箱舟の行方 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
3.55
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本棚登録 : 390
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592142645

感想・レビュー・書評

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  • 『空の記憶』
     一見ただの怠惰的関係でも、相手の生活を自分にも浸透させていくうちに意識が変わる、そういった話で好きです。
     他はどうでもいいですが、この話があるので手放せません。

    あ、カバー裏の方が力入れてる感も良いですね(笑

  • 評判がよかったのと表紙がエロかったので読んでみた。
    うーん、上手いけど、もうひとつかなぁ…っとオヤジが感想言ってもしかたないけど…。

    SEXについて露骨に書かれてえいるように見えて少女漫画系の幻想の粋を出てない。なのでこう迫ってくるものが足りない。そこが岡崎京子らと違うところ。

    メガネのネジを締めるのは「呪い」だ、という1ページの短篇がよかった…というかゾッとした。

  • んー、良くも悪くもフンイキ漫画だなー。本を閉じたら忘れるタイプの。
    ライトに読める漫画も必要ですね。
    でもまあ、明確にダメな部分もないので、★3で。

  • 帯文句の扇情加減とやや尖ったカバーデザインがレーベルらしくなく、どんな作家なのだろうと興味を持っていた。ジェッツコミックスってロゴの処理とか背とかが微妙にダサいですよね。ふたりエッチのカバーなんかもラブコメっぽくてエロ寄りには見えないので、一連のシギサワカヤ作品はその意味でも浮いていた。で、金欠を引き金として発症する「新しいマンガ作家に出会いたい病」が、「まんまんちゃん、あん。」のあまりに素晴らしい終幕によって「エロを恐れない、心理描写が痛いほど鋭い女性作家」にポイントを絞って目覚めてしまい、購入に至る。かずまこを「純水アドレッセンス」もまったく同じ経過をたどって買ったことにいま気付いた。
    会話とストーリーが切り込んでいく先に、見たことのないものがなくはない。それが一見冷静・冷徹な男女のセックス描写と結びついている点はわくわくさせられるが、核になるセリフが対話ではなくモノローグにしかないこと、絵の密度が薄い感じ、構図の寄り引きの変化があまりなく状況がわかりにくいことが相まって、作品全体を遠く感じる。読ませよう、私という読者に迫ろう、とする最後の一押しがないように感じてしまう。
    大ボリュームの同人誌再編集「九月病」(上下)※兄妹近親相姦もの を見てみたくて、この「箱舟」でその如何を測ろうとしたヘタレっぷりが裏目にでてしまった。つまり「九月病」のほうがこの「箱舟」よりさらに前の作品なんだよな、どうしよう……

  • 大人の恋愛のカタチのひとつ。

    読んみ終わった後、理解できるような、できないような曖昧で灰色な気分になった。
    快楽に溺れることは簡単だけれど、その中にも人は気持の拠り所をきっと求めてしまうんだろう。
    セックスだけじゃ足りない、満たされない心を満たすために。

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