ふようどのふよこちゃん

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 133
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (37ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652040447

作品紹介・あらすじ

ふようどってしってる?はやしのおちばのしたで、ほっかりゆっくりそだった、できたてのつちのことだよ。だからふよこちゃんはとってもいいにおい!きょうもげんきにおやまをおさんぽだ。

感想・レビュー・書評

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  • この絵本は「ふようどって言うのはね…」と、説明してくれる図鑑絵本ではありません。
    あくまでも「ふようどのふよこちゃん」の暮らしと、ふようどたちから見た人間の暮らしを教えてくれる物語絵本です。

    そのため、読み聞かせをしました小2の娘に「ふようどってなに?」と聞いたところ、「よくわからい」との返事でした。
    しかし「ふようどのふよこちゃんて、どんな子?」と聞くと、「おならする子」とこたえました。
    ふよこちゃんのおならに合わせて、植物がのびをする、というくだりがあるので、そのイメージが強かったようです。

    ふよこちゃんたちの住む里山からは、人間がいなくなってしまったけれど、ふよこちゃんたちはしあわせに暮らしています。
    結局、人間が自分たちのためによかれと思って用いたものが、水をよどませ、結局は人間自身を追い出してしまうのだな…と思いました。

  • 腐葉土の視点を借りて、里山の荒廃を描いている。
    ただの可愛いおはなし絵本だけではない良本。

  • 色彩が温かい。
    ふよこちゃんを読んでるふよこちゃん。娘の顔は瓜二つ。

  • 図書館本。ふようどの知識がゼロだったので、ところどころ説明しながら読み聞かせしました。ふよこちゃん達のように、山のにおいを嗅ぎながらのんびりしてみたいです。

  • 飯野先生の生家の里山での体験をもとにした作品。
    私も田舎育ちなので、気持ちが分かるなぁと読んでいました。
    山の匂いは本当においしい。
    そんな自然がいつまでも残ったらいいなと思う今日この頃です。

  • タイトルから気になっていた。
    腐葉土を主人公に、この絵柄。
    なんだかとても落ち着く。そして、いとおしい。

  • 絵本のあとに「あとがき」を読むと 心にグッとくるものがある。

  • 舞台は、作者 飯野和好が生まれ育った埼玉県秩父の里山。主人公は、落葉の下のしめった、できたての土、腐葉土のふよこちゃん。森の循環システムの担い手である腐葉土は、里の生きものたちの命を支えているのです。
    まさかの主人公で、飯野ワールド全開。

  • 2013年11月19日

  • 環境

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著者プロフィール

1947年、埼玉県秩父生まれ。「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で、第11回赤い鳥さし絵賞受賞。『ねぎぼうずのあさたろう その1 とうげのまちぶせ』(福音館書店)で、第49回小学館児童出版文化賞受賞。『みずくみに』(小峰書店)で第20回日本絵本賞受賞。著書に「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)、『おふろ、はいる?』(あかね書房)、『おせんとおこま』(ブロンズ新社)、『スサノオ 日本の神話』『天の岩戸アマテラス 日本の神話』『因幡の素兎オオナムチ 日本の神話』『スサノオとオオナムチ 日本の神話』(小社刊)など多数。近著に『ぼくとお山と羊のセーター』(偕成社)がある。

「2023年 『飯野和好 日本の神話 全5巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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