- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591130698
感想・レビュー・書評
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今回は「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」の一冊です。
小路幸也さんは「東京バンドワゴン」シリーズで有名。ウチの三弟や母がハマっているらしいのですが、私はまだ未読。でも、「蜂蜜秘密」「モーニング」とか、最近では「残される者たちへ」を読んでいて結構好きな作家さん。
宮下奈都さんは……1冊くらい読んでいそうなんですが……思いつく作品が見当たらないなぁ。
柔道に打ち込む小学生の妹・まどかを宮下さんが、バンドに打ち込む優等生の由一を小路さんがそれぞれの視点から描く合作小説。
章ごとに書き手が変わるのではなく、ワンシーンごとに変わるという感じの合作でなめらかで違和感のないストーリーラインを楽しむことができます。
ある日、家にかかってきた知らない女性からの電話をまどかが取ったことから浮かぶ両親の謎。小学生と高校生の兄妹がそれぞれの歳らしいとらえ方をして、ゆるやかに成長していく家族の物語が穏やかで微笑ましく思えてしまいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
柔道少女とバンド兄の話。
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【あらすじ】
初!? 人気作家二人がつむぐ話題の合作!
小路幸也が兄の視点、宮下奈都が妹の視点で描く、家族の「ひみつ」の物語
小学生のまどかと高校生の由一は、年の離れた仲のよい兄妹。ふたりとも、つむじがふたつあり、お母さんは「つむじダブルは幸運の証」と子どもたちに話している。ある日、まどかがひとりで留守番をしていると、ひとりの女性から電話がかかってきた。お母さんは知らないひとだと言うのだけど、なんとなく様子がおかしくて――兄妹それぞれの想いが胸に響く、やさしい家族の物語。
僕も宮下さんも、地方で暮らす普通の親です。
二人で描いた<家族の物語>、一生の宝物になりました。――小路幸也
自分ひとりだったら決していかない方向へ物語が広がりました。
妹まどかと兄ユイチのパートを合わせると、わくわくが溢れ出します。――宮下奈都 -
わたしには、さらーっと読めて、途中から先も読めて、先が読めてもそこそこ楽しめて、特には何も残らない本でした。
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出来すぎの家族の出来すぎなお話だったけれど、
やっぱり、兄妹はいいなぁと思ったな。
どのお家にも秘密はあるもの。
どの人にも秘密はあるもの。
みんなそれぞれを抱えながら
生きているのだ。
私もつむじダブルなんだけど、
ラッキーかしら??? -
バンド活動をする高2の由一と、小4の柔道大好き少女まどか。この兄妹が主人公となり、それぞれ別々の作家が描く合作小説。総じて安易な展開で小学高学年でも読めそうだが、それでいて子どもにはお勧めしにくい内容もある。また、由一は「出木杉くん」なので、YA世代にも反感を買うのでは、、、ほのぼのしたい大人向け?内容的には、まどかのパートの方が10歳の少女の精神的成長が感じられ好もしかった。
二人の作家が書いている個性もそんなに出ていないように思った。 -
2人の作家によるリレー小説ですが、書き手が代わったなとわかるけど違和感ないです。
このお話は、小学校高学年女子~高校生くらいの子向けかな。
安心してお子様に勧められます。 -
★2013年5月19日読了『つむじダブル』小路幸也著 評価B+
神奈川県鎌倉付近に暮らす男子高校2年生の由一とその妹まどか(小学4年)その両親 祖父の5人家族の話。
何気無い日常生活に由一のバンドがスカウトされた事からそれまで封印されていたある事が明らかになって行く。
小路らしくほんわかとした暖かい雰囲気の小説 まあ青春小説の一つではあるのでしょう。私はこの手の物語は好きですね〜。 -
宮下奈都×小路幸也ということで期待したのだけど、お兄ちゃんパートが物語が進むほどにつまらなくなってた。
どうしちゃったの?という感じ。
妹パートのはつらつとしたかわいさだけを頼りに読んだ。