造花の蜜

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.30
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本棚登録 : 554
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411240

感想・レビュー・書評

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  • 事件の裏にはまた事件が。
    物語が進むにつれまったく別の側面が見えてくるのが面白かった。
    これは見事だなあ。
    誘拐事件が発端だったのになあ。
    女王蜂の策が鮮やかで。
    最後のまでまさか、と思い続けてしまったわ。

  • このミスで評価が高かったので読んでみました。
    そのカラクリには脱帽しました、単なる犯人探しでは済まないところ
    好きです。
    ただ、文章の進め方がちとゆっくり、もっとテンポの良い
    進め方が好きです。

  • 誘拐を扱ってるが、引き込まれ一気に読み切ってしまいました。

  • 全体的に読みづらかったです。
    この作家さんの本は初めてなのですが、どうも物語の世界に入り込むことができず、すっきりしないままに読了しました。

    大胆な手口によって子どもの誘拐事件が起こる。しかし子どもも無事でしかも金銭も取られることのなかったその奇妙な事件の裏で、さらに大胆な犯罪が進行していた。・・・という話です。
    子どもの誘拐事件の裏で起こっていた事件のカラクリは、予想もしてなかった展開だったので面白いと思いました。
    しかし全体的に登場人物に魅力を感じなかったので、犯罪のトリックは面白いと感じても、ストーリー的には白けた気分で読んでしまいました。
    特に、この事件の首謀者がもっと魅力的だったら、この作品はもっと楽しめたんじゃないかなー、と思うとちょっと残念な気がします。

  • 花弁を一枚一枚めくるかのように、真実が変わり、また明らかになっていく。情緒的な文章が美しく、完璧なまでの完成度でもって読者を翻弄してくれる。

  • 連城ミステリは短編のほうが読後感にキレがあってイイ、と改めて実感。
    アクロバティックな誘拐トリックの驚きも最終章まで引っ張られるうちにすっかり薄れてしまったのでした。残念。

  • んーーー。
    なんじゃそれ、というのが感想。なんだか冗長すぎる。私には合わなかったなぁ。
    ミステリが読みたい2010年版の国内1位だからって期待して読んじゃダメかも。

  • 2010.02.香奈子の息子圭太が誘拐された.しかし、逆に圭太は香奈子が誘拐されたように仕組まれていた.そして、身代金も返ってきたと思ったが、裏でもう一つの誘拐事件が隠されていた.香奈子の父の会社の従業員の川田は水絵の共犯者になっていた.川田の父は長野の議会の大物であり、そちらから身代金を取っていた.水絵は本物ではなく、蘭と名乗る人だった.そして、この事件に酷似した事件が仙台で起こる.これも、同じ蘭の一味によるもので、担当に当たった橋場警部他警察はすべて偽物だった.長かったけど、どんでん返しもあり面白かった.

  • 読めば読むほど隠れた真実がぼろぼろと出てくる
    かといって読み進める楽しみが味わえないのはなぜだろうか。

  • 分厚い本でしたが一気に読みました。

    ここしばらくミステリーから足が遠のいていたのですが、やはりミステリーはおもしろい、またこの世界にはまりたいと思わせてくれました。

    ただ最後の章は番外編ととらえたほうが私としてはすっきりします。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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