造花の蜜

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.30
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  • (32)
  • (9)
本棚登録 : 554
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411240

感想・レビュー・書評

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  • ダ・ヴィンチで評価されてたのを想い出し、図書館で借りてきて読了。
    第一章は、これから先の物語に展開に期待を膨らませる内容でページをめくる手も速くなり、第二章ではワクワク感がさらに盛り上がったんだけど・・・。
    第三章で、アレレ?って感じになり、以降、最終章までアレレ?な感じだった。

    誘拐モノの場合、身代金の受け渡し方法をどうするかが作者の腕の見せ所の一つだと思うけど、この作品はいただけない・・・。

    一つの誘拐事件の裏で、もう一つの誘拐事件が展開されているというプロットや、共犯者がじつは被害者であったという発想は新鮮に感じて面白かったんだけど、いかんせん犯人側の動機が謎・・・。

    第一の誘拐事件の被害者と母親にしても、もう少し掘り下げて記述してあった方が好み。事件解決後の様子が分からないのも自分的には減点。いろいろと事情のある母親だけに、最後まで登場させて欲しかった。

    犯人グループの人間関係なんかも記述されてないので、この辺りが現実感を希薄にさせる要因か・・・。

    新しい発想の誘拐モノだとは思うけど、☆3個。

  • 冒頭はスーパーに向かうどこにでもいるような母子。息子を溺愛する母香奈子の一人称に最後までお付き合いすると思いきや、バトンタッチするのは意外な人物、意外なモノローグ、次第に明らかになる秘密。進行する誘拐事件から翻って物語は一人の男の過去と現在に反転。最後までドタンバタンとひっくり返されました。
    ただ前半勝手に伏線認定したアレはどこいった?というところが数点。どう見ても(読んでも)胡散臭い隣家の主婦とか、単に勘がよすぎたってだけだったのかという兄嫁はもっと何か絡んでくるのかと構えていた。

  • 誘拐もの。序盤の誘拐事件の最中はいったい犯人の行動の意図はなんなのか。これからどうなるのか。と期待させる展開の割に明かされる事件の裏側が微妙。登場人物に魅力がない。最後の事件も蛇足。

  • 東野作品が読み慣れちゃったからかなぁスムーズに読めなかったし、イマイチスッキリ感やふにおちる感じがしませんでした。

  • 総ての登場人物に腹に一物ありそうな描写と、家族愛、金銭欲、捜査模様をストーリーに絡めて読者を揺さぶります。
    第一部を布石にした第二部のトリックは魅了されましたが、もう一撃を狙って仕込んだ第三部のトリックは見え見えな感じがしました。
    全体的に突っ込みどころが多かったものの、誘拐ものとしては斬新な着眼点で面白かったです。

  • 2011/1/6

  • 気持ち悪い。長い。仰々しい。

  • 2013/07/07完讀

    ★★★☆

    歸於綁架案的推理小說。還在就讀幼稚園的小朋友圭太被綁架,才揪出母親香奈子與前夫山路家的糾葛和秘密…。

    這位作家的文筆,飄揚在其中的文學性的感覺,令我頗有好感。圭太綁架案的設計,峰迴路轉,架構整體設計的很不錯,也令人很期待。蜜蜂和造花,真真假假虛虛實實的異象,如果可以貫穿全書,就會是一個很成功的作品。但是,後半段卻可惜了這部秀作。川田本人的告白部分太過囉唆,犯罪者「蘭」的塑像欠缺實感與魅力;最後發現犯人真正的目標居然是川田,有太故意再製造峰迴路轉的做作感。蘭的告白信,內容總覺得很不自然。前半段苦心營造出的秘密感,以及前半段太多不自然、可疑的部分需要交代(例如圭太為什麼會覺得某人是他的父親,為什麼會一看到蘭就叫媽媽?小孩的照片為什麼拍的這麼不自然?鄰家為什麼也有人造花?小孩的真正母親到底怎麼樣了?)。造花和蜜蜂的意象,既然是本書的主題和犯案手法的象徵(真為假,假是真),應該也要持續貫串到底,可是這個意象卻完完全全被浪費了。最後一章並未交代一切的真相,也未能揭開「蘭」這個人物之謎,只設計了另一件毫無關係綁架案。第二件綁架案確實是一個愉快的義賊詐騙案,但在整體的架構裡面完全是蛇足,留下太多的疑問沒有交代就急急忙忙劃下句點,完全可惜了這部作品。而最後蘭並未登場,作者自己放棄立體地塑造這位「主角」的造型的機會,也讓這部小說僅停留在「不錯的推理小說構想」,但毫無真實感和說服力,無法成為一部成功的作品。只能說,令人期待的架構,不錯的文筆,但後半部卻讓這部作品完全變成二流娛樂的平庸作,可惜,可惜。

  • 誘拐事件の話で、性描写もないのにどうしてこんなに官能的で色っぽいんだろう。不思議な小説。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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