ピトゥスの動物園

  • あすなろ書房
4.28
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本棚登録 : 273
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751519028

感想・レビュー・書評

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  • 難病にかかった友達の治療費のため、子どもたちが動物園を開こうと奔走する、というとひどくシリアスになりそうなのだけど、とてもユーモラスであちこち思わず吹き出した。
    子ども同士の関わりも、見守る大人たちの眼差しもとても良く、胸にしみる。
    ケストナー作品を思い出す、笑って泣ける、たくましい子どもたちの物語。
    また読み返したくなる愛おしさのある作品だった。

  • 病気になったピトゥスが、スウェーデンの病院で治療できるように、友だちが動物園を開いてお金を集めるお話。動物園の開館準備でてんやわんやしているふんいきがいい。にぎやかで楽しくて、がんばっている感じが好きだった。
    ぼくは、カリアゲに似ていると思う。いつもにぎやかで、自分の言いたいところばかり言って、ちょっとしつこいところ。それからおばけがこわいところも。気を付けようと思う。でもカリアゲはリスをつかまえられた。ぼくもがんばりたい。
    登場人物では、動物園の園長が好きだった。快く動物を貸してくれて、家族で見にきてくれた。子どもの中では、村に住んでいるペラが好き。ミミズクをつかまえてくれた。(小6)

  • 図書館本。私の選定本なのだけど、長女は絶賛して「これは星5つ出したい」とのこと。難病で治療には国外に行く必要がある友人。友人のために動物園を開いて、そこでお金を稼ぎます。友人も中高生も大人も巻き込んで楽しい動物園に。テンポの良さと子供が中心な世界がいいです。

  • ブックトーク”友情”本紹介
    小学校中学年、小学校高学年向きの本

     スペインの子どもたち、毎日お外でいっぱい遊んで仲良し。でもある日、7歳のピトゥスが病気になってしまった。重い病気で、飛行機にのってスウェーデンのお医者歳に見てもらわなければ治らないんだって。
     スウェーデンで治療を受けるには膨大なお金がかかる。ピトゥスの親も大人たちも困ってしまった。でも、大人たちはお金を集めようとがんばる。
     子ども達もまた、友だちピトゥスのために自分たちでお金を稼ごうと思い立つ。でも、子どもたちだけでどうやってお金を貯めよう?
    そうだ!町中の動物を集めて、広場に動物園を作ろう!お客さんに来てもらって、入園料を集めよう!
     あなたなら、どうやって生き物を集める?友達のペットを借りる、野生動物を捕まえる、うさぎもほしいな、ふくろうも、あ、トラも!・・計画は成功するかな?

    感想:
    ・この国の大人たちが子どもたちを大切な存在として考え、子どもの意見を尊重しているのがわかる。
    ・それでも、空き地に動物園を作ろうと子ども達が考えついた時には「どうせ大したものはできないだろう」「無理じゃないか」と考える人が多かった。そりゃそうだ。
    ・こどもたちが作戦を練り、毎日空き地に集まって作業する姿を見て、周りの人たちはだんだんワクワクしてくる。力になりたいと思う。読者も読んでいてわくわくする。私も、読んだいるうちに応援していた。
    成功しますように。無事開催されますように。
    すばらしい一日になりますように。
    ・たくさんの人の応援と願い、
    そして、最後まであきらめなかった子ども達の熱意とピトゥスへの思いによって、成功した一日動物園!
    最後のスギヤマカナヨさんの絵を見ながらウルっとした。
    ・はじめは6人の子どもたちの計画だったものが、
    こどもも大人もみんなの心を動かしていくところがすごい。

  • コウモリがたくさん出てきて喜んでいたのが印象に残った。

  • ■き005
    #ピトゥスの動物園
    #1階本棚
    #小学中学年から

    ■出版社からの内容紹介
    病気のピトゥスを救うため、5人の仲間たちが考えたのは、1日だけの動物園!スペインの国民的ベストセラー、涙と笑いの友情物語。

    #192ページ
    #A5判
    #寄付本

  • 2021.03.26

  • 異年齢の仲良しグループの中で1番年下のピトゥスが難病にかかり、治療のための渡航費を集めるために動物園を作ろうと仲間がアイディアを出して…

    誰かのために行動することの意味を知ってほしい子どもに読ませたい。

  • 小学校4年生の時の課題図書でした。

    当時の読了した時の満足感といったら。今まで経験したことのなかった感情だったなと覚えています。

    だからぜひ、小学高学年のお子さんに読んでほしいです。

    何人もの人が一つの目標に向かって、がむしゃらになること、衝突、達成感、うまくいかないもどかしさ、人間関係など様々なことが、お子さんでも十分共感できるように描かれています。


    今読んでみると、王道ストーリーだと思ってしまうかもしれませんが、当時の気持ちを思い返してのこちらの評価にします。

  • 難病の友だちの治療費を稼ぐために、こどもたちが1日だけの動物園を開くことを思いつきます。
    どうやって?と思ったのですが、子どもたちなりのアイディアと工夫に無理がなく、読んでる子どもたちもきっと、自分たちにもできそうと思うのでは。そこが、とてもいいと思いました。準備を進める子どもたちに、街の人がそれぞれに手を貸していくのがまたいい。読後、とても温かい気持ちになりました。

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