([ひ]1-1)文豪てのひら怪談 (ポプラ文庫 ひ 1-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591111048

感想・レビュー・書評

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  • 余り怪談物が好きではないのだが、原稿用紙2枚で、色々な作者の話が、描かれているというので、手に取ってみた。

    たった1行なのに、平山夢明氏の話には、怖い!と、感じてしまった。
    松谷みよ子の「あの世からのことづて」は、現在でも、摩訶不思議な出来事というか、神様のお導きなのか?と、思ってしまう話であった。

    普通の小説よりも、読むのに時間が掛かってしまった。
    この本は、大作を読まずに、小説の中の恐怖・不思議さ・奇妙さの部分だけピックアップされて、興味があれば、出典迄書かれているので、後で、読めばよいかと、思いながら、読み終えてしまった。

  • 面白かった。同じ、似たようなテーマでそれぞれの話を並べてあるところがこの本を読んでいて面白かったことの1つ。芥川龍之介の話が好きだった、不気味さと可愛らしさがあって。

  • 古今の文豪達の怪談を切り取ったアンソロジー。
    体験談から創作(小説・詩)まで様々。ショートショートとして楽しむも良し、作家や作品に触れる入口としても良し

  • 古今の文豪たちの怪談を集めたアンソロジー。1話800文字で、個性豊かな文章が楽しめた。「蒐集者の庭」「白い腕」「内裏の松原で鬼が女を食う話」が好きだった。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • さまざまな有名作家によるてのひら怪談。一部を抜粋しただけのものもあるのだけれど、それでも雰囲気は充分すぎるほどに味わえます。じっくりと少しずつ楽しみたい一冊。
    お気に入りは入澤康夫「ユウレイノウタ」。なんとも不思議な雰囲気の詩で、ついつい何度も読み返してしまいました。怖いというよりも、しっとりと淋しい印象があります。西城八十「トミノの地獄」ももともと大好きな詩。恐ろしさはあるけれど、それ以上に美しくて素敵です。
    怖いと思ったのは川端康成「心中」。美麗な文体であっさりとした短い作品なのに、なんなんだこの恐ろしさは。一番嫌だと感じた作品です。

  • 久保竣公!?ということで気になって読んでみました。
    全部本当に短い話ばかりで、怖いというより不思議な感じの話が多いかな。
    『待つ』がなんだか怖い中にも切ない感じがあって印象に残りました。

  • 上限が800文字、原稿用紙2枚の古今和漢の小説家、詩人、エッセイシストたちによる怪談話100編のアンソロジー本。最初が久保竣公。(巻末のクレジットには京極夏彦とちゃんと書いてあるけれど)
    読みたくても読んだことのない作家さんのもあって、見つけては「おお!」と声を上げて読んだ。
    そういう楽しみ方で読んだけれど、怖すぎ!というのは無かったので怪談話を期待した人にはヤヤウケな内容かと。

  • 読書の手引き。手元に欲しい。
    話のつなぎ方を図にしてみたら楽しそう。
    岡本綺堂の「中国怪奇小説集」はとりあえず読む。

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著者プロフィール

1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」「文豪怪談ライバルズ!」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)『百物語の怪談史』『文豪たちの怪談ライブ』、編纂書に『ゴシック文学入門』『ゴシック文学神髄』、「文豪ノ怪談ジュニア・セレクション」「平成怪奇小説傑作集」「赤江瀑アラベスク」「文豪怪奇コレクション」の各シリーズ、監修書に「怪談えほん」シリーズなどがある。

「2022年 『桜 文豪怪談ライバルズ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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