檸檬 (280円文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 970
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435444

感想・レビュー・書評

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  • 色彩の豊かな文章なんだろうけど、普段の読書対象とは違いが大きすぎて持て余します。読んでいく端から私の脳ミソを通り過ぎて大半が溢れ落ちました。これで読んだと言って良いのだろうか

  • lemonと言えば米津玄師、いいねぇ米津玄師さん、このlemonにおいては暗澹たる病んだ空気の中で美しい文章を奏でる事で見事に甘美なlemoneテロを繰り広げております、ではなく檸檬。檸檬と言えばやっぱり梶井基次郎やないか。そして梶井基次郎と檸檬と言えば元祖ザ・テレビジョン。

    と、ふと思う事があって久しぶりに読んでみた。
    当時、このおっさんの変態ぶりには度肝も抜かれたが、今見ると新鮮。そう、謂わゆるYouTuber。『お店の本を積み上げて上に檸檬を置いてみた!(赤太字)』みたいな。今なら炎上そして業務妨害、まあ可愛い檸檬テロとは言え、檸檬一つでここまで引っ張れる梶井基次郎の心の闇と言うのがこの歳になって少しは理解出来たのかなあと、いや、出来てないわ。悪戯は駄目、丸善に謝れ。(本当はいい作品)

  • 旅に出たいと思った、主人公が檸檬を手に取った瞬間から数ページの流れるような文章が素敵。生きていれば、出会う小さな幸せについて考えるキッカケに成った。

  • たっぶりの支那粥みたいな作品。薄くはかなく柔らかく浸透していくような。檸檬を読んではっきりわかったけど、あらすじをまとめたらほんとに些細な、つまりは場面の展開が少ない娯楽性に乏しい作品に芸術性を感じて、あぁ文学を読んでるなぁと自己傾倒するのかどうにも苦手というか、自分には難しいなと感じた。叙情のシャワーを受け続けるだけの理解と集中が、満員電車の中では持続できないだけなのかもしれないけど。

    娯楽性より芸術性というのが純文学の定義なら、「檸檬」なんて困窮した人が檸檬を買って感激して図書館に置いてくるだけの話だし、他だってまとめたら1,2行よ。まだ短編になっているからなんとか読めたけど、これまで面白いなと思ったものの殆どが、場面の転換が多くて展開が派手な作品ばかりだと思い知った。食い入るように読めてしまうからこそ心にグッとくる文章表現にもたれかかる余裕もあったんだなぁと。

    ほんと本の好みは食の好みだわ。まだまだ子供舌なんだなとつくづく思い知らされる、そんな契機を与えてくれた本でした。

  • まだ私には難しい。
    Kの昇天は何となくいいな、と思った。また時をおいて読むとしよう。

  • 病弱な主人公は京都の街をさまよい歩き、果物屋で1つの檸檬(レモン)を見つける。魅入られたように彼は檸檬を買い、丸善で見つけた画本に檸檬を置いて、満足げにそこを後にする。ひとつの檸檬を通して、主人公の心が次々と変化していく様は、現実的でもあり、幻想的でもある。

  • レモンエロウ

  • 檸檬、は長編だと思い込んでいて(何故か)
    なので短編なことにまず驚いた。

    文章が私には読み進めにくく、
    途中(城のある町にて)でストップ(借りてたので返却)してしまったが、また読んでみたい。

  • 同時に幸福の象徴である檸檬も爆発させてる。
    安定を求めない心っていうのは面白い。
    なんだかすごく共感もできるし、描写が爽やかで面白いし、大好きです

  • なかなか読み進められない…

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著者プロフィール

明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『檸檬』(梶井基次郎+げみ)がある。

「2021年 『Kの昇天』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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