頂きはどこにある?

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594060527

感想・レビュー・書評

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  • 「山と谷の対処法」という哲学が軸となっている。というか、登場人物は存在するが、ほぼ純粋にこの哲学を読者にわかりやすく伝えるためだけにそこにいる設定だ。
    人生には山と谷があり、それ自体は避けられない。むしろ平地しかない人生は恐ろしいものだ。問題なのは、エゴが、山にあっては傲慢さをもたらし、谷にあっては恐怖を呼び起こすことだ。真実は違う。山にあっても感謝と謙虚さを忘れず山に登ってきたやり方を続ければ長く山にとどまることができるし、谷にあってはそこから学ぶものを探し求めて谷の利点を見つけることでいち早く次の山にさしかかることができる。山と谷は地続きで、どこからが山でどこからが谷かなど決まっていない。人間が勝手に両方を過大評価して不安定な気持ちになっているだけだ。
    山とは持っているものに感謝するとき、谷とは失ったものを求める時なのだ。
    谷とは人生で見過ごしてきたものに気付くチャンスであり、谷の時こそ具体的で魅力的なビジョンを思い描いて楽しく登り始める時なのだ。

    正に仏教の教えに通づる、自分の内面が全てを生み出しており、内部の捉え方次第で幸福も不幸も決せられるという哲学。そして、変えられないものにこだわるよりも、変えられる内面を変える努力をすることがアプローチとして正しいという、7つの習慣に通づる哲学を展開し、他の人にもこれをペイフォワードしていこうという著者らしい締めくくりが心地よい書籍。
    それほど掘り下げたわけではなかったため、星は3つで。

  • 逆境を乗り越えるためにポジティブになろう...だけでないところがこの本の良さ。
    調子がいい時にも過信せず、しっかり先をみていこうどんな時でもあらゆる想定をしないとね そう思わせてくれる本でした。
    また、逆境に実際いたとしても、心の山を感じることもある、そして時には休息も必要だ。そんなことも改めて教えてくれました。
    今までよりもビジネスを前提としたお話。ただ今までも今回も大切なことの根本は同じなんだろうな。

  • 人生における「山と谷の対処法」が学べる。
    人生は考え方と行動しだいで好転する。

  • チーズほどの学びはなかったかなあ

  • 1時間程度で読める、人生において自分が山(この本では「物事が上手くいっている時」という意味)や谷(物事が悪い方向に進んでいる時)にいる時、その状況をどう捉え何をするべきかを示してくれる本。

    自分が山にいる時は、傲慢にならず謙虚に、周りの人に感謝すること。山に登った状態を長く保つためにはエゴを無くして謙虚である必要がある。谷にいる時はその状況における利点を見つけ出し強みにして山に登っていく。悪い状況の良いところを見つけ出して逆に活用する、ピンチをチャンスにするということ。

    また、なぜ自分が谷にいるのか、山に登れたのか、その原因を考えて真実を見つけることで先に進むことができる。

    人生山あり谷ありだが、不幸に見舞われてその不幸な出来事自体を変えることは出来なくとも、それをどう捉えるか、どう対処していくかは人が自由に選ぶことができる。その出来事を不幸だとただ悲しみ嘆くこともできるし、不幸から教訓を得て前に進むことだってできる。この本の山と谷の対処方法は人生において役に立つと思う。

  • 山あり谷あり、人生についての物語です。
    谷に住む若者が、山に住む老人との交流によって幸不幸の捉え方を学びます。
    何が順境で何が逆境なのか。
    「チーズはどこへ消えた?」https://booklog.jp/item/1/459403019Xの著者による一冊。

  • 「チーズはどこへ消えた?」の続編とのことだったので読んだが、これだけでも独立している。

    スペンサー・ジョンソンの本は小学生への読み聞かせでもよいほどの文章で、人生の大切な心構えが学べる。

    星四つだが、この手のジャンル(自己啓発系)では自己基準で最高。

    下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

    29:順境にいるときに対応しきれなくて、逆境を招く人が多い。

    39:山(順境)にとどまりたければ、そのための準備をしなければならない。

    63:エゴは山では人をごう慢にし、谷(逆境)では人を恐れさせる。現実を歪め、真実を見えなくする。

    68-69:エゴを捨てると山に長くとどまることができ、谷から早く脱することができる。

    70:具体的なビジョンは山を登らせ、谷にいてもそこで山の気分を味あわせる。互換をフルに使って具体的に到達したいビジョンを描くこと。

    76:人は恐怖に満ちたビジョンも描く。具体的ビジョンを描き山を目指すか、恐怖に満ちたビジョンで谷をすみかとするか。

    84:願うだけでは行動に繋がらない。しかし具体的なビジョンは、それをしたくさせる。行動したくなる。

    87:ビジョンに従い行動を起こせば、山頂に到達する方法が見えてくる。

    90:高いところからは多くの者が見える。谷にいるときに必要なビジョンは、山に登ったときに目の前に見える光景を想像すること。

    94:五感を使い山に登ったビジョンを抱くと、やる気と元気が湧いてくる。

  • [2018/03読み終わり]人生の山と谷の話。分かりやすい例えが沢山あって、あ〜分かるわ〜と思いながらあっという間に読み終えてしまった。これから少しづつ実践してみようと思う。

  • 人性には山と谷がある。

    真実をどう受け止めるのかは自分次第。

    長く山にいたいならば、謙虚になること。そこで傲慢になり、あぐらをかいていると谷底へと落ちる。谷底から抜け出せない理由は恐怖心である。そして、谷底にいるのは嫌と嘆き続けるのではなく、そこで学べることを探す。再び山を目指すときはビジョンを思い浮かべる。それはより具体的で綿密な、実現するために喜んで努力を継続できるような結果を想像する。自分が満喫している姿だ。そうすれば、谷を耐えきり、頂へと到達する。

  • 谷間に住む不幸な若者。彼は、まだ見ぬ世界をもとめて必死で山の頂きへと登り、そこで不思議な老人に出会う。老人が教えてくれたのは、「山と谷の対処法」―仕事と人生における良い時期と悪い時期を思いどおりに操るスキルだった!世界的超ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』のスペンサー・ジョンソンが贈る、新たな人生の指針。

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著者プロフィール

スペンサー・ジョンソン

Spencer Johnson, M.D.

1938〜2017。

心臓のペースメーカーの発明にたずさわった医学者でもあるジョンソン氏は、さまざまな大学や研究機関の顧問をつとめ、シンクタンクに参加。

ケン・ブランチャード氏との共著『1分間マネジャー』は、マネジメント論の古典として読みつがれています。

『チーズはどこへ消えた?』は日本でも歴史的なベストセラーとなり、全世界で数多くの読者に影響をあたえました。その待望の続編『迷路の外には何がある?』のほか、『頂きはどこにある?』など、よりよい生きかたを追求するさまざまな著書を遺しています。

「2022年 『プレゼント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スペンサー・ジョンソンの作品

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