([ほ]4-6)活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫 ほ 4-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591165874

感想・レビュー・書評

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  • 20201124読了。

  • 本作も泣けた。1番好きだったのは「二巡目のワンダーランド」。

  • シリーズ第四弾完結編『雲の日記帳』から時を経た未来が描かれた番外編
    本シリーズを、別の人視点での回想を交えつつ…


    生きていく中での葛藤

    人とのつながり
    相手の気持ちを知り、気付く
    子どもの成長

    生きていく上で大切なことを
    心に刺さることがたくさん描かれているシリーズ

    大好きなシリーズ完結…


    初版限定巻頭活版印刷扉
    「南十字星の下で」より
    (抜粋)・・・むかしの作家たちの心も、言葉があるから残ってる。人々に読まれ続けてきたから残ってる。星(活字、言葉)になって、人の心の空で光ってる。・・・

    活版印刷、良き…

    言葉は最初は音(話す)
    それが字になり活字になり残され、引き継がれてきた

    「マドンナの憂鬱」
    一番街の川越観光案内所で働く柚原さんと
    一番街のジョギング仲間
    ガラス工芸店のガラス作家葛城さん(葛はヒが人)、川越運送店のハルさん、観光案内所でバイトをしていた大西くん
    と葛城さんの作品を観がてらの富山旅行のお話し
    ガラス美術館「TOYAMAキラリ」
    現代ガラス工芸の巨匠デイル・チフーリ

    ひとり自由

    家族 人のための人生を送る

    「南十字星の下で」
    シリーズ第一弾「星たちの栞」私立高校の鈴懸学園文芸部、小枝と侑加たちの卒業譚

    『銀河鉄道の夜』

    「二巡目のワンダーランド」
    シリーズ第二弾「あわゆきのあと」
    公太くんのお父さんのお話し
    子どものころ、成長するなかで出会うのはすべてはじめてのもの
    やがて身のまわりのことがわかるようになり
    さらに、そのすべてに裏があることを知る
    子どもには裏は見えない。準備された世界で疑いもなく遊ぶだけ(生活するだけ)

    二巡目 生まれてから大人になりいろいろな経験をし見えてきたもの
    家庭を持ち子どもができ、自分の子どもの時に経験してきたことと子どもの成長を見る 子どもも裏側があることを知っていく 二巡目

    世界には、知らないこと(裏側)の世界が大きく広がっている
    子どももやがて二巡目に入っていく

    二巡目もワンダーランド

    庭の昼食

    水のなかの雲

    小さな折り紙

  • あわゆきちゃんのファースト名刺の話がすごく好きだったんだけど、その広太の父親の小学校時代からつづられる「二巡目のワンダーランド」が良かった。
    いろんな人たちがどんどんつながっていくのが、東京バンドワゴンのようで見守りたくなる。

  • 三日月堂シリーズもこれでおしまい
    アナログを再発見出来る物語でした

  • 慎重派、っていうか、自分のペースを乱されるのが嫌なタイプでしょ?自分の思い描いた通りにいかないと落ち着かない、っていうのかな。

    できる人とできない人がいるわけじゃなくて。人間やらなきゃならなくなればけっこうできるものみたい。

    だから、仕方がないんだよ。仕方がないことってあると思うんだ。生きていればね。
    思い出は心のなかにあるから大丈夫だって。強いからね、あの人は。

    うまくいくかわからないけど、はじめなければはじまらない

  • 図書館で借りたもの。
    小さな活版印刷所「三日月堂」の店主・弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉。軌道に乗り始めた三日月堂。弓子達のその後とは? 三日月堂の「未来」を描いた番外編。

    番外編の第二弾だけど、第一弾読んでない…。
    扉が活版印刷!!(どうやら初版限定)味がある。
    この1ページだけでも大変だろうに、丸ごと一冊作るとなるとどんなにか大変なんだろう。昔はそうやって作ってたんだもんなぁ。

    「二巡目ワンダーランド」
    子どもと共に育っていくのが二巡目…って、私も考えことがあるから共感できた。

    「小さな折り紙」
    母になった弓子が登場。感慨深い。

  • どの短編も本編で登場した人々が主役になっていて懐かしい。真っ直ぐな、素直に良いなと思える話ばかりで心温まります。

  • 2020/06/09 読了。

    図書館から。

    これにて完結。
    三日月堂のその後の話がかかれていて、
    シリーズ物の嬉しいところですね。

    悠生さんと弓子さんの結婚前の話とか
    読んでみたかった気もするけれど、
    金子さんと小穂さんの話があったので、それで満足。

    周りの人の話も少しづつ成長が分かるように書かれていて、
    楓ちゃんの話もよかった。

    久しぶりに温かく泣けるシリーズだったので、
    終わってしまって残念ですが、
    綺麗な終わりでもあるので、この先は読者の余白ですね。

  • 終わってしまうことが残念という気持ちは勿論あるのだけれど、始まりを感じられる素敵な終わり方は本作品らしいのかもしれないですね。

    改めて、このシリーズに出会えて感謝。
    自分にとって宝物となる本です。
    ありがとうございました。

    近々、全巻間をあけずに読み通してみようと思います。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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