黒死病: 疫病の社会史

  • 青土社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791759972

作品紹介・あらすじ

中世ヨーロッパの人口の約四割を死に至らしめた人類史上最大の疫病"黒死病"。それは社会構造の大変革をもたらし、豊穣なるルネサンス文化と科学の時代への突破口となった-。現代の歴史学・医学の観点から疫病流行時の社会状況を鋭く分析し、農民から王侯貴族まで、様々な人間ドラマを織りまぜ、今なお人類を脅かす感染症流行の実態に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 黒死病キーワードに当時の状況を詳細にとらえた力作。14世紀前後のヨーロッパの状況を詳細に知るに最適な書。黒死病そのものについては、ペストだけでなく、家畜が媒介した炭疽菌の感染症という説もあることを知ることができた。

    ・当時、生理的なバランスの欠如を補うため、瀉血は浣腸が医療行為として行われていた。



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    【要約】


    【ノート】
    ・成毛10冊

  • 本は10冊・・・に紹介あり

  • 黒死病が広がった原因をリアルに考察しているところが良い!
    歴史の背景も勉強になる!

  •  黒死病について知りたくて借りた本だったんですが、黒死病の流行った時代の社会背景を語る本で、なかなか本題が見えずにイライラしました。
     黒死病について書いてあることを期待して借りたのですが黒死病についてのデータは少なく、黒死病が社会に与えたであろうインパクトについて、著者が想像力を膨らませて(ご当人は『幾つかの歴史的材料から論理的に思考して』とでもいうと思うけど)書いたもの、って感じ。黒死病のせいで、社会のここに影響が出ただろう、上流階級の思考はこんなふうになっただろう、黒死病で死んだ××さんが死ななかったら、もっと歴史は××だったのではないか、そんな主旨の文書が多かった。資料本、歴史本かと思ったら、ちょっと具体的なエッセイだったという感じでした。

     読み物としては、まあまあという部類ではないでしょうか。まあ、中性ヨーロッパに関する文章って広域的になると想像の翼を広げた文章になって、具体的な資料になると地域性が出過ぎて汎用イメージに結びつかないものではあるが、その最たる本だったと思います。うーん……それでも、各パラグラフの主旨がわかりにくかった。いっそタイトルが「黒死病―疫病の社会史」ではなく、「疫病の社会史―黒死病から」の方が内容に合っていたかもしれないです。

     あと、黒死病の原因を考察したくだりがあって、途中までは楽しく読みました。この章についても、結論が出ていない、という点を早々に出してくれていればなぁ、読む時にここまでフラストレーション溜めずに済んだのですが。読書そのもののスピードが落ちているので、自分がどこに連れて行かれるのかわからない文章読むのに堪え性がなくなっているのです。
     ――それでも、現行の説では広まり具合が早すぎて不自然だという指摘は面白かった。広まりも早かったけれど、終焉も早かったとか。黒死病の原因が本当に宇宙塵だったとしたら、それは興味深いことだなぁと。

  • 何回か図書館で読んでいて、もう面倒だからって買った本(笑)

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