- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750516080
感想・レビュー・書評
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今回の本は、本屋で「はじめに」を読んですぐに購入を決めた。
「文字を眼で追うことはできるし、書かれている内容も理解できる。でも、まったく手応えがない。言葉に見棄てられたような感じがしました。連絡をしても返事がこない、そんな人との関係のように言葉が遠く感じられました。」(p.3)
読書しなくちゃという焦れば焦るほど、「ちゃんとした」読書ができていないようなモヤモヤした思いが最近大きくなってきていました。この本は、終始「焦ることはない」というアドバイスをくれ、乱れていたペースを整えることができました。
「まずは、時間をかけて、ゆっくりと言葉との関係を整え直していきましょう。繰り返しますが、あせりは禁物です。」(p.72)
読書で大切なのは、確かに読むこと。それによって情報の入手としての読書から、経験となる人生のための読書へ昇華させることができるのだといいます。以前のように読めなくなった自分を情けなく思い焦っていたけど、「言葉の断食」の期間からの復食期なんだと思いなおして、今の自分が読めるものを確かに読んで、自分の血肉にしていきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
積読が多い自分ですが、読書に対してすごいハードルを下げてくれたような感じでほっとしました。
焦らずゆっくりと自分のペースで読んでいいんだと、読書を楽しめそうと思いました。 -
すごく気持ちが楽になった
まず、この本自体が読みやすくて
小さい文字でびっちり
とかではなく
大きなフォントに短く
優しい言葉で綴られていて
一章も短くわかりやすく
そもそも本が読めなくなって
困っている人が手に取るであろうわけで
読みやすくて
サクサク読める
それだけで、あ、読めた…と思って
読書に戻る第一歩になった
どれだけ読んだとか
いかに吸収したとか
良書であるとかないとか
そうじゃなくって
読書とは、旅のように
人との出会いのように
言葉のその先にある
自分の感じるものに出会う体験なのだから
読みたいところだけ読んだっていいし
一冊を何年かけて読んでもいい
なんなら読み終えなくてもいい
読書って、本来
人それぞれにとって違う体験なのだから
正解はない
自由だ
好きなように、感じるように
読めばいい
読めないなら無理やり詰め込まなくていい -
どんな本を読むのも、どう読むのも、読んでどう思うのも自由である、自分の感覚を大事にするということをひたすら書いてくれていて嬉しかった。
本を読めなくなっていない人が読んでも参考になる読書論と思った。 -
近頃、本を読みたいと思っても何故か手が伸びない、進まない事が続き苦しんでいた。
そんな時にこのタイトルを見て、半信半疑で開いてみた。
ここまで言葉が心に入ってくるのは初めてだった。文中にある「言葉のジュース」をごくごく飲んでいる気分だった。
抜粋したい言葉が多すぎるため、上手く感想が書けないが、この本は間違いなく「本を読めなくなった人のための読書論」であると言える。
無理に読書をしないでもいい、確かにこれが私の求めている言葉だった。 -
正しい読書は存在しない
他者と読み方を比べる事をやめる
自分は楽しみのため 未知なる出会いのため
時間を過ごすために本を読む
何も残らないのが気になる
言葉の意味?経験?
山に例えられる
高い山に登頂するよりも何かを学んだり気付くこと
美術館で解説文にとらわれてしまう事がある
本当は自分で感じるのがいいはず
この本では「肌感覚」と表現されている
「あたま」だけで感じていると情報以外の意味が受け取れなくなる
本当に求めているものは内面にある
自己との対話を続ける
青い鳥ってやっぱり近くにいるのかな -
言葉を五感でゆっくり感じることの大切さを教えてくれます。言葉がキリスト教っぽいと思ったら筆者がクリスチャンでした。