- Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785380328
作品紹介・あらすじ
熱力学・統計力学が物理学、いやもっと広く多くの分野の基礎に占める役割の重要さは、今も全く変っていないと考えられる。学問の進展に合わせての改訂はもとより必要であるが基本的なところでの理解、習熟を目的とする本書ではそれはあまり強く要求されない。一方、度重なる増刷のために原版の歪みも限界に近いので、今回、組方の刷新、活字の大きさの調整などを主として修訂版が刊行されることになった。僅かながら残っていた誤りの訂正はもとより、全体を再検討し、記述が荒削り過ぎたところ、読みやすさに対する配慮が足りなかった点などの修正を行った。
感想・レビュー・書評
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有名な分厚い演習書。物理学徒ならバイブル書だろう。問題の難易度はA.B.Cの3段階となっている。基本レベルのAを解くだけでも力はつくだろう。Cに至っては問題の意味すら分からなかった。
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この演習本は、私が学部生時代に友達から教えてもらっためっちゃいい本です
。院を受ける子たちの間でこれをするのが一種のステータスでした。
2015年度 理学図書室 貸出第3位
2017年度 理学図書室 貸出第1位
理図書 426.5||Ku11 11280920 -
130803 中央図書館
もちろん図書館で借りてきた期間で、読了することなどできはしない。ざーっとページをめくってみただけ。それでも簡潔で見通しのよさそうなレジュメと、豊富な例題を通読すれば現象論的物理学のマクロな体系と、ミクロ分析への橋渡し部分について、多くの人のニーズに応える内容をマスターできる(のだろう)。
序、にあるように、「<span style='color:#0000ff;'>熱力学の効用、基礎科学としてのその独自の価値は今日でも変わらない。熱力学のものの考え方は、現象論的な把握の仕方というものの価値を教えてくれる。原子や分子という具体的なものを考える代りに、エネルギー、エントロピー、自由エネルギー、といったやや抽象的な量の関係として現象をとらえる仕方は、何といっても直観性に乏しく、それが熱力学が何となくピンとこない一つの理由であるが、その反面、一々、原子や分子の運動にさかのぼらないで、一般的な原理として簡明にものを理解させる。
(中略)統計力学はわれわれに、ミクロな世界の物理法則と、マクロな世界の物理法則をつなぐ論理を与えるもので、量子力学も、統計力学なしには現実の世界の物理学としての力を失ってしまう。</span>」
ぜひ入手しておきたい。→20160130 入手 -
名著ですが、ほとんどの演習問題を解けないまま積んどくになってます
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理系の大学生なら一度は手にするであろう、熱力学および統計力学の代表的な演習書。
演習問題は難しいものが多いが、基礎事項と例題をやるだけでも充分力が付く。 -
統計物理を学んだ学生で、コレを知らなかったらモグリでしょう。
量子統計までは圧倒的なボリューム。
強い相互作用やゆらぎあたりは駆け足ですが、それは他書で。 -
知る人ぞ知る、熱力学・統計力学の演習書です。
この本にはありとあらゆる項目に対する演習問題が網羅されており、この演習書にない問題を集めて新しい演習書を作るのは不可能だと言う方もいます。
全体的には、膨大な数の演習問題に対して非常に丁寧な解答が付されており、曖昧さや消化不良を残すことなく学習することができます。あえて挙げるとすれば、相互作用が強い系での統計力学や、線形応答理論やマスター方程式など系の動的な性質を考察する問題が不足・欠落していることが欠点として感じられますが、その欠点を補って余りある知識と問題解決のノウハウを与えてくれる紛れもない名著です。 -
定番。大量の問題が載ってる演習本。普通は全部なんてこなせないので、例題とA問題あたりを解いてこの分野の思考に慣れていけばいいと思います。あと、章頭にあるまとめが意外に使えます。ここに載ってない問題なんてまず存在しないくらいの量なので、専門でなければリファレンスとして活用することも可能です。
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統計力学・熱力学の世界的演習問題書。どうやら他の言葉に翻訳されているようです。
これはあくまで演習問題の本なので、これのみで勉強はできませんがとてもいい問題集となっています。例題だけ解くことでも十分な力を養うことができます。やはり勉強には演習することは大変重要なので、是非この本で勉強することをお奨めします。 -
大学時の統計熱力学の演習書はこれ一冊で十分過ぎるぐらいの本。良書です。