本質を見抜く「考え方」

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  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763197979

感想・レビュー・書評

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  • 欧米人は、一神教の影響を受け、魂の世界(ミッション)と日常生活(ゲーム)を分けて考える。レンガの家を建てるように分解して考える。また、征服できない敵は、体制内に取り込み、洗脳しようとする。

  • 全員一致はまず間違い

  • アンテナの立て方次第で、同じものでも見え方が変わってくる

  • 考え方について知りたくて読書。

    思考停止に陥らないためには常に自分の頭で考えること。

    では、考えるとは何かをもっと知りたい。

    自分自身と対峙して、仮設を立てては実証するを繰り返すこと。
    己を知ること。
    歴史をチャンネルにして考える。
    その国を知りたかったら神話を学ぶ。

    日本人を、日本をもっと知ることは海外にいるので、日々その必要性を感じている。まだまだ努力不足だと反省。

    常に新しいことを学び、素直さ、勇気、慈しみの三拍子を意識することが古来からの日本人を象徴する人間の要素だそうだ。

    最後の長期予測が当たらないのはその通りで、それに縛られて、思考停止になる方が弊害が大きいと言える。しかし、予測する努力は必要で、そのためには的確な情報に絞り、シンプルに考える。

    奥が深い。

    読書時間:約50分

    • びあしん慶次郎さん
      だいさん、
      返信コメント有り難うございます。

      恥ずかしながら、ギリシア神話は勉強不足なんです。影響とは、現在のヨーロッパ諸国への影響...
      だいさん、
      返信コメント有り難うございます。

      恥ずかしながら、ギリシア神話は勉強不足なんです。影響とは、現在のヨーロッパ諸国への影響という意味でしょうか?
      2014/10/14
    • だいさん
      びあしん慶次郎さん
      こんにちは

      例えば、
      絵画、(ルネッサンス)宗教画でも女神が出てきたり。
      化学、(新しい)元素に神の名を付け...
      びあしん慶次郎さん
      こんにちは

      例えば、
      絵画、(ルネッサンス)宗教画でも女神が出てきたり。
      化学、(新しい)元素に神の名を付けてみたり。体の部分に、名づけてみたり。
      これ、文化っていうのでしょうか。
      (説明が下手かもしれません)
      2014/10/14
    • びあしん慶次郎さん
      なるほど、有り難うございます。

      ギリシア神話についても学びたくなりますね。僕の中ではギリシア神話=『聖闘士星矢』程度の薄識なんで(笑)...
      なるほど、有り難うございます。

      ギリシア神話についても学びたくなりますね。僕の中ではギリシア神話=『聖闘士星矢』程度の薄識なんで(笑)。
      2014/10/16
  • 今や国際政治学者の中西輝政氏。国際政治の中でもイギリスを専門に学んだ氏だけに、イギリスの強さをじわじわと描いている。本棚から出して7年ぶりに読んだけど、ポイント②を証明するかのように古さは全く感じない。

    ①早く見つけて遅くに行動し、非常に頑強に主張し続けながら一瞬にして妥協する
    ②人間の本質は変わらない。全ての情報を歴史に還元して理解を図ること。
    ③事実を見つめることが大事。バラバラの数字や事実を見ながら、自分流に情報を組みたてることが真の英知(インテリジェンス)である。

    この本のポイントとして上記の三つが挙げられると思うが、どれも現代の我々日本人には苦手なことばかり。各ポイントに対する私見は、
    ①じっと「宙ぶらりん」の状態に耐えることができない。拙速で単純な行動や結論を好む。「郵政選挙」「大阪都構想」等が好例。
    ②戦後教育の中で「過去の破壊・否定=進歩」という辿ってきた我が国。例えば、自分の意見や考えに対して「It is old.」と言われたらどう思うだろう?多くの日本人は否定的に捉えると思うが、イギリスでは「それはいい」という意味が込められる。「信用できる。親しみがある。」ということ。
    過去や歴史を否定というか、振り返ることを習慣化できていないと次に起こる出来事を予想したり、今起こっていることを正確に理解できない。常に「歴史は繰り返す」。
    ③我々日本人は事実に対して、都合の良いストーリーや結論を好む。先ごろのサッカーワールドカップの敗戦を受け、「本田の調子が上がらない中で戦ったために負けた」「ザッケローニ監督が初戦試合途中、長谷川から遠藤に代えたために逆転負けした」とか色々な話を聞くが、事実としてはFIFAランキング46位のチームが8位(コロンビア)・12位(ギリシャ)・23位(コートジボアール)に負けただけです。
    もっと事実を見ていくと、同大会ではFIFAランキング30位以下のチームは我が国を含めて、8か国が参加し合計24試合を戦いましたが、その内30位以下のチームが勝ったのは1試合だけです。


    情報があふれ出る現代社会の中で、本質を見抜くにはどうしたら良いか?その手法を提示してくれる一冊です。

  • 世の中をどのように観察して、解釈していくかについて、著者の経験に裏打ちされた理論をまとめた本。著者のイギリス経験は異文化の捉え方や戦略的思考、行動様式などについての考えに大きく影響し、説得材料にもなっている。

    感想。
    やや横柄な表現になってしまうが私自身が感じていたことの多くが的確に言語化されていたため、共感できることが多かった。例えば、仮説を持つことの重要さ、言語化すること自体が思考であること、論理と感性の民族、文明単位で考えること、疑問を大切にすること、面白いと感じることを選ぶ、などの指摘は私の中にあった考えを顕在化してくれた感覚を覚えた。すっきり。
    一方で、択一ではなく共存を選ぶ、宙ぶらりんに耐える、変化を見る前に不変を知る、正しいこと(真理)と効率的なこと(論理)は別、などという指摘に関しては、これまでは頭でわかっていたが本書を読んで理解に至った気がする。

    ということで、『情報を読む技術』も読んでみよう。Kindleでお買い得だし。

  • 「まず歪んでない鏡を手に入れること」

  • このように、ニッポンや日本人というものを客観的に分析してくれる本は好きです。自分が知らずにら陥っている穴というようなものに気付かせてくれる。

    相手に物事を納得させる際、「つまりね、こういうことだよ」と言えたら分かっていただける事が多いですが、この本はこの「つまりね」をきちんと書いて下さっている、そんな気がします。

    安心して読める良書です。

  • すごくわかりやすく、納得できる部分も多かった。「考え方を学ぶ」類の本の中ではなかなか良書だと思いました。もう一読して、自分の中にしっかりと消化していきたい。

  • 『大英帝国衰亡史』の中西輝政さんの作品。自らの頭の中や思考方法を開陳した一冊。「どん底」から復活を考える、の章で、閉塞感ただよう現代にこそ適切なよい言葉を見つけた(禍福はあざなえる縄のごとし)、、、。

著者プロフィール

1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学教授を歴任。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(1999年、2005年)受賞。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。主な著書に『帝国としての中国――覇権の論理と現実』(東洋経済新報社)、『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『国民の文明史』(扶桑社)。


<第2巻執筆者>
小山俊樹(帝京大学教授)
森田吉彦(大阪観光大学教授)
川島真(東京大学教授)
石 平(評論家)
平野聡(東京大学教授)
木村幹(神戸大学教授)
坂元一哉(大阪大学名誉教授)
佐々木正明(大和大学教授)

「2023年 『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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