通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS)

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制作 : 中西 和美 
  • ハーパーコリンズ・ ジャパン (2015年9月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550040

通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS)の感想・レビュー・書評

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  • 「あぁ、アルフィー!」
    何度も、何度も、声に出して呼んじゃいました。
    抱きしめてあげたくなりました。

    賢くて、いじらしくて、ちょっと自慢げで、ちゃっかりしてて、
    なんて愛おしい子!

    そのちっちゃな胸を痛めて、いっぱいいっぱい考えて、
    一生懸命生きている。
    そう、まさに「命がけ」でしたね。

    みんなの番号が書かれたプレゼント!
    アルフィーはもう、ひとりぼっちじゃない。
    クレア、ジョナサン、アレクセイ…、大切な家族や友だち、
    そして、空から見守ってくれているアグネスとマーガレットも…。

    私はいつも、このふわふわの子たちに、
    ”強く生きること”を教わる。

    こんなにも心温まる作品に出会えて、とても嬉しい。
    作者の方はもちろん、訳者の中西和美さんにも感謝したいです。
    読みながら、ぜったいに猫好きさんだと思ってました。
    そしてあとがきの願いに強く同意です。


    ”友だちになろう”
    ジョナサンに、せっせと「贈り物」を届けるアルフィー。

    あぁ、アルフィー…(笑)

  • 感無量です。
    アルフィー!!と新しい名札をプレゼントしてもらったところで泣いてしまいました…。

    一緒に住んでいた高齢のおばあさんが亡くなり
    引き取り手のないまま放浪の末、
    「通い猫」になることを決意する
    4歳雄猫アルフィーの物語。

    悲しみや苦しみを抱えている人を見抜き、
    どうしたら力になれるかのベストの行動をとり、
    みんなが幸せでいられるように常に心を砕いてくれる。

    私の猫歴も「通い猫」からでしたが、
    気まぐれだと思っていた猫のこの一面を知り、
    もうコロッと猫の魅力にメロメロになりましたもの。

    この猫の人への想い。
    ずっと猫と暮らしてきた私でも、
    アルフィーのこの溢れる想いに何度も熱くなりました。

    時間がなくてそっけなく接してしまった時、
    こんなに傷ついているのかと申し訳なく思います。
    毎日私をこんな風に観察してくれているのかと
    感謝の気持ちでいっぱいになります。

    アルフィーに改めて気付かされた一冊です。

    余談ですが、以前小説で知った『九死一生』
    アルフィーもつぶやいてます。
    猫ってやっぱり九つ命を持っているのでしょうか??

  • 今年に入ってから、ブクログさんの献本3冊目!嬉しい。

    作者がイギリス人ということで、住んでいたロンドンやイギリスを舞台にされると、やっぱり嬉しい。ちょっとした風習や慣習がとても懐かしく、アルフィーを立派な通い猫になる!と決心させたエドガー・ロードもきっとこんなのだろうなと容易に想像できて、楽しかった。
    アルフィーが、すごくがんばります。猫なのに。でも、その頑張りを自分で「僕って頑張ってる」とか「僕は健気だ」みたいなことを言ってしまうところが、とっても猫。そんなアルフィーが、たまらなく可愛い。猫を飼ったことがあるひとなら、にやにやしながら読むでしょうし、猫を飼ってみたいなと思っているひとなら、猫がいる生活を疑似体験できるでしょう。いずれにせよ、最高です。
    出てくるキャラクターたちもみんな、心根の良いひとたちで(あるひとりを除く)、脳内でこれはどの役者さんがいいかな、なんて考えていました。クレアは、ミシェル・ドッカリーかな、アン・ハサウェイでもいいな。ジョナサンは、はじめはキリアン・マーフィーかなと思ったけれど、クライヴ・オーウェンかなと思い、最終的にはヒュー・グラントが適任かもと。キーパーソンのジョーをジュード・ロウとかがやると面白いかもしれません。
    幸せになってないのに、どうして人間はそれをやめようとしないんだろう。という哲学的なことばを度々口にするアルフィーの観察眼が、彼をただのかわいい猫にはせずに、物語の主役として君臨させているのだろうなと思います。
    適度にリアルで適度に優しく、そして適度にファンタジー。読後、アルフィーに脚に擦り寄られたかのような、ふかふかのおなかに顔を埋めさせてもらったかのような、そんな幸せで満足した気持ちにさせてくれます。

  • 飼い主の老婦人が病気で亡くなり、ひとりぼっちになった猫アルフィー。野良猫になったアルフィーは、ひとりぼっちの寂しさと辛さから、これからは飼い主を失いたくないと思う。そこで、何軒かの家を等しく通って複数の飼い主を確保しようと考える。
    住宅地でアルフィーが通うことにした家のひとびとは、皆それぞれ問題を抱えていた。

    こう始まる物語で特別意外な展開もせず思った通りに終わる。
    でも、それでいいのだ。
    猫が飼い主の心を癒し幸せにする。
    こういう物語に現実的だとか御都合主義だとかの厳しい評価はそれこそ野暮というもの。
    猫がいると幸せ。それでいい。問題なし。

    アルフィーの描写は愛らしいので猫好きは文句なく満足するし、猫はあんまりというひとも猫ってこんな感じで結構いい奴だと知って欲しい。

    物語に出てくるひとびとは、離婚から立ち直れない女性や仕事を変わった独身男性、慣れない街に越してきた外国人夫婦、育児に悩む若い母親と夫など読者も寄り添いやすい等身大の悩みを抱えている。
    登場人物はそれぞれ悩み苦しみながらも懸命に生きる善良なひとびとで、自然と応援したくなる。

    表紙の猫もかわいらしいし、チャプター毎に猫の黒抜き絵が描いてあり、やっぱり猫は最高。

    アルフィーの起こす奇跡を読んで、心がホカホカあたたまる優しさ溢れる一冊。

  • タイトルと表紙絵の印象通り、温かく優しく、猫がかっこいい物語です。

    飼い主の老婦をなくし一人ぼっちになってしまったアルフィーが、新しい飼い主を探す為に過酷なノラ猫生活へと身を投じます。
    一つの家の飼い猫にならず、何軒もの家に通って世話してもらうことを通い猫というそうです。

    一人ぼっちになったところから、すぐ頭を切り替えて自分の生活の為に行動する現実的なところが猫っぽくて良いです。
    屋内でぬくぬく育ったアルフィーが外の世界を冒険するのは、過酷で痛々しいものがありました。

    物語はアルフィーの一人称なのですが、小生意気なアルフィーの独白が楽しい。
    猫と人間の違いが愉快に描かれており、嫌がれているのも分からず小鳥の死体を自慢げに持ってくるアルフィーなんかは可愛いです。

    しかし、人間と猫というまったく違う生物ながら、アルフィーは人の心の機微を敏感に感じ取ります。
    孤独だと泣いている人間が、すぐ側で優しく見守るアルフィーに気付かないのがもどかしい。
    アルフィーの人間に向けるまなざしはとても優しいです。
    そしてその優しさは、自分が大切な飼い主を喪い、過酷なノラ猫生活を経た悲しみからきているのがまた切ない。

    ご都合主義といえばそうなんですが、本書を読んでいてこうあって欲しいという通りに展開する物語には、安心感と満足感があります。
    ただ可愛らしくて感動的なだけではない、人生の厳しさと豊かさを味わえる1冊だと思います。

  • ブクログさんの献本でいただきました(何度もチャレンジして初めて!読みたかったから嬉しい!

    一生懸命自分の幸せのために、人を幸せにしようとする。見返りのためかもしれないけれど、それでもその気持ちに嘘や偽りはない。
    好きな人と一緒にいたい、笑顔でいてほしい。愛してほしい。それって当たり前のことだよなぁ。
    小さな体で一生懸命愛を伝える姿は私も見習うべきだなあ。
    ストーリーはおおよそイメージ通りだけれど、優しさと可愛さであふれた物語だった。

    思いやりの気持ちは、ひとりでは意味がない。人がいてこそ。
    私の家にもアルフィーが来ないかなぁ。撫でさせてほしいなぁ。

  • 飼い主を失った猫のアルフィーは、通い猫になろうと決めて‥?
    英国のベストセラー。
    わかりやすい章立てで、猫も猫らしく、心温まるお話です。

    アルフィーは、4歳の雄猫。
    飼い主の老婦人を喪い、片付けに来た遺族が保護施設にやろうと話しているのを聞いてしまいます。
    家を出たものの、何も知らないアルフィー。
    怖い思いをしながら、さまよいますが、野良猫のアドバイスも受けてエドガー・ロードに行き着き、ここで通い猫になろうと考えます。
    二度と家を失うことのないように。

    大きなグレーの猫アルフィーはお坊ちゃん育ちだけど、頑張りますよ。
    幸いにして、クレアという離婚したばかりの優しい女性にめぐり合い、さらにご近所も探検。
    大きな家に引っ越してきたばかりのジョナサンは、失業中。
    美人のポリーは赤ちゃんを抱えて、どうやら育児ノイローゼ気味。
    そのお向かいのフランチェスカは本来は落ち着いた人柄のようだけど‥

    アルフィーは、問題を抱えた彼らが気になってしょうがない。
    何とか仲良くなろうと努力しつつ、助け合えそうな人を引き合わせたり、心を砕きます。
    事態が悪化してきたときにアルフィーのとった思いがけない行動は?!

    猫って本当に、人間をよく観察していますよね。
    猫らしい観察眼やしぐさ、発想に愛が溢れます。
    おっとりしていてふかふか、その上けなげなアルフィーに癒され、いつしか幸せになっていく4軒の家族。
    ありがちな問題も描きつつ、ビターすぎない。
    ほっこりする読み心地でした☆

  • ある意味ファンタジーだし、予想を裏切らない展開で進んでいくんだけど、それでもクライマックスでは思いがけずほろりと涙が……。アルフィー、いいやつだな、アルフィー。

    ほんとに、しぐさがすごくネコらしく描かれているから、読んでいて違和感がないのがいい。ネコとも思えないくらいかしこくて(笑)先々を見通して行動しちゃったりするんだけど、そうは言ってもネコでして、ジョナサンのところへ何度も「プレゼント」を届けては「もうやめてくれ」と断られ、それにたいして「口では文句を言っているが、内心では――おそらく心の奥底では――プレゼントを喜んでいるはずだ」って考えているところ、思わず声をたてて笑ってしまった。ネコだ(笑)。

    「通い猫は根性なしでは務まらない」
    とか
    「人間はなんてややこしい生き物なんだろう。完全に理解できる日は来ない気がする」
    とか、アルフィーの金言もイイネ。

    ちなみに「通い猫」は、原書では "Doorstep Cat"なんですね。「通い猫」という訳語、さりげないけどバツグンです。

  • とってもかわいい、猫アルフィーの一人称小説でした。「チェット」シリーズを思い出すなあ。
    犬派よりの私がちょっと気に入らなかったのは、犬を悪者として描いていること。犬と猫も仲良くなれると信じたいのよ。
    浮気が原因で離婚したのに、またDVクズ男に捕まっちゃうクレア。無職から立ち直ったけど変な女に捕まったジョナサン。ポーランドからイギリスに引っ越してきて、ごく普通の人に「無料で生活しやがって」と罵倒される(難民政策から来てるのかな?ちょっとわからない)フランチェスカとトーマス、その息子二人。育児ノイローゼになってしまって息子をかわいいと思えないポリーとその旦那さんマット。アルフィーは全ての家族を大事にしていて、何か助けられないか、と気を配っている。
    ラストは涙が出ました。是非是非、読んでほしいです。
    亡くなった自分の元飼い主や先住猫への愛情ももちろん忘れていませんよ。続編もあるみたいだけど、どうなるんだろ?
    なんだか五年前に亡くした大好きなわんこを思い出したよ。お盆に帰ってきたかなぁ、あの子。

  • 飼い主を失った猫、アルフィーが傷ついた四組の家族を幸せにするために頑張る話。
    著者と同じく私にもリードをつけて散歩に出かけてくれる猫がいた。
    気難しい彼女には楽しく幸せな時間を沢山もらった。
    彼女の後輩達は引き戸を開ける技術を受け継ぎ(笑)、私や家族を静かに観察している。
    マーガレットやアグネスがアルフィーに愛情や教訓を教えたように彼女達にもそれが受け継がれているんだなと思う。
    アルフィーが家族を愛し見守っているように猫達は気まぐれではあるが(笑)人間が思っている以上に慈愛に満ちている生き物だと思うことがよくある。
    心に傷を負った家族がどうすれば幸せになれるか考える一方でちゃっかり自分への見返りを考えてるところも猫らしくてとても可愛らしい。
    彼が最後に命を賭しておこした計画が四つの家族を引き合わせることになり、新しい絆が生まれていく過程では涙が止まらなくなってしまった。
    久しぶりに心温まる作品に出会えて良かった。

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通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS)の作品紹介

飼い主の老婦人を亡くし、ひとりぼっちになった猫アルフィー。帰る場所もなく空腹でさまよい続けたすえ、とある住宅地にたどり着いたアルフィーは、そこで"通い猫"として生きようと決める。だが訪ねた先の住民は揃いも揃って問題だらけ。世をすねた無職の男に育児疲れの主婦、デートDV被害者-そんな彼らに、いつしか1匹の小さな猫が奇跡を起こす!?全英絶賛、ハートフル猫物語。

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