ぼくがラ-メンたべてるとき

著者 :
  • 教育画劇
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本棚登録 : 1517
感想 : 187
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774610573

感想・レビュー・書評

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  • 実際の距離でなく、気持ちで感じる距離が近くなれば、世界で今この瞬間も起きているだろう悲惨な状況を無関係だと切り捨てたりはできなくなるんじゃないか。世界はちゃんとひとつづきなんだということを、心に感じさせてくれた。それってすごく難しいことだと思うのに、この本は感じさせてくれた。

  • 読んだ直後に感想を書く気になれなかった…

    いまこの瞬間の、色んな境遇に置かれた子供達の、ごくシンプルな描写が、何故かすごくリアル迫る。

    比べて一喜一憂するものでもない。うちの子がこの絵本を読んで何を感じたかわからないけれど、成長して読み返して、あるいは思い出して、自分の知ってる世界の外には色んな世界があるんだ、ということを少しでも感じて欲しい。そして自分も時々、そうしたい。

    一言で感想を語りつくせない絵本です。

  • 絵本は、最後の最後、裏表紙までが作品です・・・と読み聞かせを教わった方が仰ってました。その事が、この本で、どれだけ大切で意味があることなのかを痛感しました。とてもとても奥が深い。読み終わり、「おしまい」と本を閉じ、裏表紙を見た時、胸がじーんとしました。独特の絵と色合い、ポップなタイトル。でも風がふいている、そのとき、風がふいていた。これが世界なんだと分かるのは子供が何歳の時なんだろう。長谷川さんが大好きになりました。

  • ぼくがラーメンたべてるとき、と、
    いかにも親しみやすく、
    生活に密着したリアリティで始まるのに、

    物語はあらぬ方向へ。

    自分が平和でしあわせな時、
    この地球上でそうじゃない人が必ずいる
    そんなことに想いを馳せることのできる
    大好きな作品です。

  • 子どもからも評判。しかし、大人の目から見ても素晴らしいつくり。同時代の世界に思いをはせられる自分でありたい。

  • ぼくがラーメン食べてる。とき、
    ぼくがラーメン食べてるとき、隣のねこがあくびをしている。
    隣の猫があくびをしているとき、隣の家のみっちゃんは…。
    とどんどん繋がっていく。
    隣の町、隣の隣の町、隣の国、隣の隣の国…。
    最後、男の子が倒れている。
    そこでは風が吹いていて、僕のところでも風が吹いている。

    僕がのほほんとラーメンを食べているときでも、世界では…。
    という話。

    最初は楽しいけれど、後半から働いている子供が出て来てだんだんとシリアスになっていくのが分かる。

  • 長谷川義史さんだからダジャレっぽい楽しいストーリーだろうなって気軽に手に取った
    でも 
    途中で 
    シーン 心が固まる
    かぜがふいているけれど
    背表紙の子 どこへ行くんだろう

    《 今一瞬 この風どこで ふいている 》

  • 衝撃を受けた、絵本。
    今でも、いつでも、何度でも、めくってしまう。

    ぼくがラーメンをたべているとき、から始まる、
    最初は淡々と、のどかな光景なんだけども、
    最後に、
    深い感銘を受けてしまう。

    そのとき、風が吹いていた。

    世界の広さを、深さを、感じます。
    とてもとても、大切にしている、一冊。
    自分が今何をしているか、振り返りたいときに、また読みます。

  • 『じゃがいもポテトくん』みたいに明るい話かと思いきや、最後は戦争に繋げるとは思いもしなかった。そういえば最近原爆をテーマにした絵本も出版していましたね。その絵本は立ち読みしました、どちらも戦争について考えさせられます。グサっときました。子どもだけでなく大人にも読んでもらいたい作品です。

  • だんだん悲しくなる。
    ラスト言いようもなく虚しい。

    言葉ではいくらでも世界平和を願っても、結局ボクたちは自分のことしか考えられないことに気づかされたかな。

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著者プロフィール

1961年、大阪府生まれ。『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版) で絵本デビュー。ユーモアあふれる作品を多数発表。2003年『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞、2005年『いろはにほへと』(BL出版)で日本絵本賞を受賞。2008年『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞。2019年『あめだま』(ブロンズ新社)で日本絵本賞翻訳絵本賞、読者賞受賞。2020年『マンマルさん』(クレヨンハウス)で産経児童出版文化賞翻訳作品賞、など多数受賞。

「2021年 『グーチョキパーのうた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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