- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758432757
感想・レビュー・書評
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この作品、初出時は1997年、そしてバブル崩壊の世相が背景となっている。
今でこそ、警察小説は百家争鳴の様相を呈しているが、その先端となる作品だろう。警察組織自体、あるいは登場する刑事の性格やプライベート面等を、リアルに描き出すという点で。
刑事の犯罪捜査を主眼にし、犯人を追い求める推理小説は、それまでもあったが。
このシリーズは、安積班のメンバーそれぞれの性格人柄によって、それが事件解決をもたらすという点で、より親密感を持って、読み進めることができる。
また、容疑者が自供を始める時は決まった反応があると著述し、それを具体的に綴ってある場面など、作者の想像力だけではない、詳細な取材力を感じる。
著者の作家活動初期のシリーズ(バブル崩壊に翻弄され、主人公たちの所属部署が二転三転する)であるが、あまり古さを感じさせず、次の舞台となる臨海署編も読んでみたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不器用だけど自然体に部下のことを理解しようと努めてる安積は理想の上司かもしれない。普通の会社員がちょっとしたことで闇に落ちていくなんて怖いけ。相楽って成長しないよね。
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いつもの安積班の面々、神南署に移動になっても変わらず頑張ってます。速水さんも一緒で良かった。(^_^)
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安積警部補シリーズ、東京ベイエリア分署がバブル崩壊で閉鎖になり、渋谷と原宿の間に出来た神南署に異動になった安積。今までと同じメンバーで再出発です。
他の作家の警察物と違って事件はかなりショボいです。今回はオヤジ狩りでスタート。でも、人間関係はあいかわらず面白く描かれ、本当に楽しめます。娯楽としてサイコー! -
安積班 (だけじゃないけど) の面子は今回も個性が際立ってる。それにしても、追い詰めすぎると人は何をするか...怖い世の中だこと。
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ちょっとしたきっかけで、人生が大きく動いてしまうことって、ありますよね。
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安積シリーズ6冊目(警視庁神南署)
銀行員が少年にお金を奪われ、被害を訴えるが、後日告訴を取り下げる -
ベイエリア分署シリーズの続編、安積達は新設されて間もない神南署に配属される。
親父狩りにあった被害者が、数日後に告訴を取り下げる。数日後、複数の少年たちが何者かに襲われてしまう。
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安積さんのような上司になりたいと思わせる作品でした!
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安積班シリーズ。
ベイエリア分署がなくなり、蓬莱/イコンという2作の長編を経て(講談社より刊行)、元の出版社での続編になります。
相変わらず読み易い文面で、瞬く間に読了。
池井戸さんの小説を彷彿させるような、銀行の債権回収の話もわかりやすく書かれています。