架カル空ノ音 1 (B’s LOG Comics)
- KADOKAWA(エンターブレイン) (2007年3月31日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757734319
感想・レビュー・書評
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滅び行く古の種族の本格ファンタジー・・・。滅び行く種族の生き方というものは、まさしく
今市子氏からのコメント「痛々しくも凛々しい」・・・がピッタリ。
そして非常に美しい。
鳥人族に子供が産まれなくなって久しい。
滅びの日は近い。
「最後の一人まで 豊かに ひそやかに 翼を閉じられるように」
未来がないことを知りつつも、誇りを持って生きていく鳥人族。
「我ら決して 滅びに安らぐ道は選ばぬ」
・・・悲しい言葉だな。
滅びと美しさは紙一重。
とはいえ、悲しい漫画ではなく、むしろほのぼのというか、楽しさに満ちた内容。
重い要素が含まれているけれど、その重さを感じさせない。
おもしろい。
<詳しくはコチラ>
http://hedel.jp/blog/comic/log/eid194.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
漫画って物語で、“語る物”なんだと思う。
そういう意味で、この作品がすごく好き。
吟鳥子先生の漫画は、人物1人を取っても、国・文化・人種・血筋・思想が感じられるから、読んでいて考えることや感じる部分が大きい。
大好きなモノに対してなんですが、漫画にもやっぱり薄っぺらい作品って存在するわけで、それは違うだろうぉおお…!ってなる作品への歯がゆさは半端ない。
しかし、重い作品っていうのも存在していて、それらの作品に対して生じる感情は計り知れない。
読んでる瞬間には理解できてなかったことに、数年ごしにハッと気づいて戸惑うことさえある。
ある環境で育ってきたからこそ持っている感覚、その場所で育ってしまったから逃れられない宿命、自分の立場に対する感情……そんなモノが描かれているのが“架カル空ノ音”です。
誰もが弱いわけでも強いわけでもなく、ましてや正しくもない。
信じるものを守るためには、どこかで他や自分を犠牲にせざるを得ない。
理想を並べたって、理想通りの世界なんて創れない。
でも、自分1人の選択くらい、“善である”と信じたものを通したっていいじゃないか。
その先にあるものを夢みたっていいじゃないか。
この作品を通して、そんな風に感じました。
私の大好きな作品のひとつです。 -
タイトルのすてきさと表紙のかわいさに惹かれて買いました。
ストーリーもすっごくよかった!
鳥人のハローオと人間のジャックの交流。ほんわかしてて、でも哀しい。
愚かな戦争と種の滅び…深い話です。 -
偶然出会ったんだけど、すごく好き。
絵柄も、ちょっと切ない話の内容も。
何回も読み返したくなる。 -
山奥に一人住む医者が、雪の中古代鳥人の子供を拾ったところから始まるファンタジー。
鳥人の大人達は、過去に抱える闇があって、そこから必死に逃げている。
子供達はそれを知らず、新しい時代を生きる……のかな。
大人になる=翼を失うというところに妙に切なさを感じます。
骨だけになったかつての翼の名残を、鳥人の大人はどういう思いで眺めるのだろう。
言葉に服装、習慣、全てが違う人間と鳥人は、どうやって関係していけばいいのか。
滅びを予言された鳥人たちが生き残る術はあるのか。
根底がシリアスなだけに、ジャック(医者)とハローオ(拾った子供)らのほのぼのとした親子関係(逆ww)には和みます。ウルフも可愛い(´∀`*)
これから先どうなるのか分かりませんが、ハッピーエンドであってくれればいいなぁ。 -
1巻まで。
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いやっこれいいわぁ〜。
美しい!そんでもってどうなるの!? -
こういうファンタスティックなの好き^^
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20070916:読了