それからはス-プのことばかり考えて暮らした

著者 :
  • 暮しの手帖社
4.01
  • (324)
  • (301)
  • (276)
  • (15)
  • (4)
本棚登録 : 1960
感想 : 387
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766001303

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 14/12/19

    食べ物がとっても美味しそうで、出てくる人たちがあったかい。ほんわか笑顔になれる一冊。
    昔の映画に出てくる脇役女優さんに熱中する主人公が出会った美味しいサンドイッチを作るクールな親子、美味しいスープを飲む御婦人。
    ばななさんの『キッチン』みたいに温かい気持ちになれる。

  • 作者はどこかのレストランのオーナーシェフで、この本は食にまつわるエッセイだとばかり思い込んでました。まるっきり勘違い。
    サンドイッチ屋に勤めることになった大里ことオーリィ君が、店の再起をかけて美味しいスープの開発に挑むという単純かつほんわかムードのお話です。小川糸の小説を彷彿とさせるわねぇ。まったり系大好き女子のために映画化してもいいんじゃない?飯島奈美さんにフードスタイリングしてもらってさ。
    装丁とイラストがかわいいビジュアル本です。

  • 2014.12~ 展示

  • 路面電車が走る町に越してきた青年。
    トロワという名のサンドイッチのサンドイッチ。隣町の映画館「月舟シネマ」のポップコーン。
    熱を出した青年に出してくれた名前のないスープ。
    どうしたらこんな、適温の湯船のような物語が描けるのか。
    本なのに映画を観ているような気分にさせてくれる本です。
    月舟三部作のひとつ。

  • 美味しいスープが思わず作りたくなる。サンドイッチも。
    暮らしの手帳の掲載小説で、共通の空気感は割と好き。
    主人公の人付き合いの仕方が興味深い。
    ユートピア小説かも。

  • 優しくて少し肌寒い季節に読みたくなる物語。

  • 読後感が心地良い。
    安藤さんのメールが、たまらなく好きです。

  • 簡単に読めてしまう。
    おしゃれなお話的な。

  • 図書館で偶然に借りた一冊。こんなに人気がある作家とは知らなかった。

    毒にも薬にもならない、小説。
    けれど、もちろん嫌な気持ちにもならないし、ふわふわとした温かいものが残る。

    今時の、感情も欲も薄い男の子(携帯やPCが嫌いで映画館が大好き、は今時じゃない)が、小さな町でアパートの大家やサンドイッチ屋の親子、謎のおばあちゃんとかかわっていく。

    小さな謎をつないだ、連作短編。

    でも、他のことの人の小説も読んでみたいな、と思わせる作家でした。

  • 自分の中で久しぶりのヒット。
    やさしい。綺麗。
    でもどれも「過ぎない」ところが心地よい。
    この手の本は、呆れるほど、それこそなんちゃって、
    みたいな風情の物が溢れかえってるし、
    読了後、実は私にも書けるかも的な
    誤解を招きやすいのですが、
    純粋に、スープとサンドイッチを作って食べたくなるという、
    読んでいる間の目線を逸らせない魅力的な一冊でした。
    本の装丁も素敵。

    読みながら世田谷っぽいな、
    と思っていたら赤堤がイメージ…だったのかな?

全387件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉田篤弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×