あなたのゼイ肉、落とします (双葉文庫)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575522822

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物達のセリフがコミカルでクスクス笑いながら読める感じ。

    1話目の主人公が私と年齢が近いせいか、うん!うん!やっぱりそうだよね!と共感しながら読めた。
    ラストの話は涙、ほろり。
    小萬里さん、やさしかったね。

    私も小萬里さんに心の贅肉落として欲しい!

  • あなたのぜい肉、落とします
    著作者:垣谷美雨
    発行者:双葉社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    緩んだ心と体に喝を入れてくれる中編作品集。

  • ケース1のみ読み終えた。さてどんな感じで精神的にスッキリするのかと思いきや、まあまあ当たり前な事であれれとなってしまった。あと家族の人達単純過ぎだろう。奥さんの相談一言で全てあっさりオッケーで今まで気づかなかったってそんな事あるか?もっと複雑だろうよ。一瞬で解決へ向かってそこは笑ってしまった。

    次の話しはしばらくしてから読みます。

  • 今回も小萬里さんいい仕事してるねー!

    毎日忙しく仕事、子育て、家事をして時間がなくて大変な園田さん49歳。

    元華族だけど今は生活が苦しく、娘をいい家柄に嫁がせて安泰の生活を手に入れさせようとする親に、お菓子作りに興味があるが言い出せない錦小路小菊、大学1年生。

    封建的で威圧的な父とそれに従う母をみて育ち、父に気に入られること中心の考えコチコチの吉田知也32歳。

    母子家庭で、派遣の母は毎日帰りが遅く、お菓子が主食になって太ってしまった前田悠太10歳。

    どの人にも、芯の通った小萬里さんの指導が光る。
    いいねー。

    悠太くんのお話が特にいいな。
    がんばれ悠太くん!

    小萬里さんの生活が見えた気がするのも良かった。
    ほっこりしました。

  • 大庭姉妹シリーズです。
    私が以前読んだ片付け編は姉が主人公で、依頼された片付けと同時に依頼者の心の問題も同時に解決していくお話でしたが、本書も同じ形式で、妹の小萬里がダイエット依頼者の根本的な問題をあぶりだしながら、心のゼイ肉まで落としてくれるという連作短編集でした。

    実際、悩みや心の不安などが体型に影響してしまう事ってあると思うので、問題を自分で見つけられるように考えさせる指導が一番リバウンドしないでしょう。
    短編集なのでさらりと読む感じですが、片付け編より面白かった!

    若さや美しさに固執してしまって生きづらそうな友人が身近にいるので、変化した後の自分の受け入れ方については若い時から考える機会がありました。
    私のように身近に反面教師がいない場合、結構な確率で同じような悩みを持つ女性って多い気がします。
    太った、だけでなく、歳を取った、婚期を逃した、など生きていくといろいろあるもんねえ。
    ってことで、私は最初の話が一番面白かったです。

  • 読みやすいしおもしろかった。
    最後のゆうたの話が好き。

  • ベストセラー「あなたの人生、片付けます」の主人公・大庭十萬里の妹である、大庭小萬里の指導が冴える、読んで痩せるダイエット小説。

    運動と食事制限の方法は、よくあるものでサラッと。4人のクライアントが出てくるけど、それぞれが抱えた環境や心の問題が、小萬里の指導で解決していくのが痛快だった。母子家庭で鍵っ子の小4男子と私とは無縁な気がするけど、私が太る場合の理由には、この子が太っている理由と重なる。太ることと心の関係が、小説でここまで深く分かるとは♫ちょっと痩せられそうです。

  • 垣谷美雨さん作品を読むのは、4冊目。

    大庭姉妹シリーズ第二弾。
    『あなたの人生、片づけます』は、姉の大庭十萬里(おおばとまり)が、片付けの指導を行う。
    『あなたのゼイ肉、落とします』は、妹の大庭小萬里(おおばこまり)が、ダイエットの個別指導をするお話。

    肉体的なダイエットだけでなく、心の贅肉も落とすという、生き方にポイントをおさえていて、前作とデジャヴを感じさせる内容になっている。

    前作同様、各章の持ち出してくる題材選びが良いと思う。
    大庭姉妹のキャラクターも瓜二つで、ピシャリと痛快で気持ちいい。

    ただ、垣谷美雨さん普段から綺麗で美しい日本語語彙力に優れた方のようで、時々違和感を感じてしまう。
    小学生の子どもが「眉根を寄せる」なんて言葉は使わないだろうってついつい、気が逸れてしまう。
    確か「リセット」でも元ヤンの低学歴の語彙力のない女性が、絶対使わないであろう言い回しを使っていて、こういうのは校正で引っかからないのかなとつい気になってしまった。
    きっととても育ちが良いのだろうなぁと想像してしまう。

  • 垣谷さんの『あなたの人生片付けます』よりこちらの方が個人的には面白くて、2日とかからず読めました。
    自戒の念を込めながら読んだので、半分子萬里さんの指導を受けている気持ちでした。
    依頼人の大半が性格が良く、老若男女問わずというところも、ネガティブにならず読めるポイント。
    そんなに食べてません!とか、本気になればすぐ痩せられます!とか言った直後に爆食いしているの、笑えるけど笑えない。心当たりありすぎて。
    心のゼイ肉も落とします、というのは、卑屈にならず素直になって、身も心も軽く生きていこうねというメッセージでした。

  • なぜダイエットが必要と思う状態になったのか。
    4人の依頼者の、それぞれの物語。

    4人目の子どもさんのお話が、特に胸に迫りました。
    自力でできることに限界がある子どもさんの支援には、大人の協力を求めることも不可欠だというところを描いているのもまた、よかったです。

    これまでの生き方と、これからの生き方と。
    おもしろいお話でした。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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