卵一個ぶんのお祝い。 (東京日記)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582832822

感想・レビュー・書評

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  • 2020/1/12(日曜日)

  • 「本書は、本当日記です。少なくとも、五分の四くらいは、ほんとうです。ふつうに生活していても、けっこう妙なことが起こるものだなあと、読み返しながら、なつかしく思い出しました。」(あとがきより)
    本書は、川上弘美さんが、雑誌『東京人』にて連載中の『東京日記』の単行本化です(2001年6月号~2004年5月号分を収録。 )
    著者ならではの、エッセイとも小説ともつかない、おかしみとシュールさの入り混じった世界が広がる本書は、川上的世界のエッセンスがたっぷりつまった、ファンの期待にこたえる一冊です。

    まるで創作のような、不思議さがぼんやり霞がかっているような出来事が書いてあるが、あとがきにもあるように、5分の4くらいは事実らしい。
    ふわふわと柔らかくて、どこか寂しさも漂う日常。おとぎ話の中にいるみたいで、少し癒やされる。

  • 一文を切り取るだけですてきなフレーズになる日記。

  • こんな風に暮らしたい。

  • 東京のローカル誌に連載された、川上弘美さんの不思議日常日記。
    五分の四くらいが本当だそうで、残り五分の一の作り事エッセンスが、この日記の妙だろう。
    一生懸命なようにもとぼけているようにも、狙っているようにも真面目なようにも思える、こんな女性が身近にいたら、間違いなくノックアウトされそう。

  • ふわふわした文体なのに、時々ドキリとするようなことが書いてあって驚きます。でも、全体的には夢を見ているような気分で読みました。
    こういう世界観、嫌いではないけれど・・・それでも、シリーズの続きは読まなくてもいいかなぁ、と思ったりして。私はそんなにハマらなかったみたい。

  • ふつうに生活していても、けっこう妙なことが起こるもの…。おおむね楽しい、ちょっぴりさみしい。からだ半分、ずれている。カワカミさんの、5分の4はホントの、日々のアレコレ。『東京人』連載を単行本化。

  • ゆるい感じの不思議な文章を久々に読みたくて手に取った。満足。

  • なんとも、独特のゆる~い雰囲気の文章。面白い物の見方をしていて、この人は日常をこんな風に切り取って感じられるんだ、と感じた。
    シリーズになってるみたいなので、ほかも読みたい。

  • 川上さんの、不思議な味わいの日記。本当?と信じられないようなこともたくさん起こるが、5分の4は本当のことだという。でも川上さんの周りには、そういうことが起こっているのかも、と思わされてくる。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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