アーレント=ハイデガー往復書簡

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622070559

作品紹介・あらすじ

女子学生と教授の「情熱的な恋」にはじまり、20世紀半ばの「暗い時代」の試練をこえて50年間、卓越したふたりの思想家が育んだ関係、深めた対話。その全貌がここにはじめて封印を解かれる。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/35704

  • 35歳大学助教授による18歳女性学生へのグルーミング。
    ハイデガーの唐突な激しい恋情と、秘密事の関係に生きさせられるアーレントの苦悩。
    ハイデガーの全体主義への接近と、二人の断絶。
    戦後学会を干されかけるハイデガーと、アーレントの助け。
    いつの時代も永続的に変わらぬ仕事への情熱。
    アーレントが、どのような苦しみに生きても、自らの仕事を一つ一つ結実させたことを尊敬する。
    アーレントの著書を改めて読みたくなる。
    巻末アーレントの詩1923-1926、1950にハイデガーを狐に例えた文章が印象的。

  • ハイデガーがアーレントに送った「影」という文章、そしてその後の手紙の「光があるから影がある」という言葉が印象的。

  • まだ1回目

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著者プロフィール

1931-2018。東京女子大学文学部卒業。訳書 エンデ『モモ』(岩波書店)、ホフマン『黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ』『砂男/クレスピル顧問官』(光文社古典新訳文庫)のほか、みすず書房からはアーレント『全体主義の起原』2・3(共訳)、アーレント『ラーエル・ファルンハーゲン――ドイツ・ロマン派のあるユダヤ女性の伝記』、『アーレント=ハイデガー往復書簡 1925-1975』(共訳)、『アーレント=ヤスパース往復書簡 1926-1969』(全3巻)、アーレント『反ユダヤ主義——ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争——ユダヤ論集 2』(共訳)、『アーレント=ブリュッヒャー往復書簡』(共訳)、ヤング=ブルーエル『ハンナ・アーレント――〈世界への愛〉の物語』(共訳)、フィールド『天皇の逝く国で』、『祖母のくに』、リンゲルブルム『ワルシャワ・ゲットー——捕囚1940-42のノート』、スレーリ『肉のない日——あるパキスタンの物語』、ルクセンブルク『獄中からの手紙——ゾフィー・リープクネヒトへ』、ゴードン『ミシンと日本の近代——消費者の創出』などがある。

「2021年 『ラーエル・ファルンハーゲン【新版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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