坂の上の坂

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 207
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126578

感想・レビュー・書評

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  • 定年後の人生設計を立てるには30代半ばや40代で働く場以外のコミュニティを形成し、楽しむことが重要。
    とはいえ、定年が70歳に引き延ばされる可能性がある中、自身の老後はどこからなのか考えさせられる。
    みんなでセーノの時代は終わり、個々の生き方、考え方を重視する時代、自分には仕事以外に何か拠り所があるのだろうか…

  • 生き方について書かれた本。
    一般的なキャリアだけではなく、引退後の夫婦関係や人生を豊かに過ごすために、お金や人生の下り方について触れられている。

    例として、
    自分なりの価値観を持ち幸せに生きよう。
    価値観が多様な時代なのだから。ヨーロッパにはそれを受け入れる宗教がある。日本にはないので、自分の物差しを持つ必要がある。
    テレビをなくして会話をしよう。孤独を癒せる。

    パーキンソンの法則:組織は肥大化する。
    優秀な人は現場から離れていき能力を活かせなくなる可能性がある。そのため役に立たない管理職が発生する。
    管理職だけに全うすると、組織外では通用しない自分に気づく。

    その他、第二の故郷づくり、健康のための運動、死と向き合う、会社以外のコミュニティ、夫婦で共通の趣味を、など。

  • サブタイトルが一番わかりやすい。
    自分のライフスタイルは一度振り返る必要があると痛感させられます。


  • やっぱり、藤原さんの本は、心に染みる。。

    以下、気になった点のメモ



    ・海外経験などないのにヨーロッパに赴任しました。
    42歳では、新規事業として介護事業に参入しました。
    ホームヘルパー2級の資格もこのときに取りました。
    47歳では、収入が激減することになる民間校長になって、
    52歳で退任しました。

    ・優先順位をはっきりさせる

    ・自分で本を出し、講演できるスキルを身につける
    50歳までに本1冊を。メモでも、blogを書き続けるのが良い。
    →こどもへ楽しくスポーツを教える方法とか★

    ・若いうちから、投資経験を

    ・体を動かし、体の資産づくりをする

  • たいした事は書かれていない

  • 70ページ
    起こってほしいと思っている社会変化は、実はシンプルなことです。みんな一緒に「うまく生きる」と言う高度経済成長的なライフスタイルから、それぞれ一人一人が豊かさを楽しむライフスタイルへの移行です。そのためには、義務教育のカリキュラムからデザインし直したなければならない。
    画一化された正解主義的なやり方が、結果的に多くの人々を呪縛し、不幸な顔にしていると感じました。

    95ページ
    今なお古い成功モデルにとらわれてしまっていると、自分を苦しめることになります。人生の正解なんてない。自分で納得できる解ー納得解を作り上げるしかないのです。

    96ページ
    正解を見つける力(=私は「情報処理力」と呼んでいます)で君たちは東大に入った。しかしこれから求められるのは、正解のない問題にアプローチする力(=こちらは「情報編集力」と呼んでいます)である。


    109ページ
    報酬マトリックスを自分で書いてみると、いろいろなことが見えてきます。自分が果たして権力志向なのか、プロ思考なのか。報酬を大事にしているのか、それ以外の価値を大事にしているのか。それは、どのくらいのレベルなのか。そして、自分が得ている報酬はどの強みから生み出されているのか…。
    このマトリックスを活用するために、ぜひやってみて欲しいことがあります。これはどうしても求めたいと言う「経済的ではない価値」を、自分なりに具体的にリストアップしてみることです。

    126ページ
    なぜなら、会社と言うのは、役割と機能を編集する装置だからです。人間の歴史を記憶したりする装置ではない。あなたがいくら会社でがんばって実績を上げたとしても、あなたの人生の記憶が会社に残る事はありません。
    では、自分の人生を記憶してくれる装置はどこにあるのでしょうか。それこそが家族を含めたコミュニティーなのです。

    265ページ
    端的に語るとするならば、必要な事は「会社」ではなく「社会」へ、さらには「家族との人生」へ意識をシフトすることです。
    とりわけ45歳から55歳の間に、「社会的なものごと」への関心が、ビジネスや会社の軸からだけではなく、別の視点からも捉えられなければならない。それが新しい行動へとつながり、これからを生き抜く重要なカギになると私は考えます。
    この新しい視線の獲得こそ「坂の上の酒」を上る原動力になるのです。

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  • ・大義があれば、できるだけ無謀なことをやってみる。その戦いが無謀であればあるほど、応援してくれる人が現れるもの
    ・日本人の人生観の中心的価値は「上手く生きる」こと、言いかえれば「無難に世間を渡る処世術」。自分が主人公として生きる感覚よりも、他者の目を気にする感覚が強い
    ・「上手く生きよう」とすることをやめること。世間的に無難な「事なかれ主義」を放棄して、むしろ「事あれ主義」に転じる
    ・霧が晴れるのを信じていつまでも待ち続けている人よりも、アプローチの数は多くてもさっさとホール数をこなしていく人のほうが勝つのが成熟社会。なぜなら、人生ははるか長く連なる山々のごとく、長いのだから。アプローチを試行錯誤でこなしているうちに、どれくらい打てばいいのか勘所も掴めるし、霧への対処法もマスターできる。正解にこだわることなく、修正を繰り返していくことで、経験を積み上げ腕を上げていけばいい
    ・企業内自営業を目指すことから始める
    ・世の中を幸せに生きていくコツは、「そうですか、ちょっとやってみますか」という思考を持った人と付き合うこと。オモシロイと思ったことは、実現する過程で条件をつけていけばいい。「Yes,but…」の思考をする人は、やらない理由をあれこれ挙げて、責任回避するタイプの人とは根っこから違う

  • この厳しい時代に老年期を迎えるための実用書のようなタイトル、キャッチコピーですが、内容は全く違います。
    著者は意図して卑下して書いていますが、学歴、ビジネスマン、転身と全てにおいて大成功した人物の上から目線のエッセイ集です。
    著者は、メニエールを患っても本部長クラスまで出世しています。
    昨今の精神疾患で会社を辞めていかざるをえない人々の苦しさは何も分からないのでしょう。

    私は、初めの10ページで辟易しましたが、図書館で3ヶ月待ちの末順番が回ってきた書籍なので最後まで読みました。最後まで、第一印象通りでしたが。
    この方の視点に欠けているのは、坂の上の坂に到着するまで、デフレの波に揉まれて大きな損失、損耗を受けた人の存在です。
    そのような人に、正直言って、本を書いたり、震災被災者のために募金以外に貢献したり、地域の教育へ協力したりすることはできるほずがありません。
    読者が、著者の考え方に賛同できる成功者たちばかりであれば、私の苦言は無意味になります。しかし、それでは、どうして日本はこの20年間停滞し続けているのでしょうか…。

  • 読み終わりました。

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著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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