造花の蜜

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411240

感想・レビュー・書評

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  • 2月末日に発生した誘拐事件。香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、幼稚園の玄関先で担任が「あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」と言い出したときだった-。大きなどんでん返しが待ち受けるミステリー小説。(世田谷図書館HPより)

  • 造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった―。
    《ブックデータベース より》


    《2009年12月17日 読了》

  • 冗長。ちょっと怒り。

  • 12/6 読了。スクランブル交差点での取引の描写がすごく好きです。

  • 二重構造(容疑者が実は被害者)になった誘拐事件を蘭という女が起す。未解決のまま警察を絡めて真似た誘拐事件が起る。傍観者の目を通して。最初は引き込まれて読み進むが後半は構成が複雑、飽きる

  • 「ミステリが読みたい」2010年版の第1位でございます。こういうのつけられると読みたくなるのがわたくし。 すごいどんでん返しが見ものだそうで。

  • ◎ミステリが読みたい2010年版
    [2009年ミステリ・ベスト10]国内 第1位。

    2010年7月14日(水)読了。

    2010−55。

  • 誘拐ものです。とてもよかったです。
    相変わらずの先の読めなさがとても好きです。

  • 展開が面白くてあっという間に読める本。
    事件の真相は何だと、非常に上手く練られている一方で
    真犯人の狙いが、ちょっと納得できない。
    さらりと「そうか、そういうヤツなのか」と言うには
    懲りすぎた誘拐事件。
    女ルパンなんて、あまりにも唐突すぎて苦笑いするしかなかった。
    そんなの、あり?!とか思わず呟きつつ…。

    最終章はいらない。
    だから、何、みたいな。
    ここで『女ルパン』なんて書くから_| ̄|○||| となるわけだ。
    怪盗物かよ、と。
    そんな風な作品ではない方がよかったのに。

    でも展開は面白かったので☆4つ。
    怪盗っぽいので片付けられるよりも、もっと裏にねっとりとしたものが欲しかった。

  •  いつも通り圭太を預けたはずの幼稚園から、香奈子の元に緊急の連絡が入った。「圭太くんが蜂に刺されて病院に・・・」。しかしそれは嘘だった。幼稚園、そして香奈子の元に電話をかけた何者かは圭太を誘拐したのだ。

     誘拐、通報、そして身代金要求、受け渡し・・・と話は進んでいくのだが、そのどれもが普通の誘拐とは違う、先の読めない不可解なことばかり。主人公にも秘密があるので余計に。幼稚園の先生は、圭太を連れていったのは母親の香奈子だと言い張り(もちろん香奈子に身に覚えはない)、犯人は身代金を要求しなかったり減額したり、金の受け渡しは子供を返してからだと言ったり。後になってその狙いがわかるわけだが、なるほど、これなら表の誘拐にばかり気をとられて、裏の本当の意図には気付かない。大の大人が本命だとは当人同様思いもしなかったので、してやられた感じ。しかしながら、物語としてはそこで終わった方がおもしろかったような気がする。圭太事件の後、同様の手口でもう一度事件が起こるのだが、なんか蛇足のような気がして。あと、義姉に関してはなんだか思わせぶりな描き方してたのに、結局何もなかったんだと拍子抜け。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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