノは。。。。
読んだことがない人はぜひ。
ホラー苦手って人も、なかなか表紙で手に取りにくいなぁ。って人もぜひ最初のページ読んでみてください。 -
夜になると化け物になってしまう「僕」。
クラス内でいじめを受けている「矢野さん」。
夜の学校で出会ったことで、昼間の「俺」も夜の「僕」も少しずつ変わっていく?お話。
改めて、中学生は不自由だな、と感じた。
大人になったら今よりは少し自由になれる、という保険医の言葉に共感。少しだけ、だけどね。
住野よるの面白いところは、「僕」の妄想とかではなくて、ホントに化け物になるところ。
どういう原理で化け物になったとか、そういうことを説明しないところが、面白い。
この小説で重要なのはそこじゃないから。
不思議は不思議のままで良いというのも、また好き。
結末も、賛否両論ありそうな終わり方だけど、個人的には良かった。
いじめ問題って、単純に解決などできないってのが本当のところだと思うから。
建て前だけで言ってしまえばいじめる方が悪いし、傍観してるのも悪い、ってなるけど。
当事者になると、そんな簡単にはいかない。
クラスのみんなとズレながらも、自分自身も揺れ動きながらも、「あっち―」が出した答えが、これからどういう結果を導いていくのか、想像すると怖い。
その結果を、あえて描き出さない所が、正直で良いと思った。
自分の正義に従っても、最良の結果になるとは限らないから。
それでも、その夜は化け物になることなく熟睡できたあっちーの状況は、希望の光を示唆してるのかな。 -
僕は夜になると化物になってしまう。
それは原因不明でとても不確かなこと。
彼のクラスに居るバカで、どんな時でも(*´罒`*)にーっと笑ってる彼女。
彼女が笑う理由を知った時、あなたはその心に勝てますか?
本当の正しさとは何なのでしょう?
本当の恐怖とは何なのでしょうか?
彼女が僕に放った一言
「どうして人間に化けてるの?」
私は、友達と居る時
恋人と居る時
親と居る時
先生と居る時
一人で居る時…
果たしてどれが本当の自分なのでしょうか。 -
本音と、空気を読むことの、微妙なバランス。思春期の集団の、学校という閉鎖空間での難しい関係性が、よく描かれている。
夜に化け物になるとか、夜休みとか、一風変わった設定で、独特の雰囲気をつくりだす。
ふしぎな魅力のあるファンタジーで引きこまれる。
ただ、説明されないままのことが多く、すっきりせず、もやもやとした読後感。