- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621085295
感想・レビュー・書評
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ポリアの元本「いかにして問題をとくか」は、本来は、数学で必要となる論理的な考え方について、高校生か大学初年生くらいにわかりやすく手ほどきする本であったと思う。それがビジネス自己啓発本として間違って認知され、ロングセラー、ベストセラーとなった。
就活のために右から左へ薬効を表すような軽薄な内容の本ではない。
この本も内容としてはまともで数学の啓蒙書として高校生には勧めたい。だが、ポリアと絡めた装丁や帯は、ちょっとアザトすぎます。丸善出版もあまり軽いノリで本来の丸善ファンでない俄か読者層に媚びていると、あとでしっぺ返しが来ますよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数学の専門家が書いたためか、ビジネス書としては参考にならない。ビジネスへの実用例の記載はないため、ビジネスに当てはめるのは自分で研究する必要がある。
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ポリア著『いかにして問題をとくか』を読んで挫折した人向けに誰でも読めることを目指して書いた本だそうです。
ポリア本と別物と考えた方が良いです。
「対称性」のところの説明は良かったですが、他の章は大変でもポリア本をじっくり読んだ方が良いでしょう。 -
激動の時代、先を読むことが難しくなっている。また、グローバル化によって、価値観の異なる人と、対話をする能力が求められている。ここで必要になるのが、「ロジカルな考え方」だ。
本書は、G・ポリアの「いかにして問題をとくか」の入門書。著者は数学者であり、数学教育者の芳沢光雄氏。
長年、数学教育のあり方を模索されてきた芳沢氏だけに、なるべく数式を使わない説明は、面白く、参考になる。
子供たちの学力低下が嘆かれるいま、親や教師も参考にすべきところが多々ある。特に数学教育に関しては、数学の面白さ、実用性を伝えることが難しい。本書はこの課題にも挑戦している。
ただし、入門書だけに、本質をえぐるのは難しい。本質をえぐるには、やはりG・ポリアの「いかにして問題をとくか」そのものを読んだほうが良い。