- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774610573
感想・レビュー・書評
-
実際の距離でなく、気持ちで感じる距離が近くなれば、世界で今この瞬間も起きているだろう悲惨な状況を無関係だと切り捨てたりはできなくなるんじゃないか。世界はちゃんとひとつづきなんだということを、心に感じさせてくれた。それってすごく難しいことだと思うのに、この本は感じさせてくれた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んだ直後に感想を書く気になれなかった…
いまこの瞬間の、色んな境遇に置かれた子供達の、ごくシンプルな描写が、何故かすごくリアル迫る。
比べて一喜一憂するものでもない。うちの子がこの絵本を読んで何を感じたかわからないけれど、成長して読み返して、あるいは思い出して、自分の知ってる世界の外には色んな世界があるんだ、ということを少しでも感じて欲しい。そして自分も時々、そうしたい。
一言で感想を語りつくせない絵本です。 -
ぼくがラーメンたべてるとき、と、
いかにも親しみやすく、
生活に密着したリアリティで始まるのに、
物語はあらぬ方向へ。
自分が平和でしあわせな時、
この地球上でそうじゃない人が必ずいる
そんなことに想いを馳せることのできる
大好きな作品です。 -
子どもからも評判。しかし、大人の目から見ても素晴らしいつくり。同時代の世界に思いをはせられる自分でありたい。
-
ぼくがラーメン食べてる。とき、
ぼくがラーメン食べてるとき、隣のねこがあくびをしている。
隣の猫があくびをしているとき、隣の家のみっちゃんは…。
とどんどん繋がっていく。
隣の町、隣の隣の町、隣の国、隣の隣の国…。
最後、男の子が倒れている。
そこでは風が吹いていて、僕のところでも風が吹いている。
僕がのほほんとラーメンを食べているときでも、世界では…。
という話。
最初は楽しいけれど、後半から働いている子供が出て来てだんだんとシリアスになっていくのが分かる。 -
長谷川義史さんだからダジャレっぽい楽しいストーリーだろうなって気軽に手に取った
でも
途中で
シーン 心が固まる
かぜがふいているけれど
背表紙の子 どこへ行くんだろう
《 今一瞬 この風どこで ふいている 》 -
だんだん悲しくなる。
ラスト言いようもなく虚しい。
言葉ではいくらでも世界平和を願っても、結局ボクたちは自分のことしか考えられないことに気づかされたかな。