14歳のノクターン (teens’ best selections 19)

  • ポプラ社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591109533

感想・レビュー・書評

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  • 14歳の少女達の青春小説。過去を振り返ってみたい人にオススメです。とても面白いですよ。
    ちなみに私はまだ11歳デス。(笑)

    • ロニコさん
      私の本棚を訪ねて下さってありがとうございます。11歳とのことですが、色々な本に興味をお持ちなのですね。まだまだ読む時間が沢山あって羨ましいで...
      私の本棚を訪ねて下さってありがとうございます。11歳とのことですが、色々な本に興味をお持ちなのですね。まだまだ読む時間が沢山あって羨ましいです。この本はまだ読んでいませんが、読んでみようと思います。
      2018/06/23
  • 舞台は30年代。著者が14歳だった頃の女の子たちの学校生活が描かれる。
    初めて男の子と付き合ったり、仲良しグループを追い出されて他の子とお弁当を食べたり。わたしにとっては「あー、そんなこともあったあった」とまだなつかしく思い出される時代だが、今の子にとってはどうなのか?
    意外と変わってないのかな。

  • 1960年の中学生の女の子たち(東京のお嬢様たちだけど)の、現代と全然違うようで実はさほど変わらぬ生活というか心模様を描いた小説。でも少女たち、今の子よりやっぱり強いな。それはあんたに関係ないでしょと思うくらいのことにも頭から突っ込んでいって、人のことでも口を出し合う。メインテーマに関して言えば、仲良したちからも秘密をひた隠しにしたまま去っていったチーコのことがよくわからなかったし、実は二人を両天秤にかけた不良?という三上くんもあまりぴんと来なかった。だって、わかるでしょ、普通……てゆーか。実際のところ、出てくる部分では全然悪いことしていない三上くんがひとりで悪者にされてちょっと気の毒な気がした。恋愛は対等な関係でするものだと思うけど女の子はいつも一方的に被害者ですか?って感じで。 その辺ちょっと古い価値観に違和感を感じたけど、まあ、読み物としては。小5の娘は面白いと言っていた。

  • 大人になった主人公が中学生時代の回想をするところから始まる。
    あまり好きでなかったチーコが転校する事になってから主人公はチーコの大切さに気づく。
    同い年なので彼女達の悩みなどに共感できた。
    感情などがリアルでみずみずしかった。

  • 50年前ほどの女子中学生の、恋したり悩んだり友だちと喧嘩したり相談したりくっついたり離れたりとか、そういうあれ。
    「児童向け」といえばそうだし「これぞ思春期」といえばそうなんだけれど、そういうのが昔から嫌いな子供だったまま大人になった私は「なんかメンドクセ!!」って思う部分も結構あって、だからヤキモキしながら読みました。

    まず名前がわかりにくい…。下手に外国の翻訳小説読むよりわかりにくかったです。テコにニコにアコだっけ?ターコ?わけわかめ。

    ◯◯ちゃんは、あっちのグループに入ったね。
    あの先生、本当にうるさいんだけれど!
    一人でお弁当の時間を過ごすなんて耐えられない…
    先輩がキスしようとしてきたらどうしようかしら//

    うーん、面倒くさい。私が多分、そういう思春期やそういう青春を経てこなかったからかもしれない。

    良くも悪くも、登場人物が変にマセてて、変に子供なんだよね。今の子がこれを読むとどう思うのだろうか…。

  • 時代的には昭和で、正直私にはあれ?と思うこともあったのですが、恋の悩みや流行への関心というのはいつの時代も変わらないのだなぁと思いました。
    登場人物たちはニックネームで描かれているため、個人的に慣れるのに少し時間がかかりましたが、馴染むと逆に愛着が出てきました。

    自分にはない、友達の才能がうらやましい。
    嫌なところもあるけど、やっぱり親友だ。
    友達と話すのが、みんなといるのが楽しい。

    そんな素直な感情が伝わってくる作品でした。

  • 微妙〜(-ω-)

  • きょう読み始めてきょう読了。久しぶりのさとうまきこさん。
    1960年と、ちょっと昔が舞台の14歳。ひととひととのかかわりの、微妙な部分の描き方の丁寧さがさすがだなぁと思う。時代の変化のなかで変わらないものと変わるもの、というあとがきのことば通り、60年代ってこういう感じだったのかもなぁ、というところと、女の子が集まるとこんな感じだよねぇ、というところ、両方ともを感じた。大学まである私立中学校が舞台なせいか、出てくる女の子はみんな裕福なうちの子ばかりなのだけど、強調しすぎず、かつ意識しているのはわかる感じのあっさりさで、嫌な印象にならなかった。
    はじめだけ大人な「いま」の章子が出てきていて、おしまいにもう一度戻るかなと思っていたけれど、「いま」には戻らないままむすびに。その後が定められなかったのにほっとした一方、「いま」からつないでのばしていた気持ちの糸の行く先をみつけられないまま終わってしまって、ちょっと消化不良な気も。善し悪しなのかな。
    気になってはいるものの、あまり冊数を読んでいない作家さん。一度まとめて読んでみようかしら。

  • 著者の中学時代、
    なんと昭和30年代半ばというからちょっと驚きました。
    というのも、
    今中3の長女の毎日と重なり
    そしてまた、
    私が過ごした中学時代を思い出させるものでもあったからです。

    著者の『あとがき』にあるように
    時代が変わっても
    友情や甘酸っぱい恋の記憶、心の成長は
    皆が通る道なんだろうなと感じました。

  • 図書館で一目惚れというほどじゃないけど
    見た瞬間に読んでみたいなぁと思った本

    50年前の14歳の少女のお話
    今も昔も変わらないもの、大きく変わってしまったもの
    でもやっぱり根幹にあるのは人間だから、そう大きくは違わない
    そんなことを意識してしまう小説ですね。

    すっと物語に吸い込まれるように入り込めるけど
    どこか第三者的な視点が残ってて、すっきりした後味でした。
    さとうまきこさんはこの手の小説を書かれてるみたいだけど
    まぁ暫くはお腹いっぱいかなって感じ~
    でも書き方は嫌いじゃないし、話も面白いと思います。

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著者プロフィール

さとうまきこ・作:1947 年、東京に生まれる。上智大学仏文科中退。1973年、ベトナム戦争の脱走兵と少女の交流を描いた「絵にかくとへんな家」(あかね書房)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。「ハッピーバースデー」(あかね書房)で野間児童文芸推奨作品賞を受賞。2005年「4つの初めての物語」(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。そのほか主な作品に、「わたしの秘密の花園」、「犬と私の10の約束 バニラとみもの物語」、「14歳のノクターン」(以上ポプラ社),「ぼくらの輪廻転生」(角川書店)、「9月0日大冒険」、「千の種のわたしへ ―不思議な訪問者」(ともに偕成社)、「ぼくのミラクルドラゴンばあちゃん」(小峰書店)などがある。

「2016年 『なぞのじどうはんばいき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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