もういちど読む山川世界史

制作 : 「世界の歴史」編集委員会 
  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634640313

感想・レビュー・書評

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  • 事実の列挙が端的につづられており
    世界史の内容を振り返るには丁度良い
    重要なできごとが要領よくまとめられている

    事実の列挙なので(近代までは特に)、
    ほんとうにはじめて世界史を...と言う人には退屈かも

    どうして、なぜそういった出来事がおこったかについては
    あまり言及されていない

    冷静になって考えてみると初めて歴史を学ぶ高校生が、
    これと似たような物を読むのである。

    はじめて世界史をと言う人にこの本が薦められないというのは
    おかしな話だと思う。

    端的な事実の列挙にとどめ、
    高校の先生が授業で活躍する場を残しているのだろうか

  • 懐かしい!世界史の教科書だ!たくさん本を読み重ねてきた今だから流れで読むとまた違った発見があります。

  •  世界史の通史を扱った教科書。体裁も高校の山川の教科書そっくりだが、高校の教科書をベースにしながらも、一応一般向けに「時代に即応した簡潔かつ明瞭なかたちに」(p.2)記述をあらためた、とある。
     おれは高校では日本史選択で、世界史は古代の方しか習ったことがないので、古代から現代まで読み通すのはやや厳しい面もあったが、高校のときのように人名や事件を覚えないといけない、とかいうプレッシャーは全くないので、案外難しくなかった。本当に教科書のような書き方なので、記述が安定しているという点では読みやすいが、人物関係や国と国の関係、事件のつながりなどは読んだだけでは、初心者には全く理解できない。また、用語の説明も不十分、または前後している部分があり、突然「十字軍」や「アロー戦争」が出てきて戸惑う。「ドレフュス事件」、「グリーン・ニューディール」など、結局他の本で調べないといけないという用語も多い。こういう、他の用語集や資料集、授業の説明を参照することを前提としているような部分まで教科書的である。
     ただなんとなくイメージが持てたのは良かった。例えば、古代のヨーロッパは民族が移動しまくって争いが起きる、というイメージ、古代の中国は官僚や宦官が横暴を働きまくって国を次から次に自滅に追いやるというイメージ、イスラム世界は宗教色が強く、宗教をめぐって時代が動くイメージ、帝国主義時代のイギリスは、アフリカやインドの植民地に対しても、清に対しても、アラブに対しても(バルフォア宣言)、結構ひどいことをするんだなあというイメージ、大戦中のソ連は結構微妙な位置を占めていたんだなあというイメージ、などのイメージを自分なりに描くことができた。
     さらに、この本の最も良いと思った部分は「コラム」で、現代とのつながりを意識しながら、「ユダヤ人の歴史」、「スンナ派とシーア派」、などを解説している部分は役に立つし、「マホメットとシャルルマーニュ」、「探検と伝道」、「中華思想と欧米諸国」などの歴史的な流れの中における様々な出来事の位置づけを確認するものは興味深いし、また単純に「宋代の都市」、「辮髪の強制」など読み物として面白いものもあって、世界史を勉強しながら楽しむことができた。(10/03/09)

  • 本屋で見かけて手に取りました。

    これは良いですね。

    あやふやだった知識の整理ができます。

    手放せません。

  • おもしろかったです。
    特に第一次世界大戦前後からは、今につながる出来事がいろいろ出てきて、わくわくしながら読みました。

    高校1年で世界史を習ったときはつまらなかったのに、
    試験と関係がなくなるとこんなにおもしろいとは。

    アヤ・ソフィアでは「シナン」、
    オスマントルコが出てくると「コンスタンティノープルの陥落」、
    産業革命では「ハッピー・トーク」、
    いろいろな作品を思い出しながら読むのも楽しかった。
    (10.02.25)

    夫が買ってきた。
    先に読んでいいと言ってくれた。
    夫と結婚してよかったv
    (10.02.21)

  • 結論から述べますと、おそらく教科書を買って読んだ方がいろんなことが頭に入ると思います。山川の『詳説世界史B』の教科書の用語をかなり省いて歴史の流れを文章化することに力を入れているようですが、どうせなら重要な単語は太字ゴシックにするなど、アクセントを付けてくれた方が教科書を「もういちど読んでいる」気になりますし、歴史事象について注意して読み取ることができます。普段から教科書を読んでいる人間としては物足りない内容です。確かに最新の研究成果や最近の事象(オバマ大統領など)を取り上げているところは評価できますが、これも最新の教科書を買えばほぼ事足りることです。ただ、コラムにはかなり力を入れていますし、今まで教科書ではあまり取り上げていなかった(少なくとも私は勉強不足で聞いたこと無かった)ことなどもいろいろあって、大いに参考になりました。イオニア人ポリスは小アジアに固まっているのになぜアテネだけ?ギリシア本土にあるのか(この言い方はちょっと語弊があるかもしれません)や、マムルーク朝の君主について、アラブ型・イラン型・トルコ型モスクの特徴などは授業でも大いに使えます。もし高校を出られた方がこの本を手に取るのならば、まずは最新の教科書を通読してから、改めて本書を読むことをお勧めします。

  • 2010.01.24 朝日新聞に掲載されました。
    歴史の教科書を大人向け読み物にしたもの。
    日本史と併せて読みたい1冊です。

  • 100124朝日新聞書評
    イスラム1章を当てる。
    アナール学派
    世界システム論

  • 「もう一度読む~」のタイトルから社会人向けに特別編集された教科書とのイメージで読んだのだが、内容としては、自分たちが学生の時に使っていた教科書と何ら変わらなかった。
    そこが、懐かしさを醸して良いとの意見もあるのだろうが、社会人が高校の世界史の教科書を読むというのは結構しんどい。
    読み進めるのに非常に時間がかかった。

    ただ、何となく頭の片隅に残っていた人名や言葉が、線となってつながっていく快感は味わえた。

    いずれにしても、全く高校時代に世界史を勉強しなかった人が、懐かしさだけで本書を手にしても、読破することが困難と思われる。

  • 高校歴史教科書出版社として有名な山川出版による世界史の本。
    教科書として有名な「詳説世界史」がベースにあるのではなく「世界の歴史」という以前教科書として使われていたマイナーな本がベースにある。
    ふと歴史に興味を持った大人が購入者の大半と思われる。3ヶ月で6刷まで行っているので結構売れているようだ。
    歴史の教科書を最初から最後まで読んだのは初めて。
    内容は大学受験参考書などと比べると薄い感じがした。

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